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公開番号2025105963
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025076969,2024508060
出願日2025-05-02,2022-11-04
発明の名称リナプラザングルレート塩酸塩の多形
出願人シンクルス・ファーマ・ホールディング・アクチエボラグ・パブリーク
代理人個人,個人,個人
主分類C07D 471/04 20060101AFI20250703BHJP(有機化学)
要約【課題】リナプラザングルレートの安定な結晶形態を提供すること。
【解決手段】5-{2-[({8-[(2,6-ジメチルベンジル)アミノ]-2,3-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル}カルボニル)-アミノ]エトキシ}-5-オキソペンタン酸(リナプラザングルレート)の塩酸塩の多形。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
リナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
室温で94%の相対湿度で安定である、請求項1に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項3】
無水物である、請求項1に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項4】
CuKα1線を用いて得られる、3.8±0.2、9.1±0.2、13.8±0.2、14.0±0.2、20.0±0.2、22.9±0.2、23.4±0.2、24.4±0.2、24.6±0.2、及び26.7±0.2からなるリストから選択される°2θ値に少なくとも2つのピークを有するXRPDパターンを有する形態1である、請求項3に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項5】
形態1が、CuKα線を用いて得られる、20.0±0.2、24.4±0.2、24.6±0.2、及び26.7±0.2の°2θ値に少なくともピークを有するXRPDパターンを有する、請求項4に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項6】
形態1が、CuKα線を用いて得られる、9.1±0.2、13.8±0.2、20.0±0.2、23.4±0.2、24.4±0.2、24.6±0.2、及び26.7±0.2の°2θ値に少なくともピークを有するXRPDパターンを有する、請求項4に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項7】
CuKα1線を用いて得られる、実質的に図1に示されるXRPDパターンを有する形態1である、請求項3に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項8】
形態1が、約230℃~約240℃の間、例えばおよそ233℃での吸熱を含むDSC曲線を有する、請求項4に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項9】
非化学量論的水和物である、請求項1に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
【請求項10】
CuKα1線を用いて得られる、7.1±0.2、9.9±0.2、10.2±0.2、15.0±0.2、15.7±0.2、22.6±0.2、22.8±0.2、及び25.0±0.2からなるリストから選択される°2θ値に少なくとも2つのピークを有するXRPDパターンを有する形態2である、請求項9に記載のリナプラザングルレートの結晶性HCl塩。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年11月5日に出願された国際特許出願第PCT/CN2021/128918号の優先権を主張し、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 1,900 文字)【0002】
本発明は、5-{2-[({8-[(2,6-ジメチルベンジル)アミノ]-2,3-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル}カルボニル)-アミノ]エトキシ}-5-オキソペンタン酸(リナプラザングルレート)の塩酸塩の多形、より具体的には、リナプラザングルレートのHCl塩の形態1及び形態2に関する。本発明は、そのような多形の調製のための方法、そのような多形を含む医薬組成物、及び胃腸炎症性疾患又は胃酸関連疾患、特にびらん性胃食道逆流症(eGERD)の治療又は予防におけるこれらの多形の使用にも関する。
【背景技術】
【0003】
化合物リナプラザングルレート(5-{2-[({8-[(2,6-ジメチルベンジル)アミノ]-2,3-ジメチルイミダゾ[1,2-a]ピリジン-6-イル}カルボニル)-アミノ]エトキシ}-5-オキソペンタン酸、以前はX842として知られていた)は、WO 2010/063876に開示されている。リナプラザングルレートの構造を下記に示す。リナプラザングルレートは、カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(potassium-competitive acid blocker)(P-CAB)であり、壁細胞における胃水素カリウムポンプ(H+/K+ ATPase)を競合的に阻害する。したがって、リナプラザングルレートは、胃における胃酸の分泌を制御するために使用することができる。
【0004】
JPEG
2025105963000001.jpg
43
170
【0005】
リナプラザングルレートは、リナプラザンのプロドラッグであり、WO 99/55706に開示され、以前フェーズI及びフェーズII試験で研究された。これらの試験により、リナプラザンは忍容性が高く、作用発現が早く、一回の用量で十分な効果があることが示された。しかし、リナプラザンは体から速やかに排出され、酸阻害の持続時間があまりにも短かった。これと比較すると、リナプラザングルレートは、体内での半減期がより長く、リナプラザンと比較してより長い時間胃酸の産生を完全に制御する。臨床フェーズI試験により、リナプラザングルレートの単回用量の投与はpH4超の胃内酸度を24時間維持することができることが示された。したがって、リナプラザングルレートは、重度のびらん性胃食道逆流症(eGERD)の患者のために調整されている。
【0006】
医薬製剤中で使用するために、医薬品有効成分(API)は、高度に結晶化した形態であることが望ましい。非結晶性(すなわち、非晶質)物質は、より高いレベルの残留溶媒を含む場合があり、望ましくない。また、結晶性物質と比較した場合、化学的及び物理学的安定性が低いために、非晶質物質はより早い分解を示す場合があり、様々な程度の結晶化度の結晶を自然に形成する場合がある。これにより、溶解速度が再現性のないものとなり、物質の保存及び取扱いが困難になる場合がある。
【0007】
リナプラザングルレートの遊離塩基の2つの結晶形態が、CN 106279151に開示されている。遊離塩基の形態A及びBは、無水物であることが見出され、形態Aは非常に低い吸湿性を有することが示された。形態Aは良好な物理的及び化学的安定性を有し、高い結晶化度で得ることができ、pH6.8で実質的に水に不溶性であり、pH1でわずかに可溶性であるだけである。低い溶解性は、所望の特性を有する製剤の開発を制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
WO 2010/063876
WO 99/55706
CN 10627915
【非特許文献】
【0009】
R. Jenkins及びR.L. Snyder、「Introduction to X-ray powder diffractometry」、John Wiley & Sons、1996
【発明の概要】
【0010】
したがって、非晶質のリナプラザングルレート及び以前に開示されたその結晶形態よりも良好な特性を有するリナプラザングルレートの更なる結晶形態が必要とされている。特に、良好な溶解性を有し、低いレベルの残留溶媒を含み、高い化学的安定性及び低い吸湿性を有し、高いレベルの結晶化度で得ることができる、リナプラザングルレートの安定な結晶形態を提供することが、本発明の目的である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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