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公開番号2025104302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024224848
出願日2024-12-20
発明の名称下肢支持装具及び下肢支持装具装着方法
出願人個人
代理人個人
主分類A61H 3/00 20060101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】軽量且つコンパクトな構造を有しつつも、着用者の下肢を高く上げ、地面又は床から容易に足を離すことができる下肢支持装具及びこうした下肢支持装具の装着方法を提供する。
【解決手段】下肢支持装具21は、人体の腹部及び骨盤周囲を含む胴体の一部の周りに装着されるように構成される胴体装着部22を備え、人体の膝の周りに装着されるように構成される膝装着部23を備え、胴体の前面に面接触する胴体前面部22Fと、膝の膝蓋骨下方外向き又はその近傍に面接触する膝外側前面部及び膝の膝蓋骨下方内向き又はその近傍に面接触する膝内側前面部とをそれぞれ連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝外側連結部25及び膝内側連結部26を備え、膝外側連結部及び膝内側連結部は、人体の脚の後側を通り且つこの後側において交差するように構成されることを特徴とする。
【選択図】図13
特許請求の範囲【請求項1】
人体の腹部及び骨盤周囲を含む胴体の一部の周りに装着されるように構成される胴体装着部を備え、
前記人体の左右何れかの膝の周り又は左右それぞれの膝の周りに装着されるように構成される膝装着部を備え、
前記胴体装着部のうち前記胴体の前面に面接触する胴体前面部と、前記膝装着部のうち前記膝の膝蓋骨下方外向き又はその近傍に面接触する膝外側前面部及び同じく前記膝の膝蓋骨下方内向き又はその近傍に面接触する膝内側前面部とをそれぞれ連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝外側連結部及び膝内側連結部を備え、
前記胴体装着部と前記膝装着部との前記人体に対する装着状態において、前記膝外側連結部及び前記膝内側連結部は、前記人体の脚の後側を通り且つこの後側において交差して前記胴体装着部と前記膝装着部とを連結するように構成される
ことを特徴とする下肢支持装具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記胴体前面部と、前記膝装着部のうち前記膝の膝蓋骨上方又はその近傍に面接触する膝前面部とを連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝連結部とをさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の下肢支持装具。
【請求項3】
一又は複数の、他の前記連結部を補強するための連結部であり且つ前記胴体装着部と前記膝装着部とを連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である補助連結部をさらに備える
ことを特徴とする請求項2に記載の下肢支持装具。
【請求項4】
人体の腹部及び骨盤周囲を含む胴体の一部の周りに装着されるように構成される胴体装着部と、
前記人体の左右何れかの膝の周り又は左右それぞれの膝の周りに装着されるように構成される膝装着部と、
前記胴体装着部のうち前記胴体の前面に面接触する胴体前面部と前記膝装着部のうち前記膝の膝蓋骨上方又はその近傍に面接触する膝前面部とを連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝連結部とを備える
ことを特徴とする下肢支持装具。
【請求項5】
一又は複数の、前記膝連結部を補強するための連結部であり且つ前記胴体装着部と前記膝装着部とを連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である補助連結部をさらに備える
ことを特徴とする請求項4に記載の下肢支持装具。
【請求項6】
備える前記連結部の一部又は全部には、前記胴体装着部側と前記膝装着部側との間に、少なくとも一組の第1バックル及び前記第1バックルに脱着自在に結合することができる第2バックルが取り付けられている
ことを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の下肢支持装具。
【請求項7】
人体の腹部及び骨盤周囲を含む胴体の一部の周りに装着されるように構成される胴体装着部を備え、
前記人体の左右何れかの膝の周り又は左右それぞれの膝の周りに装着されるように構成される膝装着部を備え、
前記胴体装着部と前記膝装着部のうち前記膝の膝蓋骨上方又はその近傍に面接触する膝前面部とを連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝連結部を備え、
前記胴体装着部と、前記膝装着部のうち前記膝の膝蓋骨下方外向き又はその近傍に面接触する膝外側前面部及び同じく前記膝の膝蓋骨下方内向き又はその近傍に面接触する膝内側前面部とをそれぞれ連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝外側連結部及び膝内側連結部を備える下肢支持装具の前記人体に対する装着方法であって、
前記下肢支持装具を、前記膝外側連結部及び前記膝内側連結部が、前記人体の脚の後側を通るとともに前記脚の後側において交差するように装着する
ことを特徴とする下肢支持装具装着方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は下肢支持装具及び下肢支持装具装着方法に関し、特に、人体に装着してその人体の下肢を主に上向きに支持することができる下肢支持装具及びこの下肢支持装具の装着方法である下肢支持装具装着方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、使用者に装着して、その使用者の身体を主に上向きに支持することにより、加齢などによって痛めがちな膝に加わる力を軽減することができる装具がある(特許文献1)。例えば、加齢とともに発症しやすい変形性膝関節症の患者の場合は、膝の軟骨がすり減り、痛み、腫れ、曲げ伸ばしの制限とともに膝の変形が生じる。それに対して、歩行状態等の立位においては、身体に加わる重力に対してその身体を主に上向きに支持することによって、膝の痛みを軽くするとともに、膝への負担を低減することができる。
【0003】
そこで、従来の装具によっては、立っているだけでも膝に痛みを感じるほどの使用者に対して、脚部を取り囲む棒状のリンクと、上下方向に配置されるガススプリングとによって身体を上向きに支持して、使用者の膝の痛みを軽減することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-83759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記の従来の装具によって、膝の強い痛みを伴う諸症状にさいなまれる使用者は、少しでも痛みを軽くした状態で立ち上がることが可能である。それに対して、例えば、変形性膝関節症の初期の患者であれば、多少の膝の痛みを感じつつも自立することじたいが可能である。こうした初期の患者、変形性膝関節症を患っていないものの、筋力の低下などに伴って時折足元が覚束ない程度の者等のような軽症者にとっては、却って、こうした従来の装具が備えるリンク、ガススプリングなどの部材が重く且つ嵩張るために自立した歩行の差支えとなりかねない。
【0006】
また、こうした軽症者にとっては、寧ろ積極的に下肢を高く上げて行う歩行及び運動を通じて筋肉を鍛えるとともに膝をよく動かしたほうが、有効的に変形性膝関節症の予防を行うことができる。そして、こうした歩行及び運動に際しては、小さな段差につまずくことによって怪我を負ってしまわないように、しっかりと地面又は床から足首よりも下の足を離すように下肢を運ぶことが重要である。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するため、軽量且つコンパクトな構造を有しつつも、下肢を高く上げ、地面又は床から容易に足を離すことができる装具及びこうした装具の装着方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本発明は人体の腹部及び骨盤周囲を含む胴体の一部の周りに装着されるように構成される胴体装着部を備え、前記人体の左右何れかの膝の周り又は左右それぞれの膝の周りに装着されるように構成される膝装着部を備え、前記胴体装着部のうち前記胴体の前面に面接触する胴体前面部と、前記膝装着部のうち前記膝の膝蓋骨下方外向き又はその近傍に面接触する膝外側前面部及び同じく前記膝の膝蓋骨下方内向き又はその近傍に面接触する膝内側前面部とをそれぞれ連結するように構成される弾性を有する紐状の連結部である膝外側連結部及び膝内側連結部を備え、前記胴体装着部と前記膝装着部との前記人体に対する装着状態において、前記膝外側連結部及び前記膝内側連結部は、前記人体の脚の後側を通り且つこの後側において交差して前記胴体装着部と前記膝装着部とを連結するように構成されることを特徴とする下肢支持装具を提供するものである。
【0009】
すなわち、紐状の膝外側連結部及び膝内側連結部は、胴体前面部と、それぞれ膝外側前面部及び膝内側前面部とを連結し且つ弾性を有するため、これら胴体前面部と膝外側前面部又は膝内側前面部とを近付けるように付勢することができる。これにより、膝外側連結部及び膝内側連結部は、下肢に加わる重力に抗って膝外側前面部又は膝内側前面部に対する上向きの引張力を加えることができ、また、より大きな上向きの引張力を加えることによって容易に下肢を持ち上げることを可能とする。これらにより、本発明の下肢支持装具は、重力に逆らって下肢を上向きに支持することができ、かつ、下肢の持ち上げを助けることができる。
【0010】
また、膝外側前面部又は膝内側前面部と連結する膝外側連結部及び膝内側連結部が胴体前面部と接合するため、これら連結部による引張力は股関節の屈曲を助けることができる。ところで、大腿四頭筋のうち、骨盤から起始する大腿直筋以外の中間広筋、外側広筋及び内側広筋は、それぞれ大腿骨から起始するために股関節の屈曲に貢献することができない。そこで、膝外側及び膝内側連結部は股関節の屈曲を助けることによりこうした大腿四頭筋の機能を補う役割を果たすことができる。こうして、本発明の下肢支持装具は、より効果的に、下肢を高く上げ、地面又は床から容易に足を離すことを可能とする。
(【0011】以降は省略されています)

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