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公開番号
2025101636
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-07
出願番号
2023218616
出願日
2023-12-25
発明の名称
ガラス板梱包体及びガラス板梱包箱
出願人
日本電気硝子株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
B65D
85/48 20060101AFI20250630BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】複数のガラス板を収容してなるガラス板梱包体、及び一側面が開口された開口面を有する箱体と、前記箱体に嵌合し、当該箱体の開口面を閉塞する蓋体とを備え、複数のガラス板を収容するガラス板梱包箱であって、箱体に蓋体を嵌合させる際に生じ得るガラス板の破損や欠損等を防止し、且つ輸送途中の衝撃や振動等によるガラス板の位置ズレを防止することができるガラス板梱包体及びガラス板梱包箱を提供する。
【解決手段】蓋体20は、箱体10の開口面11aと対向する天板下面21cに設けられる、蓋体側ガラス保持部(緩衝部材)22を備え、蓋体側ガラス保持部(緩衝部材)22は、箱体10に蓋体20を嵌合させた状態において、箱体10に収容された各ガラス板Gにおける開口面11a側の一端部(上端部)と、所定の食い込み量Lを有して当接可能な下面(平面)22aを有し、下面(平面)22aにおける前記食い込み量Lは、0.2mm以上である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
一側面が開口された開口面を有する箱体と、
前記箱体に嵌合し、当該箱体の開口面を閉塞する蓋体とを備え、
前記箱体の内部には、複数の保持溝が設けられており、
前記複数の保持溝によって複数のガラス板を保持することにより、当該複数のガラス板を互いに平行、且つ厚み方向に離間させた状態で収容してなるガラス板梱包体であって、
前記蓋体は、
前記箱体の開口面と対向する側の平面に設けられる緩衝部材を備え、
前記緩衝部材は、
前記箱体に前記蓋体を嵌合させた状態において、
前記箱体に収容された各ガラス板における前記開口面側の一端部と、所定の食い込み量を有して当接可能な平面を有し、
前記平面における前記食い込み量は、0.2mm以上である、
ことを特徴とするガラス板梱包体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記緩衝部材において、
前記食い込み量は、1.4mm以下である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のガラス板梱包体。
【請求項3】
前記緩衝部材の発泡倍率は、7倍以上28倍以下である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス板梱包体。
【請求項4】
前記緩衝部材は、
ポリオレフィン系の発泡樹脂からなる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス板梱包体。
【請求項5】
前記箱体に収容された複数のガラス板において、
互いに隣接する一対のガラス板の厚み方向における間隔は、8mm以上30mm以下である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス板梱包体。
【請求項6】
前記緩衝部材は、
前記各ガラス板における前記開口面側の一端部において、
少なくとも当該一端部の両側角部と当接可能である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス板梱包体。
【請求項7】
前記各ガラス板は、
矩形平板状に形成され、
板厚が0.3mm以上1.1mm以下であり、且つ
一辺の長さが300mm以上1500mm以下の外形サイズからなる、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガラス板梱包体。
【請求項8】
一側面が開口された開口面を有する箱体と、
前記箱体に嵌合し、当該箱体の開口面を閉塞する蓋体とを備え、
前記箱体の内部には、複数の保持溝が設けられており、
前記複数の保持溝によって複数のガラス板を保持することにより、当該複数のガラス板を互いに平行、且つ厚み方向に離間させた状態で収容するガラス板梱包箱であって、
前記蓋体は、
前記箱体の開口面と対向する側の平面に設けられる緩衝部材を備え、
前記緩衝部材は、
前記箱体に前記蓋体を嵌合させた状態において、
前記箱体に収容された各ガラス板における前記開口側の一端部と、所定の食い込み量を有して当接可能な平面を有し、
前記緩衝部材は、前記平面に圧痕を有する、
ことを特徴とするガラス板梱包箱。
【請求項9】
前記圧痕の深さは、0.1mm以上1.2mm以下である、
ことを特徴とする請求項8に記載のガラス板梱包箱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のガラス板を収容してなるガラス板梱包体、及び、当該ガラス板梱包体を構成し、複数のガラス板を収容するガラス板梱包箱に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば液晶表示装置や有機EL表示装置等のディスプレイの基板やカバーガラスなどに用いられる、ガラス板の製造分野においては、最終製品であるガラス板に対して、一般的に高度な清浄性が要求される。
よって、製造された複数のガラス板を纏めて梱包する場合、主に密閉タイプの梱包箱(ガラス板梱包箱)が、利用される場合がある。
【0003】
密閉タイプのガラス板梱包箱においては、様々なものが提示されており、例えば特許文献1においては、上端面が開口された箱体本体(箱体)と、箱体に嵌合して当該箱体の開口面を閉塞可能な蓋体とを備えるガラス基板梱包箱(ガラス板梱包箱)が開示されている。
【0004】
上記ガラス板梱包箱において、箱体の内部には、縦姿勢の状態で配置される複数のガラス基板(ガラス板)の両側端部を各々保持可能なガラス保持部(以下、適宜「第1箱体側ガラス保持部」と記載する)、及び当該複数のガラス板の下端部を各々保持可能なガラス保持部(以下、適宜「第2箱体側ガラス保持部」と記載する)が設けられている。
また、蓋体の内側の平面(より具体的には、箱体に嵌合された状態において、当該箱体の開口面を閉塞する平面)には、縦姿勢の状態で箱体内に保持された複数のガラス板の上端部を保持可能なガラス保持部(以下、適宜「蓋体側ガラス保持部」と記載する)が設けられている。
【0005】
上記第1箱体側ガラス保持部には、各ガラス板の両側端部に沿って延びる複数の保持溝(以下、適宜「第1箱体側保持溝」と記載する)が、互いに等間隔で平行に設けられている。
また、上記第2箱体側ガラス保持部には、各ガラス板の下端部に沿って延びる複数の保持溝(以下、適宜「第2箱体側保持溝」と記載する)が、互いに等間隔で平行に設けられている。
さらに、上記蓋体側ガラス保持部には、各ガラス板の上端部に沿って延びる複数の保持溝(以下、適宜「蓋体側保持溝」と記載する)が、互いに等間隔で平行に設けられている。
【0006】
そして、複数のガラス板は、各々縦姿勢の状態で、上記第1箱体側保持溝に両側端部を沿わせつつ、上記第2箱体側保持溝に下端部が到達するまで、箱体内に挿入される。
また、複数のガラス板は、箱体の上端部に蓋体を嵌合させることにより、上記蓋体側保持溝を介して上端部を各々保持される。
これにより、複数のガラス板は、箱体及び蓋体によって形成される密閉空間内において、所定の間隔で並列に配置された縦姿勢の状態で、第1箱体側ガラス保持部及び第2箱体側ガラス保持部と、蓋体側ガラス保持部とによって保持され、ガラス板梱包箱に収容される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-96487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述した従来のガラス板梱包箱において、箱体のガラス保持部に設けられる複数の第1箱体側保持溝及び第2箱体側保持溝、並びに蓋体のガラス保持部に設けられる複数の蓋体側保持溝は、ガラス板の各端部の挿入作業を容易に行うために、一般的に、底側に向かって徐々に幅寸法(各保持溝によって保持されるガラス板の厚み方向の寸法)が減少する断面視テーパ状に各々形成されている。
ここで、箱体の上端部に蓋体が嵌合されていない状態において、当該箱体の内部に保持されたガラス板は、予期せぬ衝撃や振動等が箱体に加わることにより、第1箱体側保持溝及び第2箱体側保持溝における、テーパ状の断面形状が許容する範囲内にて僅かに挙動し、位置ズレが生じる場合がある。
この場合、箱体の上端部に蓋体を嵌合させることにより、位置ズレが生じたガラス板において、破損や欠損等を引き起こす要因となり得る。
【0009】
例えば、図5(a)は、従来のガラス板梱包箱301において、蓋体側ガラス保持部312Aにおける蓋体側保持溝313の近傍を示した拡大断面側面図であるが、本図に示すように、箱体310の内部に保持された一部のガラス板Gに位置ズレが生じている場合、当該ガラス板Gの上端部は、箱体310への蓋体320の嵌合作業を開始した直後に、蓋体側保持溝313の内側面(即ち、テーパ面)、或いは蓋体側ガラス保持部312Aの平面部(本図においては、内側面312A1)と当接し、その後、当該嵌合作業が進むにつれて曲げ応力が付加されて破損する虞がある。
【0010】
一方、上述したような、位置ズレを生じたガラス板Gの破損や欠損等を回避するための対策として、蓋体側ガラス保持部312Aに設けられる蓋体側保持溝313を廃止することが考えられる。
しかしながら、図5(b)は、従来のガラス板梱包箱301において、蓋体側保持溝313(図5(a)を参照)を設けていない蓋体側ガラス保持部312Bの近傍を示した拡大断面側面図であるが、本図に示すように、蓋体側保持溝313によってガラス板Gの上端部が支持されていない場合、箱体310の上端部に蓋体320が嵌合されている状態であっても、例えば輸送途中の衝撃や振動等によって、当該ガラス板Gは容易に挙動し、隣接する他のガラス板G(図5(b)中のガラス板G1)と接触して破損や欠損等を引き起こす要因となり得る。
(【0011】以降は省略されています)
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