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公開番号2025106548
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-15
出願番号2025067049,2022099454
出願日2025-04-15,2022-06-21
発明の名称ロール状ペーパータオル
出願人日本製紙クレシア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A47L 13/16 20060101AFI20250708BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】コア外径が一定の範囲である、1プライで高坪量かつ吸水性に優れるロール状ペーパータオルにおいて、ロールの巻き取りやすさと、コアつぶれのしにくさとが良好であり、製品として使いやすく、また物流効率が良い、ロール状ペーパータオルを提供する。
【解決手段】パルプ繊維及び合成繊維を含有した1プライのペーパータオルが、ロール状に巻き取られたロール状ペーパータオルであって、ペーパータオルの坪量が40g/m2以上150g/m2以下であり、ロールの巻直径が75mm以上160mm以下、ロール密度が0.05g/cm3以上0.19g/cm3以下、ロールのコア外径が25mm以上55mm以下であり、((ロールのコア外径の面積)/(ロールの中心からコアまでの空洞部を除いた、ロールの断面積))×100で示す値が5以上40以下であることを特徴とする、ロール状ペーパータオルを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パルプ繊維及び合成繊維を含有した1プライのペーパータオルが、ロール状に巻き取られたロール状ペーパータオルであって、
前記ペーパータオルの坪量が40g/m

以上150g/m

以下であり、
ロールの巻直径が75mm以上160mm以下、ロール密度が0.05g/cm

以上0.19g/cm

以下、ロールのコア外径が25mm以上55mm以下であり、
((ロールのコア外径の面積)/(ロールの中心からコアまでの空洞部を除いた、ロールの断面積))×100で示す値が5以上40以下であることを特徴とする、ロール状ペーパータオル。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
ロールの中心からコアまでの空洞部を除いた、ロールの断面積が30cm

以上190cm

以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項3】
前記ペーパータオルのMD方向の曲げこわさが10μN・m以上130μN・m以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項4】
ロールのコアの見かけの坪量が200g/m

以上520g/m

以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項5】
前記ペーパータオルのDMDTが8N/25mm以上75N/25mm以下であり、DCDTが2N/25mm以上50N/25mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項6】
ロールのコアの固さが0.4mm以上3.0mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項7】
(前記ペーパータオルのMD方向の曲げこわさ)×(ロールのコアの固さ)で示す値が5以上360以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項8】
前記ペーパータオルの単位面積当たりの吸水量が210g/m

以上520g/m

以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項9】
ロールの巻長が7m以上24m以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
【請求項10】
前記ペーパータオルの紙厚が200μm以上1400μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のロール状ペーパータオル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パルプ繊維及び合成繊維を含むロール状ペーパータオルに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ハンドタオルロール、キッチンタオルロール等の、厚手の紙をロール状に巻き取ったロール状ペーパータオルが市販されている。
ペーパータオルは、キッチン周りの油汚れ掃除、水拭き、食品の水切り等、様々な用途が存在する。ペーパータオルには、水及び油に対する優れた吸収性、掃除用途に使用した際にも簡単に破れず継続使用に耐える強度が求められているが、そのような強度を紙に付与するための技術として、合成繊維にパルプ繊維を水流交絡する技術が開発されている。
【0003】
合成繊維にパルプ繊維を水流交絡する技術の先行技術文献としては、例えば、特許文献1にはパルプ繊維ウエブと合成繊維ウエブとを水流交絡処理して得られる不織布ワイパーであって、パルプ繊維ウエブに含まれるパルプ繊維の平均繊維長が1.0~5.0mmであり、当該不織布ワイパーの坪量が20~42g/m

であり、構成比がパルプ繊維ウエブ70~50質量%、合成繊維ウエブ30~50質量%である、ことを特徴とする不織布ワイパーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-193634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常のペーパータオルの場合、巻長や巻直径(巻径ともいう)に合わせてコアの外径を自由に調節することが可能だが、合成繊維を含有する高坪量のペーパータオルをロール状に巻き取ったロール状ペーパータオルでは、巻直径が一定の範囲でコアの外径(コア外径)が大きくしすぎると巻長が短くなるため、1ロール当たりの物流効率に劣る。また、巻き取り始めやログソー(断裁機)カット時のコアつぶれが起こりやすくなる。
【0006】
そこで、巻長を長くして巻直径を大きくすると、手に持ちづらくなり、ロール状ペーパータオルの製品としての使いやすさに劣る。逆に、巻直径をそのままとして巻長のみを長くすると、固巻きとなるため、ログソーカット時のコアつぶれが起こりやすくなる。一方で、コア外径を小さくしすぎると、高坪量のペーパータオルの場合、ピックアップ(ロール状に巻き取る時の、コアに最初に接するペーパータオルの先端部分)の巻き付きが悪くなる。
【0007】
以上のことから、高坪量のロール状ペーパータオルでは、コア外径の大きさと物流効率、巻き取り時やログソーカット時のコアつぶれのしにくさや巻き取りやすさ、製品としての使いやすさを高水準で両立することが困難であった。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、コア外径が一定の範囲である、1プライで高坪量かつ吸水性に優れるロール状ペーパータオルにおいて、ロールの巻き取りやすさと、コアつぶれのしにくさとが良好であり、製品として使いやすく、また物流効率が良い、ロール状ペーパータオルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは鋭意検討を行い、パルプ繊維及び合成繊維を含有した1プライのペーパータオルが、ロール状に巻き取られたロール状ペーパータオルにおいて、ペーパータオルの坪量、ロールの巻直径、ロール密度、ロールのコアの外径及びロールの断面積に対するコアの外径の面積の比率を所定の数値範囲内に規定することで、コア外径が一定の範囲である、1プライで高坪量かつ吸水性に優れるロール状ペーパータオルにおいて、ロールの巻き取りやすさと、コアつぶれのしにくさとが良好であり、製品として使いやすく、また物流効率が良い、ロール状ペーパータオルとすることができ、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
【0010】
(1)本発明の第1の態様は、パルプ繊維及び合成繊維を含有した1プライのペーパータオルが、ロール状に巻き取られたロール状ペーパータオルであって、上記ペーパータオルの坪量が40g/m

以上150g/m

以下であり、ロールの巻直径が75mm以上160mm以下、ロール密度が0.05g/cm

以上0.19g/cm

以下、ロールのコア外径が25mm以上55mm以下であり、((ロールのコア外径の面積)/(ロールの中心からコアまでの空洞部を除いた、ロールの断面積))×100で示す値が5以上40以下であることを特徴とする、ロール状ペーパータオルである。
(【0011】以降は省略されています)

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