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公開番号2025103272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220556
出願日2023-12-27
発明の名称光ファイバ接続体および光ファイバ接続体の製造方法
出願人古河電気工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G02B 6/255 20060101AFI20250702BHJP(光学)
要約【課題】融着接続をした場合の接続損失が低減された光ファイバ接続体およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】空孔コア部を有する空孔コアファイバと、ソリッドコア部を有するソリッドコアファイバとが融着接続された光ファイバ接続体であって、前記空孔コア部の、長手方向における前記ソリッドコアファイバに隣接する側には、前記空孔コア部よりも短い空孔コアである第1特性整合部が設けられており、前記ソリッドコア部の、長手方向における前記空孔コアファイバに隣接する側には、前記ソリッドコア部よりも短いソリッドコアである第2特性整合部が設けられており、前記第1特性整合部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差は、前記空孔コア部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差よりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空孔コア部を有する空孔コアファイバと、ソリッドコア部を有するソリッドコアファイバとが融着接続された光ファイバ接続体であって、
前記空孔コア部の、長手方向における前記ソリッドコアファイバに隣接する側には、前記空孔コア部よりも短い空孔コアである第1特性整合部が設けられており、
前記ソリッドコア部の、長手方向における前記空孔コアファイバに隣接する側には、前記ソリッドコア部よりも短いソリッドコアである第2特性整合部が設けられており、
前記第1特性整合部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差は、前記空孔コア部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差よりも小さい
光ファイバ接続体。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記空孔コアファイバは、前記第1特性整合部では、前記空孔コア部から前記ソリッドコアファイバに向かって光学特性が連続的に変化している
請求項1に記載の光ファイバ接続体。
【請求項3】
前記光学特性は開口数である
請求項1または2に記載の光ファイバ接続体。
【請求項4】
空孔コア部を有する空孔コアファイバと、ソリッドコア部を有するソリッドコアファイバとを融着接続する融着接続工程を備える光ファイバ接続体の製造方法であって、
前記ソリッドコア部の、長手方向における前記ソリッドコアファイバの端面に隣接する側には、前記ソリッドコア部よりも短いソリッドコアである第2特性整合部が設けられており、
前記融着接続工程は、長手方向における前記空孔コアファイバの端面の近傍を加熱して前記端面の近傍を変形させる変形工程と、前記ソリッドコアファイバの端面と前記空孔コアファイバの端面とを接続する接続工程と、
を備え、
前記変形工程では、前記空孔コア部を加熱変形することによって、前記空孔コア部よりも短い空孔コアである第1特性整合部を形成し、
前記第1特性整合部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差は、前記空孔コア部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差よりも小さい
光ファイバ接続体の製造方法。
【請求項5】
前記ソリッドコアファイバの前記第2特性整合部は、前記融着接続工程における前記空孔コア部の変形による前記空孔コアファイバの光学特性の変化を加味して設計されている
請求項4に記載の光ファイバ接続体の製造方法。
【請求項6】
前記光学特性は開口数である
請求項4または5に記載の光ファイバ接続体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ接続体および光ファイバ接続体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバとして、コア部がガラスのような固体の媒質からなるソリッドコア部を有するソリッドコアファイバがよく知られている。ソリッドコア部は中実コア部とも呼ばれる。
【0003】
これに対して、空孔コアファイバは、固体の媒質で満たされていない空孔状のコア部(空孔コア部)を有する光ファイバである。空孔コアファイバは、究極の低非線形性を有する光ファイバであり、ソリッドコアファイバを用いた場合の伝送容量の限界を打ち破る可能性を持つと考えられている。
【0004】
空孔コアファイバは、実用上は、融着接続やメカニカルスプライス接続によってソリッドコアファイバと接続され、光ファイバ接続体を構成する場合がある(特許文献1~3、非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-502716号公報
特表2023-507373号公報
特開2023-003952号公報
【非特許文献】
【0006】
武笠和則、「空孔コアファイバケーブル」、古河電工時報 第140号(2021年7月)、第32-39頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
空孔コアファイバとソリッドコアファイバとが接続された光ファイバ接続体では、空孔コア部とソリッドコア部との接続損失の低減は重要であり、特に融着接続をした場合の接続損失の低減が求められている。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、融着接続をした場合の接続損失が低減された光ファイバ接続体およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、空孔コア部を有する空孔コアファイバと、ソリッドコア部を有するソリッドコアファイバとが融着接続された光ファイバ接続体であって、前記空孔コア部の、長手方向における前記ソリッドコアファイバに隣接する側には、前記空孔コア部よりも短い空孔コアである第1特性整合部が設けられており、前記ソリッドコア部の、長手方向における前記空孔コアファイバに隣接する側には、前記ソリッドコア部よりも短いソリッドコアである第2特性整合部が設けられており、前記第1特性整合部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差は、前記空孔コア部における前記空孔コアファイバの光学特性と前記第2特性整合部における前記ソリッドコアファイバの光学特性との差よりも小さい光ファイバ接続体である。
【0010】
前記空孔コアファイバは、前記第1特性整合部では、前記空孔コア部から前記ソリッドコアファイバに向かって光学特性が連続的に変化してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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