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公開番号2025107167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-17
出願番号2025001742
出願日2025-01-06
発明の名称光学積層体、これを含むスマートウィンドウおよびこれを適用した自動車または建物用建具
出願人東友ファインケム株式会社,DONGWOO FINE-CHEM CO., LTD.
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02F 1/13 20060101AFI20250710BHJP(光学)
要約【課題】透過率可変光学積層体、これを含むスマートウィンドウおよびこれを適用した自動車または建物用建具を提供する。
【解決手段】本発明は、第1偏光板;前記第1偏光板の一面上に形成される表面処理層;前記第1偏光板の他の一面上に形成される第1透明導電層;前記第1偏光板と対向する第2偏光板;前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1透明導電層と対向する第2透明導電層;前記第1透明導電層および第2透明導電層の間に備えられる液晶層;および前記第2偏光板の第2透明導電層が形成されていない面に備えられる粘着層を含み、前記第1偏光板の厚さは、前記第2偏光板の厚さ以上であり、表面硬度がH以上であることで、表面のスクラッチを防止することができ、破損を防止することができる透過率可変光学積層体、これを含むスマートウィンドウおよびこれを適用した自動車または建物用建具に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1偏光板;
前記第1偏光板の一面上に形成される表面処理層;
前記第1偏光板の他の一面上に形成される第1透明導電層;
前記第1偏光板と対向する第2偏光板;
前記第2偏光板の一面上に形成され、前記第1透明導電層と対向する第2透明導電層;
前記第1透明導電層および第2透明導電層の間に備えられる液晶層;および
前記第2偏光板の第2透明導電層が形成されていない面に備えられる粘着層を含む透過率可変光学積層体であって、
前記第1偏光板の厚さは、前記第2偏光板の厚さ以上であり、
前記透過率可変光学積層体は、表面硬度がH以上である、透過率可変光学積層体。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記表面処理層は、厚さが5から30μmである、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項3】
前記第1偏光板および第2偏光板は、厚さがそれぞれ30から200μmである、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項4】
前記粘着層は、25℃での貯蔵弾性率が10MPa以上である、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項5】
前記表面処理層は、水接触角が100゜以上である、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項6】
前記液晶層の液晶挙動方式は、TN(Twisted nematic)モード、STN(Super twisted nematic)モード、IPS(In-plane switching)モード、FFS(Fringe-field switching)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モードおよびVA(Vertical alignment)モードからなる群より選択されるいずれか一つである、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項7】
前記液晶層の液晶挙動方式は、TN(Twisted nematic)モードである、請求項6に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項8】
前記液晶層は、高分子ネットワークおよび液晶化合物を含み、
前記液晶化合物は、均一な初期配向を有して配列される、請求項1に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項9】
前記液晶層は、重合性単量体および液晶化合物を含む液晶層形成用組成物の硬化物を含む、請求項8に記載の透過率可変光学積層体。
【請求項10】
前記液晶層形成用組成物は、組成物の総重量に対して重合性単量体を10から30重量%で含む、請求項9に記載の透過率可変光学積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、透過率可変光学積層体、これを含むスマートウィンドウおよびこれを適用した自動車または建物用建具に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、車両などの移動手段のガラス窓に外光遮断コーティングを施す場合が多い。しかし、従来の移動手段のガラス窓は透過率が固定されており、外光遮断コーティングも透過率が固定されている。したがって、このような従来の移動手段のウィンドウは全体透過率が固定されていて、事故を誘発することがある。例えば、全体的な透過率が低く設定されていると、周辺に光量が十分な昼間には問題がない。しかし、周辺に光量が十分ではない夜間などの場合には、運転者などが移動手段の周辺をきちんと確認するにおいて困難性があるしかないという問題点があった。または全体的な透過率が高く設定されていると、周辺に光量が十分な昼間には運転者などに眩しさを引き起こすことがあるという問題点があった。これにより、電圧が印加されると、光の透過性を変化させることができる透過率可変光学積層体が開発された。
【0003】
前記透過率可変光学積層体は、電圧印加により液晶を駆動させて透過率を可変させることによって駆動されるが、現在まで開発された透過率可変光学積層体は、液晶駆動のための導電層を別途の基材上に形成した後、これを偏光板などの他の素子と結合して製作される。
【0004】
しかし、このように導電層を形成するために別途の基材を含む場合、製作工程が複雑になることによって製造費用が上昇し、積層体の厚さが厚くなって、位相差が発生することによって透過率が変化する問題がある。
【0005】
また、このようにより薄い光学積層体を提供することによって自動車または建物用建具などへの適用時に光学積層体が破損されるか、表面にスクラッチが発生される問題がある。
【0006】
一方、前記液晶が含まれる液晶層のセルギャップを維持するために液晶層内にスペーサーを備えて製作される。
【0007】
例えば、日本国特開第2018-010035号公報も、所定のセルギャップを維持するためにカラムスペーサーまたはボールスペーサーを含む液晶層が適用された透過率可変光学積層体を開示している。
【0008】
しかし、このように液晶層内にカラムスペーサーを含む場合、製作工程が複雑になることによって製造費用が上昇し、フォトレジストに紫外線を照射してスペーサーを形成する過程で配向膜が損傷されることによって透過率が変化する問題がある。また、液晶層のセルギャップの維持のためにボールスペーサーを用いる場合、堅固なセルギャップの維持が不可能で面内の一定の光学色相を維持し難く、光学積層体の電流ショートを誘発するなどの問題がある。
【0009】
そこで、液晶層内にスペーサーを用いることなく、堅固なセルギャップの維持が可能であり、光学積層体の厚さを減少させながら破損またはスクラッチを防止することができる透過率可変光学積層体に対する開発が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
日本国特開第2018-010035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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