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公開番号2025105887
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2025075347,2021059479
出願日2025-04-30,2021-03-31
発明の名称版築ブロック
出願人株式会社淺沼組
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C04B 28/10 20060101AFI20250703BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】例えば版築壁を施工する際、施工中に容易に崩れることを軽減できる版築ブロックを提供する。
【解決手段】土を主とした素材を型枠内で締め固めてなる立方体の版築ブロックである。版築ブロックの内部には、補強材が配されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
土を主とした素材を型枠内で締め固めてなる立方体の版築ブロックであって、前記素材は結合剤10~15部、砂30部、土100部、水20~35部からなることを特徴とする版築ブロック。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
結合剤は、マグネシウム系の固化材である請求項1記載の版築ブロック。
【請求項3】
土は、粒径が15mm以下であって、当該版築ブロックを設置する現地土壌から採取した土である請求項1または2記載の版築ブロック。
【請求項4】
版築ブロックの内部には、長手方向に水平に補強材を配した請求項1~3のいずれか記載の版築ブロック。
【請求項5】
補強材は自然素材からなる荒縄である請求項4記載の版築ブロック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、従来から公知の工法である版築を利用して製造され、高さのある土塀を構築することができて施工性が高い版築壁に供するとともに、土素材を再利用することができる版築ブロックに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から土塀などを版築で行うことは広く知られており、寺社などの土塀に見られることが多い。この工法は、型枠内に土を投入して適宜な高さごとに一層ずつ締め固め、これを何層も繰り返すことによって施工するものであった。しかしながら、版築によって壁を作成する場合、壁厚が薄ければ脆弱な壁体となるのである程度の壁厚を必要とする結果、総重量が重くなることや、土を締め固めるという構造的な不安定さから高く積み上げることが困難であるといった基本的な問題があり、現在では版築を採用することは少ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-087017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、セメントを含まない非セメント系固化材が記載されており、これを用いた土構造物が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載された発明では非セメント系固化材を土に混合してブロックを成型するものであり、ブロック自体が版築工法によって製造されているのではない。
【0005】
本発明では、ブロック自体を版築によって成型するもので、突き固めた場合に確実に所望した形状に成型することができ、例えば版築壁を施工する際であっても施工中に容易に崩れることがない版築ブロックを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、土を主とした素材を型枠内で締め固めてなる立方体の版築ブロックであって、前記素材は結合剤10~15部、砂30部、土100部、水20~35部からなるものを開示した。これらの素材に用いた材料は全て基本的には自然素材であり、再利用に資することが容易である。また、結合剤としてマグネシウム系の固化材を用いるので、比較的調達が容易である。
【0007】
本発明において採用する土は、粒径が15mm以下であって、当該版築ブロックを設置する現地土壌から採取した土であるため、全国各地の地産材料が施工現地での素材として使用することになり、環境に好適であるとともに、景観上も現地の雰囲気になじむように施工することが可能である。
【0008】
さらに、版築ブロックの内部には、長手方向に水平に補強材を配することとした。この補強材の配置によって、版築ブロックを構成している素材に対する曲げ応力や引張応力に対抗することができる。補強材として荒縄を用いる手段においては、版築ブロックの素材のみならず構成要素の全てが自然素材であり、環境衛生面において好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明は上述した構成としているので、版築ブロック自体が湿潤性、断熱性、脱臭性に優れており、室内に採用した場合には空気環境が改善されて快適な空間を提供することができる。また、高断熱性であるため、空調などの際でも電力消費を抑えることができ、省エネルギー、低炭素社会にも貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の版築ブロックの一例を示す斜視図
本発明の版築ブロックを用いて施工した版築壁の正面図
同、版築ブロックを積層するための骨組み構造を示す正面図
版築ブロックと芯材の関係を示す断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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