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公開番号2025101558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218480
出願日2023-12-25
発明の名称アプリケーションサービス分散管理システム
出願人国立研究開発法人情報通信研究機構
代理人個人
主分類G06F 9/50 20060101AFI20250630BHJP(計算;計数)
要約【課題】公衆通信網が利用できない環境下において、高精度にモノを管理及び制御するアプリケーションサービス分散管理システムを提供する。
【解決手段】アプリケーションサービス分散管理システムは、2以上のノードからなる第1ネットワークを介して、ノード毎の要求の処理をノードに分配する。アプリケーションサービス分散管理システムは、要求を示すリクエスト情報に基づいて要求の処理を行う処理部と、要求の処理を分配する制御部とを有する2以上の前記ノードを備え、2以上のノードのうちの1の制御部を用いて、要求の処理を分配する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
2以上のノードからなる第1ネットワークを介して、前記ノード毎に要求を処理するアプリケーションサービス分散管理システムにおいて、
前記要求を示すリクエスト情報に基づいて前記要求の処理を行う処理部と、前記要求の処理を分配する制御部とを有する2以上の前記ノードを備え、
何れか1の前記ノードの前記制御部を用いて、前記第1ネットワークの前記ノード毎に前記処理を分配すること
を特徴とするアプリケーションサービス分散管理システム。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記制御部は、2以上の前記ノード間のそれぞれの通信状況を示す通信情報を取得し、取得した前記通信情報に基づいて、前記処理を分配すること
を特徴とする請求項1に記載のアプリケーションサービス分散管理システム。
【請求項3】
前記制御部は、2以上の前記ノード毎の処理状況を示す処理情報を取得し、取得した前記処理情報に基づいて、前記処理を分配すること
を特徴とする請求項1に記載のアプリケーションサービス分散管理システム。
【請求項4】
前記制御部は、2以上の前記ノード毎の機能を示す機能情報を取得し、取得した前記機能情報に基づいて、2以上の前記ノードの機能を更新すること
を特徴とする請求項1に記載のアプリケーションサービス分散管理システム。
【請求項5】
前記制御部は、2以上の他のノードからなる第2ネットワークの前記ノード毎の機能を示す機能情報を取得し、取得した前記機能情報に基づいて、前記第2ネットワーク内の前記ノードの機能を更新し、
前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークの何れか1の前記ノードの前記制御部を用いて、前記第1ネットワーク及び前記第2ネットワークの前記ノード毎に前記処理を分配すること
を特徴とする請求項1に記載のアプリケーションサービス分散管理システム。
【請求項6】
前記第1ネットワークを2以上の前記ノードからなる2以上の第3ネットワークに分割し、前記第3ネットワーク毎の何れか1の前記ノードの前記制御部をそれぞれ用いて、前記第3ネットワークの前記ノード毎に前記処理を分配すること
を特徴とする請求項1に記載のアプリケーションサービス分散管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションサービス分散管理システムに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、M2M(Machine to machine)、V2X(Vehicle to X)、無人又は遠隔操作による工事作業、無人のドローンによる協調作業等、モノ同士が通信を介して協調して作業を行うようなユースケースが増加している。これらのモノ同士が通信を介して協調して作業を行うために、例えば複数の計算機に、細かく分割したアプリケーション機能を分散させて複数の計算機で一つのサービスを提供するクラウドネイティブ機能を用いた、マイクロサービスがある。マイクロサービスは、単一のモノリシックなシステムとは対照的に、アプリケーションの機能を提供するために連携する、相互に接続された多数の疎結合サービスから構成されるアプリケーションを指し、様々の特性を有するデザインパターンの一つである。このマイクロサービスを組み合わせ、マイクロサービス間のネットワーク接続、制御、監視を可能にし、マイクロサービスアーキテクチャの一貫した開発、展開、ヘルスチェック、セキュリティ、及びスケーラビリティを提供するデザインパターンとして、サービスメッシュがある。このサービスメッシュを用いたシステムの実装は、主に情報センター等を想定した設計であり、集中型のオーケストレータがネットワーク接続された計算機群を管理する。この上でサービス構成に必要なマイクロサービスを計算機群に分散配置・実行することで、アクセスや処理の負荷分散、障害時の稼働継続等を実現している。また、アプリケーション機能を分散させて複数の計算機で一つのサービスを提供するシステムとして、例えば下記の非特許文献1が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
US Patent, Patent number: US 8,983,883 B2, "AUTONOMIC AND APOPTOTIC,AERONAUTICAL AND AEROSPACE SYSTEMS, AND CONTROLLING SCIENTIFIC DATAGENERATED THEREFROM"
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、モノ同士の通信は、必ずしも公衆通信網が利用可能な環境とは限らず、公衆通信網が利用できない環境下であっても、通信による協調して作業を行う場合がある。このような環境下では、モノ同士のアドホックな直接通信を利用できるが、必ずしも全てのモノとの常時通信が行える保証はない。例えば移動等により通信が切れたり繋がったりする場合がある。また、移動等に伴い、通信の品質も動的に変化する。このような環境下において、オーケストレータ等を用いた集中型のシステムで全てのモノを管理及び制御するのは困難である。このため、自律分散的な管理及び制御が求められている。
【0005】
しかし、例えばサービスメッシュを用いたシステムの実装において、モノの制御は全て集中型のオーケストレータが行っている。このため、例えば公衆通信網が利用できない環境下において、全てのモノを管理及び制御するのは困難であるという問題点があった。また、ユーザ側からアクセスがあった場合であっても、基本的に外部とのゲートウェイのみから来るユーザのリクエストに対して各計算機のマイクロサービスに、計算処理を割り振る動作を行う。このため、協調動作をするノード群や、メッシュ型に接続されたそれぞれの装置にユーザが直接アクセスをするような用途には適さないという問題点があった。
【0006】
また、非特許文献1では、分散するシステムにおいて、自律的に全体を制御するエージェントを決定し、エージェントが消滅した際にも自律的に代替エージェントを自動生成する機能を備えたシステムが開示されている。しかし、この分散するシステムは、自律的な統合機能にフォーカスしており、ネットワーク機能も含めた再生機能までは含んでいない。また、アプリケーションをどのように再構成するかまでは定義されていない。このため、例えば通信の品質の動的な変化に対応することができないという問題点があった。
【0007】
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、公衆通信網が利用できない環境下において、高精度にモノを管理及び制御することができるアプリケーションサービス分散管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明に係るアプリケーションサービス分散管理システムは、2以上のノードからなる第1ネットワークを介して、前記ノード毎に要求を処理するアプリケーションサービス分散管理システムにおいて、前記要求を示すリクエスト情報に基づいて前記要求の処理を行う処理部と、前記要求の処理を分配する制御部とを有する2以上の前記ノードを備え、何れか1の前記ノードの前記制御部を用いて、前記第1ネットワークの前記ノード毎に前記処理を分配することを特徴とする。
【0009】
第2発明に係るアプリケーションサービス分散管理システムは、第1発明において、前記制御部は、2以上の前記ノード間のそれぞれの通信状況を示す通信情報を取得し、取得した前記通信情報に基づいて、前記処理を分配することを特徴とする。
【0010】
第3発明に係るアプリケーションサービス分散管理システムは、第1発明において、前記制御部は、2以上の前記ノード毎の処理状況を示す処理情報を取得し、取得した前記処理情報に基づいて、前記処理を分配することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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