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公開番号
2025105683
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2025068503,2021012551
出願日
2025-04-18,2021-01-29
発明の名称
表示灯付発信機用アダプタ
出願人
ニッタン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20250703BHJP(信号)
要約
【課題】既存の表示灯や発信機のために取付け面に設けられていた開口が小さかったとしても、開口を大きくする加工をすることなく表示灯付発信機を取り付けることができるようにする。
【解決手段】表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタにおいて、内側に発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、発信機の筐体の外周または表示灯の筐体の外周の少なくとも一部に形成された雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部(20A)が内周に形成されている環状体(20)を備え、前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴(20b,20c)を形成するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタであって、
内側に前記発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、前記発信機の筐体の外周または前記表示灯の筐体の外周の少なくとも一部に形成された雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部が内周に形成されている環状体を備え、
前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴が形成されていることを特徴とする表示灯付発信機用アダプタ。
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【請求項2】
表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタであって、
内側に前記発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、前記発信機の筐体の外周面もしくは前記表示灯の筐体の外周面または前記発信機の筐体の外周面と前記表示灯の筐体の外周面との境界に形成された溝に係合可能な爪部を有する係止片が内周に沿って所定間隔をおいて複数設けられている環状体を備え、
前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴が形成されていることを特徴とする表示灯付発信機用アダプタ。
【請求項3】
表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタであって、
内側に前記発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、雌ネジ部が外周に形成されている環状体と、
前記環状体の前記雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が内周に形成され、前端側に、前記環状体の前記開口に前方より挿入された表示灯付発信機の前面周縁部に接するように突出したフランジ部を有する抑え環と、
を備え、
前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴が形成されていることを特徴とする表示灯付発信機用アダプタ。
【請求項4】
前記ネジ用の穴は、大径部が前記固定用ネジの頭部の径よりも大きくかつ小径部が前記固定用ネジの頭部の径よりも小さく前記固定用ネジの雄ネジ部の径よりも大きなだるま穴であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の表示灯付発信機用アダプタ。
【請求項5】
前記ネジ用の穴は、前記固定用ネジの頭部の径よりも大きな幅を有する第1の溝と当該第1の溝と前記環状体の厚み方向に連続し前記固定用ネジの頭部の径よりも小さく前記固定用ネジの雄ネジ部の径よりも大きな幅を有する第2の溝とからなり、
前記第2の溝が前記環状体の裏面側に位置した状態で形成され、前記環状体の中心を挟んで対向する位置から接線方向へ互いに平行した状態で2本設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の表示灯付発信機用アダプタ。
【請求項6】
防災関連機器の収納部の前方に開閉可能に設けられたパネルからなり、前記パネルには表示灯を取り付けるための第1の開口と発信機を取り付けるための第2の開口が形成されている防災関連機器収容箱用扉であって、
前記第1の開口または前記第2の開口に、表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機が取り付けられ、
前記表示灯付発信機が取り付けられていない前記第2の開口または前記第1の開口には、閉塞用カバーが取り付けられていることを特徴とする防災関連機器収容箱用扉。
【請求項7】
前記閉塞用カバーは、
前記第1の開口の径または前記第2の開口の径よりも最大部分の幅の大きな板状のカバー本体と、
前記第1の開口の径または前記第2の開口の径よりも最大部分の幅の大きな部位を有する固定用部材と、を有し、
前記カバー本体の裏面には雄ネジ体が立設され、前記固定用部材には前記雄ネジ体が螺合可能な雌ネジ部が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の防災関連機器収容箱用扉。
【請求項8】
前記固定用部材は板状をなし、周縁部の複数箇所には、固定用ネジが挿通または螺合可能なネジ用の穴が形成されていることを特徴とする請求項7に記載の防災関連機器収容箱用扉。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災発生時に操作されることで警報を発するための表示灯付発信機用アダプタおよび防災関連機器収容箱用扉に利用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、建物内部には火災の発生を知らせるために、火災報知システム(火災報知設備)が設けられている。火災報知システムは、火災感知器や押釦スイッチを備えた手動の火災発信機、火災感知器や火災発信機からの検知信号を受ける受信機、火災報知用のベル、表示灯などから構成され、このうち火災発信機は建物の廊下等の壁面の適切な高さ位置に設置されている。火災発生時には、発見者が火災発信機の押釦スイッチを強く押すことにより、火災発生を知らせる信号が受信機に伝送されると共に、火災発信機の近傍に設けられるベルから警報音が発せられて、周囲の人に対し火災発生を知らせることができる。
【0003】
火災発信機(以下、単に発信機と記す)は、円盤状のものが一般的であり、発信機本体は前面に押釦スイッチを備えるとともに、押釦スイッチが押された場合に信号を伝送するための回路が内蔵されており、建物の壁面に埋め込まれたり、消火栓箱や防災関連機器収容箱のような防災関連機器箱の扉に取り付けられたりして設置される。発信機と表示灯が取り付けられた防災関連機器収容箱に関する発明としては、例えば特許文献1に記載されているものが、また発信機と表示灯が取り付けられた消火栓箱用扉に関する意匠として例えば特許文献2に記載されているものがある。
【0004】
一方、表示灯は、発信機や消火栓箱等の防災機器の設置位置を表示するために設けられている機器で、従来は砲弾状ないしはドーム状のものが一般的であったが、近年、前面が平坦もしくは円盤状をなすフラット型の表示灯や、発信機と一体に構成された表示灯も実用化されている。発信機と一体に取り付けられる表示灯に関する発明としては、例えば特許文献3に記載されているものが、またフラット型の表示灯を備えた発信機に関する発明としては例えば特許文献4に記載されているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-85384号公報
意匠登録第1488967号公報
特開2018-101135号公報
特開2018-120516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の砲弾型の表示灯は取付け面から約60mm突出しており、その出っ張り量が大きいため通行や運搬における障害となる可能性の回避や破損事故等の軽減と美観向上の観点から、近年においてはフラット型の表示灯に置き替えられている。また、建物の壁面や防災関連機器収容箱用扉に設置されていた発信機や表示灯を、フラット型の表示灯付発信機に置き替えたいという要望もある。
しかし、表示灯付発信機は、ランプ(LED)の収納部を有するため発信機単体よりも筐体が幾分大きくなる。そのため、建物の壁面や防災関連機器収容箱用扉に設置されていた従来の表示灯や発信機を、表示灯付発信機に置き替える場合、もともと表示灯や発信機の配線を通したり発信機の本体の一部を嵌合させたりするために取付け面に設けられていた開口が小さいため、表示灯付発信機を取り付ける際に取付け面の開口を大きくする加工作業が必要になることがある。
また、防災関連機器収容箱用扉に表示灯付発信機を取り付ける場合、もともとあった表示灯を撤去することが可能であるが、単に表示灯を撤去したのでは、配線を通すために設けられている開口が露出して美観が低下してしまうという課題がある。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、既存の表示灯や発信機のために取付け面に設けられていた開口が小さかったとしても、開口を大きくする加工を行うことなく表示灯付発信機を取付け面に取り付けることができるアダプタを提供することにある。
本発明の他の目的は、もともとあった表示灯または発信機を表示灯付発信機に置き替え、不要になった表示灯と発信機を撤去したとしても美観が低下することのない防災関連機器収容箱用扉を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、
表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタにおいて、
内側に前記発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、前記発信機の筐体の外周または前記表示灯の筐体の外周の少なくとも一部に形成された雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部が内周に形成されている環状体を備え、
前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴が形成されているようにしたものである。
【0009】
あるいは、表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタにおいて、
内側に前記発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、前記発信機の筐体の外周面もしくは前記表示灯の筐体の外周面または前記発信機の筐体の外周面と前記表示灯の筐体の外周面との境界に形成された溝に係合可能な爪部を有する係止片が内周に沿って所定間隔をおいて複数設けられている環状体を備え、
前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴が形成されているようにする。
【0010】
あるいは、表示灯と前方から操作可能な押釦を備えた発信機とが一体に構成された表示灯付発信機を取付けプレートの前面に取り付けるための表示灯付発信機用アダプタにおいて、
内側に前記発信機の筐体の少なくとも後部を挿通可能な開口を有する環状をなし、雌ネジ部が外周に形成されている環状体と、
前記環状体の前記雌ネジ部と螺合可能な雄ネジ部が内周に形成され、前端側に、前記環状体の前記開口に前方より挿入された表示灯付発信機の前面周縁部に接するように突出したフランジ部を有する抑え環と、
を備え、
前記環状体には当該環状体を取付け面に固定するための固定用ネジを前後方向に挿通可能もしくは螺合可能な複数のネジ用の穴が形成されているようにする。
(【0011】以降は省略されています)
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