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公開番号2025106765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024000369
出願日2024-01-04
発明の名称医用情報処理装置、医用情報処理方法及びプログラム
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G16H 10/00 20180101AFI20250709BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】対象者に負担の少ない介入の方策を提案する。
【解決手段】医用情報処理装置は、対象に対する介入を提案する装置であって、状態定義手段と、コスト算出手段と、探索手段と、出力手段と、を備える。状態定義手段は、望ましくないアウトカムに係る回避不能状態を定義する。コスト算出手段は、介入に対するコストを計算する。探索手段は、前記回避不能状態を制約として、前記コストに基づいた方策を探索する。出力手段は、少なくとも前記方策に係る情報を出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
対象に対する介入を提案する装置であって、
望ましくないアウトカムに係る回避不能状態を定義する、状態定義手段と、
介入に対するコストを計算する、コスト算出手段と、
前記回避不能状態を制約として、前記コストに基づいた方策を探索する、探索手段と、
少なくとも前記方策に係る情報を出力する、出力手段と、
を備える医用情報処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記探索手段は、
前記回避不能状態を制約として、前記コストを最適化する方策を探索する、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項3】
前記状態定義手段は、
前記対象の疾患状態に基づいて、前記望ましくないアウトカムを定義する、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項4】
前記状態定義手段は、
前記疾患状態と、前記望ましくないアウトカムと、を紐付けて格納するデータベースにアクセスすることで、前記望ましくないアウトカムを定義する、
請求項3に記載の医用情報処理装置。
【請求項5】
ユーザからの入力を受け付ける、入力手段、
をさらに備え、
前記状態定義手段は、
前記入力手段を介して入力された状態を、前記望ましくないアウトカムとして定義する、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項6】
前記状態定義手段は、
環境において介入を継続して実行した終端状態について、
前記終端状態が前記望ましくないアウトカムでない場合には、前記終端状態が前記望ましくないアウトカムである場合よりも大きな値、
を報酬として定義し、
価値を定義し、
前記価値が最大となる介入を強化学習により学習する、
請求項1に記載の医用情報処理装置。
【請求項7】
前記探索手段は、
前記環境において、前記望ましくないアウトカムの発生確率が第1閾値以下となる条件、又は、前記望ましくないアウトカムの発生確率が第2閾値以上となる条件、のうち少なくとも一方の条件を満たす前記方策を探索する、
請求項6に記載の医用情報処理装置。
【請求項8】
前記探索手段は、
介入に対して定義された前記方策を選択した場合に、前記終端状態が前記望ましくないアウトカムとなる確率を前記第1閾値以下となる状況において、前記コスト算出手段が算出した前記コストと目標値との差が他の方策より小さくなる前記方策を探索する、
請求項7に記載の医用情報処理装置。
【請求項9】
前記探索手段は、
前記目標値を0として、前記方策を探索する、
請求項8に記載の医用情報処理装置。
【請求項10】
前記探索手段は、
介入に対して定義された前記方策を選択した場合に、前記終端状態が前記望ましくないアウトカムとなる確率を前記第2閾値以上となる状況において、前記コスト算出手段が算出した前記コストと目標値との差が他の方策より小さくなる前記方策を探索する、
請求項7から請求項9のいずれかに記載の医用情報処理装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用情報処理装置、医用情報処理方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
AI技術の発展とともに、診断支援だけではなく治療推薦が可能な技術が広まりつつある。ICU (Intensive Care Unit) における逐次意思決定問題において、将来の治療順序に関係なく患者が死亡することを意味する医療の行き止まりを特定し、事前に行き止まりを警告したり、行き止まりを回避するように意思決定の方策を学習したりする手法がある。また、動的な診断において、検査のコストを考慮し、合計コストの制約下で最適な方策を学習する手法がある。
【0003】
しかしながら、治療等の介入を決定する支援をする場合、行き止まりを回避することやコストの制限を導入するだけでは不十分となる場合が多い。例えば、疾患予防のために日々の健康行動を選択する支援をする場合には、コストの制約があったとしても個人の趣味嗜好が著しく制限されてしまうため、実現性が低い方策となる蓋然性が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-341611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようと課題の1つは、対象者に負担の少ない介入の方策を提案することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は、上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る医用情報処理装置は、対象に対する介入を提案する装置であって、状態定義手段と、コスト算出手段と、探索手段と、出力手段と、を備える。状態定義手段は、望ましくないアウトカムに係る回避不能状態を定義する。コスト算出手段は、介入に対するコストを計算する。探索手段は、前記回避不能状態を制約として、前記コストに基づいた方策を探索する。出力手段は、少なくとも前記方策に係る情報を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態に係る医用情報処理装置の一例を模式的に示す図。
一実施形態に係る医用情報処理装置の処理の一例を示すフローチャート。
一実施形態に係る医用情報処理装置の出力の一例を示す図。
一実施形態に係る医用情報処理装置の出力の一例を示す図。
一実施形態に係る医用情報処理装置の出力の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。本開示において、ソフトウェアによる情報処理がハードウェア資源を用いて具体的に実現される形態については、このソフトウェアは、プログラムにより実行され、プログラム自体又はプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体により実施することができる。また、本明細書及び図面における各種データにおいて、主に情報処理装置により用いられるものは、典型的にはデジタルデータである。
【0009】
本開示 (明細書、図面、及び/又は、特許請求の範囲) においては、回避不能状態という文言が使用される。この回避不能状態は、患者にとって望ましくないアウトカムの少なくとも一部の概念を示す文言であり、例えば、所定の治療、所定の介入による処置を実行してもよりよい状態に復帰することが困難である状態を示す。回避不能状態は、医療の行き止まり、例えば、患者の死亡や、寛解又は治癒が困難な状態をも含む概念である。
【0010】
図1は、一実施形態に係る医用情報処理装置の一例を模式的に示す図である。医用情報処理装置 1 は、対象である患者等についての介入の方策を提案する装置である。医用情報処理装置 1 は、入出力インタフェース (以下、I/F 10 と記載する) と、記憶部 20 と、処理部 30 と、を備える。医用情報処理装置 1 は、この他、それぞれの構成要素を制御するための制御手段、それぞれの構成要素に電力を供給するための電源手段等、動作に必要な構成要素を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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