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公開番号
2025105299
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223758
出願日
2023-12-29
発明の名称
車両の動力伝達装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16H
47/06 20060101AFI20250703BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】装置全体として小型化することが可能な車両の動力伝達装置を提供する。
【解決手段】駆動力源2からトルクが伝達されるポンプインペラ11と、ポンプインペラ11に対向して配置されたタービンランナ12と、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間に所定の固定軸18に一方向クラッチ13を介して取り付けられたステータ14と、タービンランナ12の外周側を油密状態に覆うカバー16とからなるトルクコンバータ3を有する車両Veの動力伝達装置1であって、ポンプインペラ11に駆動力源2からトルクを伝達する中空の入力軸15が、ポンプインペラ11からタービンランナ12とは反対側に向けて延びて設けられ、固定軸18が中空軸とされるとともに入力軸15の内部を軸線方向に貫通した状態に配置され、タービンランナ12に連結された出力軸19が、固定軸18の内部を軸線方向に貫通して配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
駆動力源からトルクが伝達されて回転するポンプインペラと、前記ポンプインペラに対向して配置されたタービンランナと、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間に所定の固定軸に一方向クラッチを介して取り付けられて前記タービンランナから前記ポンプインペラに向けたオイルの流れを制御するステータと、前記ポンプインペラの外周部から前記タービンランナ側に延びて前記タービンランナの外周側を油密状態に覆っているカバーとからなるトルクコンバータを有する車両の動力伝達装置であって、
前記ポンプインペラに前記駆動力源からトルクを伝達する中空の入力軸が、前記ポンプインペラから前記タービンランナとは反対側に向けて延びて設けられ、
前記所定の固定軸が中空軸とされるとともに前記所定の固定軸が前記入力軸の内部を軸線方向に貫通した状態に配置され、
前記タービンランナに連結された出力軸が、前記固定軸の内部を軸線方向に貫通して配置されている
ことを特徴とする車両の動力伝達装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、駆動力源のトルクを増幅して車輪に伝達するためのトルクコンバータを備えた車両の動力伝達装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、減速時に制動力を向上させることを目的とした駆動ユニットが開示されている。特許文献1に記載されている駆動ユニットは、モータと、モータに連結されているトルクコンバータと、トルクコンバータのインペラに連結された入力軸と、トルクコンバータのタービンに連結された出力軸と、トルクコンバータの出力軸に連結されている遊星歯車機構と、を備えている。特許文献1の駆動ユニットでは、モータの出力軸がトルクコンバータの入力軸に連結されている。トルクコンバータの出力軸は、トルクコンバータの入力軸の外周側で、トルクコンバータの入力軸と同一軸線上に配置されている。トルクコンバータのステータは、ワンウェイクラッチを介して固定軸に連結されている。固定軸は、ケースに連結された円筒状の部材であり、トルクコンバータの入力軸および出力軸が固定軸の内部を貫通している。さらに、固定軸の外周側には、インペラを回転可能に支持するスリーブ部が配置されている。すなわち、スリーブ部の内周側には、固定軸、トルクコンバータの出力軸およびトルクコンバータの入力軸が貫通している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020ー190326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の駆動ユニットは、トルクコンバータの内周側に、スリーブ部、固定軸、出力軸および入力軸が配置されたいわゆる4軸構造になっている。そのため、スリーブ部、固定軸、出力軸および入力軸が、半径方向で互いに干渉しないように配置したり、ベアリングを設けたりすることになる。すなわち、特許文献1の駆動ユニットは、いわゆる4軸構造であることにより、径方向には不可避的に大径化せざるを得ない。したがって、トルクコンバータなどを含めたユニット全体としての構造を径方向に小型化するためには未だ改善の余地があった。
【0005】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、装置全体として小型化することが可能な車両の動力伝達装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、上記の目的を達成するために、駆動力源からトルクが伝達されて回転するポンプインペラと、前記ポンプインペラに対向して配置されたタービンランナと、前記ポンプインペラと前記タービンランナとの間に所定の固定軸に一方向クラッチを介して取り付けられて前記タービンランナから前記ポンプインペラに向けたオイルの流れを制御するステータと、前記ポンプインペラの外周部から前記タービンランナ側に延びて前記タービンランナの外周側を油密状態に覆っているカバーとからなるトルクコンバータを有する車両の動力伝達装置であって、前記ポンプインペラに前記駆動力源からトルクを伝達する中空の入力軸が、前記ポンプインペラから前記タービンランナとは反対側に向けて延びて設けられ、前記所定の固定軸が中空軸とされるとともに前記所定の固定軸が前記入力軸の内部を軸線方向に貫通した状態に配置され、前記タービンランナに連結された出力軸が、前記固定軸の内部を軸線方向に貫通して配置されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明における車両の動力伝達装置は、トルクコンバータの出力トルクが伝達される出力軸と、トルクコンバータのステータを支持する中空状の所定の固定軸と、ポンプインペラに駆動力源からトルクを伝達する中空状の入力軸とを備えている。入力軸は、ポンプインペラからタービンランナとは反対側に向けて延びて設けられ、その入力軸の内部を固定軸および出力軸が貫通している。具体的には、入力軸の内部を、タービンランナからのトルクを外部に伝達する出力軸が軸線方向に貫通して入力軸側に延び、かつその出力軸と入力軸との間を軸線方向に貫通している固定軸が配置され、結局、全体していわゆる3軸構造になっている。そのため、入力軸とポンプインペラを回転可能に支持する所定の軸とを別体に構成し、例えば、固定軸を貫通してトルクコンバータの入力軸を配置する場合などと比較して、径方向に重なって配置される軸状部材の数を低減することができる。したがって、装置の全体として構成を径方向に小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
この発明の実施形態における動力伝達装置を搭載した車両の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態はこの発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、この発明を限定するものではない。
【0010】
図1に、この発明の実施形態における動力伝達装置1を搭載した車両Veの構成の一例を示してある。図1に示す車両は、主な構成として、モータ2、トルクコンバータ3、ロックアップクラッチ4、第1ギヤ対5、第2ギヤ対6および第3ギヤ対7を備えている。なお、車両は、モータ2、インバータ(図示なし)およびトランスアクスル(図示なし)などが一体化されたユニットを有し、モータ2を主な駆動力源として構成された電動自動車である。
(【0011】以降は省略されています)
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