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公開番号
2025102408
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219839
出願日
2023-12-26
発明の名称
β-ブロモエチルベンゼンの製造方法
出願人
東ソー・ファインケム株式会社
代理人
個人
,
個人
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個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
17/08 20060101AFI20250701BHJP(有機化学)
要約
【課題】電磁波照射装置を小型化することができ、光重合物、二量体などの副生物の生成を抑制しつつ、β-ブロモエチルベンゼンを高効率で製造する方法の提供。
【解決手段】臭化水素ガスに電磁波を照射すること、及び電磁波が照射された臭化水素ガスをスチレンと接触させることを含む、β-ブロモエチルベンゼンの製造方法。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
臭化水素ガスに電磁波を照射すること、及び電磁波が照射された臭化水素ガスをスチレンと接触させることを含む、β-ブロモエチルベンゼンの製造方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記電磁波のピーク波長が250nm以上600nm以下の範囲にある、請求項1に記載のβ-ブロモエチルベンゼンの製造方法。
【請求項3】
前記電磁波が照射された臭化水素ガスを、前記電磁波の照射から1×10
-3
秒以内にスチレンと接触させる、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記電磁波の光源が、紫外線LED、可視光LED、有機EL、無機EL、水銀灯及び無水銀灯からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のβ-ブロモエチルベンゼンの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はβ-ブロモエチルベンゼンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
β-ブロモエチルベンゼンは、医農薬及び機能性材料の合成中間体として有用である。β-ブロモエチルベンゼンは、反マルコフニコフ則に従って臭化水素がスチレンに付加する反応により得ることができる。β-ブロモエチルベンゼンの一般的な製造方法としては、酸素、過酸化物、アゾ化合物等のラジカル種の共存下で、あるいは反応系に電磁波を照射しながら、臭化水素をラジカルにしてスチレンに付加させる方法が知られている。
【0003】
特許文献1(特開2021-130650号公報)及び特許文献2(特開平9-040591号公報)には、LED(特許文献1)又は高圧水銀灯(特許文献2)を用いて紫外線などの電磁波を反応系全体に照射する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-130650号公報
特開平9-040591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
反応系全体に電磁波を照射すると、原料又は反応生成物に由来する副生物、例えばスチレンの光重合物、[2+2]光環化反応又はイオン付加反応による二量体、例えばブロモジフェニルブタンなどが多く生成し、副生物の一部によりβ-ブロモエチルベンゼン製品が着色される場合があった。これらの副生物はβ-ブロモエチルベンゼン製品の品質に悪影響を及ぼすことがあった。
【0006】
スチレンの光重合物などの副生物がガラス製反応器の側面に付着すると、電磁波の反応系への照射が遮られ、β-ブロモエチルベンゼンの生成効率が低下するおそれがあった。電磁波の照射が不十分であると、構造異性体であるα-ブロモエチルベンゼンの生成量が増加する場合があった。
【0007】
反応系全体に電磁波を照射する場合、製造スケールを大きくすると電磁波照射装置を大型化する必要が生じる。そのため、電磁波照射装置に係るコストが増大したり、設置箇所の制約が生じたりする場合があった。
【0008】
本発明の目的は、電磁波照射装置を小型化することができ、光重合物、二量体などの副生物の生成を抑制しつつ、β-ブロモエチルベンゼンを高効率で製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、臭化水素ガスに電磁波を照射した後、スチレンと接触させることにより、光重合物、二量体などの副生物の生成を抑制しながらβ-ブロモエチルベンゼンを効率よく生成できることを見出して、本発明を完成させるに至った。
【0010】
本願は以下の態様を包含する。
(【0011】以降は省略されています)
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