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公開番号2025101117
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023217723
出願日2023-12-25
発明の名称スローアウェイ式スカラップカッッター
出願人株式会社ホシノ
代理人個人
主分類B23C 5/14 20060101AFI20250630BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切り屑の噛み込みによるチップの欠損を防止し、更には、切削時のビビリ振動を抑制して精度のよいスカラップ加工を可能にする。
【解決手段】スローアウェイ式スカラップカッター1は、回転中心側から周縁に向かって3個で一組の渦巻き状配列となる様に互いに離間させた切り屑ポケット4a1~4c1,4a2~4c2,4a3~4c3,4a4~4c4を備え、各切り屑ポケット4a1~4c1等には、スローアウェイ式の三角チップ30a1~30c1等が、切れ刃稜の中央を切り込み開始部CTP30a1~CTP30c1,CTP30a2~CTP30c2,CTP30a3~CTP30c3,CTP30a4~CTP30c4とする様に取り付けられている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
H形鋼のウェブにスカラップを切削加工するための工具であって、中心取付穴を備えると共に前記スカラップの形状に対応する鏡餅形状のカッタボディの外面に、回転中心側から周縁に向かって複数個で一組の渦巻き状配列となる様に互いに離間させた切り屑ポケット群が形成されると共に、周縁には中心に向かって窪ませる様に切り欠き部が形成され、前記切り屑ポケットには、スローアウェイ式の三角チップが、それぞれ円弧状切れ刃の一部を対応する切り屑ポケット内に臨ませる様に取り付けられ、前記切り欠き部にはスローアウェイ式の丸駒チップが取り付けられると共に、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とするスローアウェイ式スカラップカッタ。
(1A)前記三角チップは、三つの円弧側面を有する「おにぎり形状」をなし、上下の円弧側面のそれぞれを切刃稜とする様に取り付けられていること。
(1B)前記三角チップは、それぞれ、対応する切り屑ポケットに対して、前記円弧状の切れ刃稜の中央を切削加工開始部とする様に取り付けられていること。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1に記載のスローアウェイ式スカラップカッタ。
(2A)前記三角チップは、前記中心取付穴に近い第1の同心円と、前記カッタボディの周縁付近の第2の同心円と、前記第1,第2の同心円の間の同心円のぞれぞれにおいて周方向等間隔となる様に配置されていること。
(2B)前記一組の渦巻き状配列となる切り屑ポケットに臨ませた三角チップは前記丸駒チップと共同して前記カッタボディの湾曲外面に対応して隙間無く切削できる様に配置されていること。
【請求項3】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項2に記載のスローアウェイ式スカラップカッタ。
(3)前記三角チップは、軸方向すくい角が所定のマイナス角度となり、半径方向すくい角が0°となる様に取り付けられ、前記丸駒チップは、軸方向すくい角及び半径方向すくい角が0°となる様に取り付けられていること。
【請求項4】
さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項2又は3に記載のスローアウェイ式スカラップカッタ。
(4)前記三角チップが、側面全周にわたってV字状凹入部を備えていること。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スローアウェイチップを用いたスカラップカッターに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、鉄骨建築において梁となるH形鋼100には、図5(A)に示すように、追い込みカッター110で端部にL字状の切欠きを加工し、次いでスカラップカッター120でL字状の切欠きの一部をえぐるようにウエブ101の奥部に向けて円弧状の切欠きを加工し、最後に開先カッター130でフランジ102の先端に面取り加工を実行する。
【0003】
従来、図5(B)に示す様に、中心取付け穴を穿設した鏡餅形状のカッタボディ121の周面部分に、三つの円弧側面を有する三角チップ122a~122dおよび丸駒チップ123を、切り屑ポケット124a~124d,125に隣接したチップ座内でねじ止め固定したスローアウェイ式スカラップカッター120が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実公昭63-20493号公報(第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されたスローアウェイ式スカラップカッター120は、カッタボディ121の外面に、周縁から回転中心側に向かって渦巻き状配列となる様に互いに離間させて切り屑ポケット124a~124dを形成し、三角形の頂点が切り込み開始部CTPa~CTPdとなる様に、三角チップ122a~124dの一つの頂点を切り屑ポケット124a~124dに臨ませる様に取り付けている。スカラップ加工時には、最外縁側の三角チップ122d,122cのノーズR部(切削開始部CTPa~CTPd)から切削が開始され、図5(C)に示す様に、三角チップ122c,122dの切削開始部CTPc,CTPdで切削された切り屑SCRPは、矢印A,Bの方向に分断され排出される。このとき、図5(D)に示す様に、切り屑SCRPが切り屑ポケット124c,124d内で三角チップ122c,122dの間に挟み込まれる現象が発生し、その結果、チップの欠損やビビリ振動を発生させ、スカラップの加工精度が低下するという問題が懸念された。
【0006】
そこで、本発明は、切り屑が挟み込まれる事なく、チップの欠損防止や更には、切削時のビビリ振動を抑制して精度のよいスカラップ加工を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明のスローアウェイ式スカラップカッターは、H形鋼のウェブにスカラップを切削加工するための工具であって、中心取付穴を備えると共に前記スカラップの形状に対応する鏡餅形状のカッタボディの外面に、回転中心側から周縁に向かって複数個で一組の渦巻き状配列となる様に互いに離間させた切り屑ポケット群が形成されると共に、周縁には中心に向かって窪ませる様に切り欠き部が形成され、前記切り屑ポケットには、スローアウェイ式の三角チップが、それぞれ円弧状切れ刃の一部を対応する切り屑ポケット内に臨ませる様に取り付けられ、前記切り欠き部にはスローアウェイ式の丸駒チップが取り付けられると共に、さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする。
(1A)前記三角チップは、三つの円弧側面を有する「おにぎり形状」をなし、上下の円弧側面のそれぞれを切刃稜とする様に取り付けられていること。
(1B)前記三角チップは、それぞれ、対応する切り屑ポケットに対して、前記円弧状の切れ刃稜の中央を切削加工開始部とする様に取り付けられていること。
【0008】
本発明のスローアウェイ式スカラップカッターによれば、スカラップ加工によって発生する切り屑自体が大きくなり、かつ、切削加工位置から均等に流れ、ボディに噛み込むことなく排出される。
【0009】
ここで、本発明のスローアウェイ式スカラップカッタは、さらに、以下の構成をも備えたものとすることができる。
(2A)前記三角チップは、前記中心取付穴に近い第1の同心円と、前記カッタボディの周縁付近の第2の同心円と、前記第1,第2の同心円の間の同心円のぞれぞれにおいて周方向等間隔となる様に配置されていること。
(2B)前記一組の渦巻き状配列となる切り屑ポケットに臨ませた三角チップは前記丸駒チップと共同して前記カッタボディの湾曲外面に対応して隙間無く切削できる様に配置されていること。
【0010】
かかる構成をも備えることにより、最内周の三角チップ群、中間の三角チップ群、最外周の三角チップ群のピッチ間隔を広くすることができ、先にワークに切り込んだ三角チップから流出する切り屑の影響を受けることなく次の三角チップによる切削を実施することができる。そして、三角チップ同士のピッチ間隔を広くすることによって、同時切削数は常に1枚となり、切削抵抗を低減し、ビビリ抑制効果を有効に発揮することができる。加えて、カッタボディ3に備えさせるべき三角チップの配列数を削減する事が可能となり、全体個数を低減させ、コストダウンを実現する。
(【0011】以降は省略されています)

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