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公開番号2025104458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222280
出願日2023-12-28
発明の名称網判定装置、網判定方法、網判定プログラム、及び接続網情報提供システム
出願人株式会社クローバー・ネットワーク・コム
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類H04M 3/00 20240101AFI20250703BHJP(電気通信技術)
要約【課題】公衆交換電話網(PSTN)経由の相互接続方式からIP-IP接続の相互接続方式への移行後に着信側の電話端末が接続されている網を判定する。
【解決手段】NGN網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストに対する応答メッセージにおけるレスポンスのコード、固定電話網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストに対する応答メッセージにおけるレスポンスのコード、及び網判定装置10が接続されているホームゲートウェイ51によって変換される前のtag情報の組合せに基づいて電話端末が接続されている網の種別を判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発側固定IMS網に接続されている電話端末と着側IMS網に接続されている電話端末とのうちの少なくとも一方に前記発側固定IMS網を介して接続される網判定装置であり、
調査対象の電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記発側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するとともに前記発側固定IMS網を介して応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、
前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記電話端末が接続されている網を判定する接続網判定部と、を備え、
前記メッセージ交換制御部が、
ネットワークプロトコルがIPv6、メディア種別がマルチメディア、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPFのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-lawを含むとされているNGN網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、
次に、ネットワークプロトコルがIPv4、メディア種別がaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-law及びG.722を含むとされている固定電話網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、
前記接続網判定部が、
前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、及び当該網判定装置が接続されているホームゲートウェイによって変換される前のtag情報の組合せに基づいて前記電話端末が接続されている網を判定する、
ことを特徴とする網判定装置。
続きを表示(約 3,700 文字)【請求項2】
前記接続網判定部が、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereであり且つwarn-codeが302であるとともに前記tag情報がメタル収容装置に関するto-tag値である場合に、前記調査対象の前記電話端末はメタル収容装置に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の網判定装置。
【請求項3】
前記接続網判定部が、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereであり且つwarn-codeが300、304、又は305であるとともに前記tag情報が前記発側固定IMS網に関するto-tag値であり、さらに、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する応答メッセージがコード180 Ringingレスポンスであるとともに前記tag情報が前記着側IMS網としての着側固定VoIP網に関するto-tag値である場合に、前記調査対象の前記電話端末はVoIP網に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の網判定装置。
【請求項4】
前記接続網判定部が、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereでwarn-codeが300、304、及び305のうちのいずれかであり且つ前記tag情報が前記発側固定IMS網に関するto-tag値でない、或いは、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード180 Ringingレスポンスであり且つ前記tag情報が前記着側IMS網としての着側固定VoIP網に関するto-tag値でない場合に、前記調査対象の前記電話端末はNGN網に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の網判定装置。
【請求項5】
発側固定IMS網に接続されている電話端末と着側IMS網に接続されている電話端末とのうちの少なくとも一方に前記発側固定IMS網を介して接続される装置を用いて、調査対象となる電話端末が接続されている網を判定する網判定方法であり、
前記装置が、
調査対象の電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記発側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するステップと、
前記発側固定IMS網を介して応答メッセージを受信するステップと、
前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記電話端末が接続されている網を判定するステップと、を含み、
前記INVITEリクエストを送信する前記ステップとして、
ネットワークプロトコルがIPv6、メディア種別がマルチメディア、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPFのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-lawを含むとされているNGN網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、
次に、ネットワークプロトコルがIPv4、メディア種別がaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-law及びG.722を含むとされている固定電話網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、
前記網を判定する前記ステップにおいて、
前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、及び前記装置が接続されているホームゲートウェイによって変換される前のtag情報の組合せに基づいて前記電話端末が接続されている網を判定する、
ことを特徴とする網判定方法。
【請求項6】
前記網を判定する前記ステップにおいて、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereであり且つwarn-codeが302であるとともに前記tag情報がメタル収容装置に関するto-tag値である場合に、前記調査対象の前記電話端末はメタル収容装置に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の網判定方法。
【請求項7】
前記網を判定する前記ステップにおいて、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereであり且つwarn-codeが300、304、又は305であるとともに前記tag情報が前記発側固定IMS網に関するto-tag値であり、さらに、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する応答メッセージがコード180 Ringingレスポンスであるとともに前記tag情報が前記着側IMS網としての着側固定VoIP網に関するto-tag値である場合に、前記調査対象の前記電話端末はVoIP網に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の網判定方法。
【請求項8】
前記網を判定する前記ステップにおいて、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereでwarn-codeが300、304、及び305のうちのいずれかであり且つ前記tag情報が前記発側固定IMS網に関するto-tag値でない、或いは、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード180 Ringingレスポンスであり且つ前記tag情報が前記着側IMS網としての着側固定VoIP網に関するto-tag値でない場合に、前記調査対象の前記電話端末はNGN網に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項5に記載の網判定方法。
【請求項9】
発側固定IMS網に接続されている電話端末と着側IMS網に接続されている電話端末とのうちの少なくとも一方に前記発側固定IMS網を介して接続されるコンピューターに、
調査対象の電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記発側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信する処理と、
前記発側固定IMS網を介して応答メッセージを受信する処理と、
前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記電話端末が接続されている網を判定する処理と、を少なくとも実行させ、
前記INVITEリクエストを送信する前記処理において、
ネットワークプロトコルがIPv6、メディア種別がマルチメディア、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPFのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-lawを含むとされているNGN網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、
次に、ネットワークプロトコルがIPv4、メディア種別がaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-law及びG.722を含むとされている固定電話網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、
前記網を判定する前記処理において、
前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、及び前記コンピューターが接続されているホームゲートウェイによって変換される前のtag情報の組合せに基づいて前記電話端末が接続されている網を判定する、
ことを特徴とする網判定プログラム。
【請求項10】
前記網を判定する前記ステップにおいて、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージがコード488 Not Acceptable Hereであり且つwarn-codeが302であるとともに前記tag情報がメタル収容装置に関するto-tag値である場合に、前記調査対象の前記電話端末はメタル収容装置に接続されていると判定する、
ことを特徴とする請求項9に記載の網判定プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着信側の電話端末が接続されている網を判定する技術に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
着信側の電話端末の電話番号情報を判定する従来の技術として、複数の端末とインターネット網を介して接続されるコンピュータサーバを用いた電話番号情報の判定装置であって、複数の電話番号の使用履歴情報を記憶するデータベースと、端末から認証情報を受信し認証手段がログインを許可することを条件として、端末から検索情報として電話番号を受付ける検索情報受付手段と、検索情報受付手段が受付けた電話番号を用いてデータベースを検索し、電話番号履歴情報の中に加入状態から欠番状態へ遷移する複数の履歴が存在するか電話番号のフィールドの欠番変化を解析し、および/または、電話番号履歴情報の中に欠番状態から加入状態へ遷移する複数の履歴が存在するか電話番号のフィールドの有効変化を解析し、電話番号履歴情報の未蓄積履歴、電話番号履歴情報の直近調査記録が欠番履歴、直近調査記録より一つ前の調査記録が欠番履歴、電話番号履歴情報の中に存在する複数の通話停止履歴、を参照して、検索情報の電話番号に対して所定の加入者番号と判定する履歴判定情報を生成し、この履歴判定情報を端末へインターネット網を介して表示させるシステム制御手段と、を備える電話番号情報の判定装置が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-060796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、PSTNマイグレーション(PSTN:Public Switched Telephone Networks;公衆交換電話網)により、発側のIMS網(IMS:IP Multimedia Subsystem)と着側のIMS網との相互接続の方式が、公衆交換電話網(PSTN)経由の相互接続方式からIP-IP接続(IP:Internet Protocol)の相互接続方式へと切り替わる。
【0005】
ここで、公衆交換電話網(PSTN)経由の相互接続方式からIP-IP接続の相互接続方式への切り替わりについては移行期間がある。このため、例えば着側のIMS網に接続されている電話端末の電話番号の使用状況を的確に把握するためには、移行期間において特に、発側固定IMS網と着側固定IMS網若しくは着側移動IMS網とのIP-IP接続が開始された否か(言い換えると、IP-IP接続の相互接続方式へと切り替わったか否か)を着側固定IMS網や着側移動IMS網ごとに判定する必要がある。
【0006】
また、公衆交換電話網(PSTN)からNGN(Next Generation Network)への移行に伴い、事業者間相互接続インタフェースが共通線信号方式のSS7(Signaling System No.7)からIP方式のSIP(Session Initiation Protocol)に変更される。このため、発信側の端末からSIPの特定メッセージがIMS網、NGN網、及びVoIP網(VoIP:Voice over Internet Protocol)に対して到達することになる。
【0007】
なお、IMSとは、これまで固定網や移動体通信などで行われていたサービスをIP化し、融合したマルチメディアサービスなどを実現するための規格であり、その規格に沿って作られたシステムとして移動体通信システムやNGNがある。
【0008】
そして、着信側の端末、機器が接続されている通信網の種別により、送信側の端末、機器と着信側の端末、機器との間における通信の確立の仕方が異なる。このため、或る電話番号の端末、機器が接続されている通信網の種別を予め判定しておくことができれば、例えば電話端末の電話番号について使用状況の調査を実施する際に有用な情報となる。
【0009】
そこで本発明は、1つの側面では、公衆交換電話網(PSTN)経由の相互接続方式からIP-IP接続の相互接続方式への移行後に着信側の電話端末が接続されている網を判定することが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係る網判定装置は、発側固定IMS網に接続されている電話端末と着側IMS網に接続されている電話端末とのうちの少なくとも一方に前記発側固定IMS網を介して接続される網判定装置であり、調査対象の電話端末に対するINVITEリクエストにSDPパラメータを付与して前記発側固定IMS網に前記INVITEリクエストを送信するとともに前記発側固定IMS網を介して応答メッセージを受信するメッセージ交換制御部と、前記応答メッセージに応じて前記調査対象の前記電話端末が接続されている網を判定する接続網判定部と、を備え、前記メッセージ交換制御部が、ネットワークプロトコルがIPv6、メディア種別がマルチメディア、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPFのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-lawを含むとされているNGN網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、次に、ネットワークプロトコルがIPv4、メディア種別がaudioのみ、メディアのトランスポートプロトコルがRTP/AVPのみ、並びに音声コーデックがG.711 μ-law及びG.722を含むとされている固定電話網用のSDPパラメータを含むINVITEリクエストを送信し、前記接続網判定部が、前記NGN網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、前記固定電話網用のSDPパラメータを含む前記INVITEリクエストに対する前記応答メッセージにおけるレスポンスのコード、及び当該網判定装置が接続されているホームゲートウェイによって変換される前のtag情報の組合せに基づいて前記電話端末が接続されている網を判定する、ようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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