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公開番号2025099624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216418
出願日2023-12-22
発明の名称太陽電池ユニット装備ブラインド
出願人株式会社システック,株式会社エフ・シー・シー
代理人
主分類E06B 9/264 20060101AFI20250626BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】
本発明の課題は、製作上、取付外し交換などの操作が容易な太陽電池ユニット装備ブラインドを提供することである。
【解決手段】
本発明の太陽電池ユニット装備ブラインドは、太陽電池ユニット、接続用部品、長さ調整用部品に挿抜自在にスラットが嵌め込まれていること、及び、太陽電池ユニット間、太陽電池ユニットと各部品間が機械的、電気的に挿抜自在で補強された状態で連結された構成を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スラットが上下に吊るされた縦型ブラインドであり、
前記スラットと、太陽電池セルと前記太陽電池セルを備えた回路基板を持つ太陽電池ユニットと、前記スラットの下端に備え、前記スラットから前記太陽電池ユニットが抜け落ちないように保持するストッパ用部品と、前記スラットの上部に設置され、前記太陽電池ユニットから電力を引き出す為の外部への電気的接続を行う接続用部品と、を有し、
前記太陽電池ユニット、前記接続用部品は、前記スラットを通し保持する為の嵌め込み溝を備えたハウジングを有し、前記ハウジング内で前記スラットを挟む形で、長手方向において、前記太陽電池ユニット間、及び、前記太陽電池ユニットと前記接続用部品との間で挿抜自在に連結を可能としたことを特徴とする太陽電池ユニット装備ブラインド。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記太陽電池ユニット、前記接続用部品は、前記太陽電池ユニット間、前記太陽電池ユニットと前記接続用部品との間で機械的接続及び脱却及び電気的接続及び切断が可能な連結手段を有することを特徴とする請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項3】
前記ハウジングで太陽光が当たる表側に前記太陽電池ユニットの周辺を覆う化粧カバーを備えたことを特徴とする請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項4】
前記太陽電池ユニットと前記接続用部品の間に入って配置され、所望の長さを有して長さ調整を行う長さ調整用部品を備え、前記長さ調整用部品は、前記太陽電池セルは有さず、前記太陽電池ユニットと前記接続用部品との間の前記機械的接続及び脱却及び前記電気的接続及び切断が可能な前記連結手段と、前記スラットを通し保持する為の前記嵌め込み溝を備えた前記ハウジングと、を有することを特徴とする請求項2記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項5】
前記ストッパ用部品は、前記嵌め込み溝のサイズ溝幅、溝厚より大きいサイズであり、前記スラットに固定及び外す為の手段を備えることを特徴とする請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項6】
前記ストッパ用部品に加えて、複数の前記太陽電池ユニット間に中継ストッパの役割を果たす中継ストッパ用部品を備えて前記中継ストッパ用部品を前記スラットに固定し、前記ストッパ用部品と前記スラットに掛かる荷重の負荷を減らしたことを特徴とする請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項7】
前記接続用部品は、前記スラットに上部から差し込むことを特徴とした請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項8】
前記スラット間の前記電気的接続は、前記接続用部品間で行うことを特徴とする請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項9】
前記スラット間の前記電気的接続は、隣同士の前記スラット間でなく、1つ以上飛ばした前記スラット間で接続することを特徴とする請求項8記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
【請求項10】
前記スラット間の前記電気的接続は、吊るされた状態の前記スラットに取り付いた前記接続用部品の上下方向に対して直角な方向の左側と右側で前記接続用部品上に、発電出力を引き出すための二つの配線端子を設けることを特徴とする請求項8記載の太陽電池ユニット装備ブラインド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スラットとの間で挿抜可能な太陽電池ユニットを装備したブラインドに関するものである。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
図8は、薄膜状太陽電池又は薄板状太陽電池に関する従来出願の例を示す図である。
特徴として、いずれも、太陽電池セルや太陽電池ユニットがスラットなどの基板に固定された固定構造を特徴としている。
以下、1つごとに具体的に記述する。
特許文献1は、8-Aに示され、請求項1、分かりやすくは、解決手段で記述されるように、「各太陽電池ストリング7は、第1の方向Yにおける両端に電気的に接続可能な接続部12,16を備え、複数の太陽電池ストリング7は、それぞれの両端の接続部16のうちの一端側の接続部12,12同士を接続する配線材14を備え、第2の方向Xで隣り合う太陽電池ストリング7間のスペースに、配線材14に連結され、第1の方向Yに延びる連結材19を備え、連結材19は、受光面側とは反対の裏面側に配置される第2板状部材に固定されている。」となっている。
特許文献2は、8-Bに示され、解決手段で記述されるように、「太陽電池モジュール10は、それぞれが平板状である太陽電池セル21を複数含み、互いに離間し 且つマトリクス状に配置され、互いに隣接する太陽電池セル21の一対の対向する辺の間に配設されて隣接する太陽電池セル21を電気的に接続する接続部材22を有し、複数の太陽電池セル21が曲面形状を有する樹脂層30により封止されている。更に、この太陽電池モジュール10は、互いに隣接する太陽電池セル21の一対の対向する辺の間に同一対の辺と平行な方向に長手方向を有する補強部23が配設されている。」となっている。
特許文献3は、8-Cに示され、解決手段で記述されるように、「スラット14の表面又は/及び裏面に装着されたシート状の太陽電池パネル21と、隣り合うスラット14の下部 に懸架されたボトムコード15とを備え、ボトムコード15は、可撓性を有する絶縁被覆導線からなり、太陽電池パネル21の夫々を電気的に直列に連結するように設けられている。」となっている。
特許文献4は、8-Dに示され、解決手段で記述されるように、「縦型ブラインド用スラットであって、有機薄膜太陽電池よりなる複数のセル1を、スリット2を介して上下に配列して 、前記複数のセル1の両側を上下に延びた枠部材3でそれぞれ固定し、かつ、前記枠部材3内に設けた配線14により前記複数のセル1を電気的に接続したことを特徴とする。」となっている。
特徴として、枠部材の取付外しはスラット毎一体的である、その場合、位置合わせなど厄介と思われる。
特許文献5は、8-Eに示され、解決手段で記述されるように、「長尺なスラット10を簾状に配列したブラインドを基体として、各段のスラットにシート状の薄膜太陽電池モジュール11を組合せ、かつ各段の太陽電池モジュールから引出した出力端子11a,11bを出力リード線18a,18bに接続して太陽電池の出力を外部に取り出すようにした太陽電池ブラインドにおいて、 太陽電池モジュールの裏面に補強板を接合してスラットを構成し、かつ太陽電池は、その素子に形成したユニットセルの長辺がスラットの幅方向に沿うような向きに配列する。」となっている。
特徴として、太陽電池モジュールの裏面の補強板は、容器枠や容器枠による連結構成はない。
特許文献6は、8-Fに示され、解決手段で記述されるように、「太陽電池モジュール10における第2電池方向X2の両端部には、電気的な接続が可能な配線接続部19が設けられ、複数の太陽電池モジュール10Aは 、それぞれのセルCの配列方向をスラット基板22の縦方向x2に向けて配列させた状態で貼り付けられ、且つ 縦方向x2に隣り合う太陽電池モジュール10A、10 Aの配線接続部19同士が接続されている構成の太陽電池モジュール付きスラットを提供する。」となっている。
【0003】
上記の6個の従来例のいずれもが、共通した特徴として、
・太陽電池ストリングを複数単位のユニット(単位規模の縮小化)にして、嵌め込み連結構造にして抜き差し自在(挿抜自在)にした本願の構成は示されず、「部分的取付や外しができない」特徴を有する。
・太陽電池セルとそれを設置するスラット等の基板との間は、固定構造を取っている。
この二つの特徴により、以下の欠点がある。
1)製作時において、
(1)スラット等の基板は、一般に大型であり、これに多数の太陽電池セルを固定する
製作作業は、小さい単位の作業に比べ、作業効率が悪い。
(2)使用中のスラット等に太陽電池セルをユーザーの現場で固定する対応ができない。
太陽電池が付設されていない使用中のブラインドが多数あるが、できればこれに
対応したい要求があるが対応できない。
2)使用時において、
一部の太陽電池が故障した場合に、故障した部分のみ交換することができず、スラッ
ト毎やブラインド毎の交換になる。簡単に挿抜(取付取外し)ができないことは、固
定構造の大きな欠点となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-102585
特許第6380181号
特開2011-157729
実用新案登録第3183181号
特許第3879917号
特開2018-163958号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の課題は、太陽電池ユニット間、太陽電池ユニットと各部品間が機械的、電気的に挿抜自在で連結した状態で吊された太陽電池ユニット装備ブラインドを提供することである。
【0006】
以上の背景の中で、
・小さい単位の作業が可能、且つ、簡単な取付により規模の大きな太陽電池システムとしての接続構造が達成可能になることにより、既設ブラインドに取付も可能。
・簡単に取付外しが可能により故障対応が可能。
という要求がある。
そのような要求を鑑み、本願では、下記の特徴を提示するものである。
イ、太陽電池ユニットは、ハウジング(容器)内に太陽電池セル付の回路基板を有する。
<製作時に容易>
ロ、複数の太陽電池ユニットのハウジングの間で互いに雄雌の関係で嵌め込みによる挿抜自在とし、差込によりハウジングが連通し、互いのハウジング間の機械的繋ぎと同時に、互いのハウジング間内の太陽電池の配線の接続も同時に可能とする。故に、太陽電池ユニットの数により、規模の拡大縮小選択が自由である。抜出しにより容易に外しが可能。
<現場の既設ブラインドのスラットへの取付対応可能>
<使用時の故障対応(部分交換)が容易>
ハ、ハウジングとスラットとの取り付き構成は、ハウジングに備えたガイド溝にスラットが嵌め込まれて、1本のスラットをガイド溝で移動自在に挟み又は囲んだ状態で複数の連通したハウジングが存在する構成となる。
<ブラインドは、薄板状のスラットを複数の太陽電池ユニットに串差しするように通し連結した構成のものを上部で吊した状態となるので、スラットと最下端のストッパ用部品により、太陽電池ユニット等の荷重は、スラットと最下端のストッパ用部品に掛かり、太陽電池ユニット等には掛からない長所を有す。>
<最下段のハウジングの下側をスラット等に固定する又は、スラットの最下部に付けたストッパにより全体が固定されるので、各ハウジングの固定は必須ではなくなる。>
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下請求項に沿い記述する。
請求項1記載の発明は、太陽電池ユニット装備ブラインドであって、
スラットが上下に吊るされた縦型ブラインドであり、
前記スラットと、太陽電池セルと前記太陽電池セルを備えた回路基板を持つ太陽電池ユニットと、前記スラットの下端に備え、前記スラットから前記太陽電池ユニットが抜け落ちないように保持するストッパ用部品と、前記スラットの上部に設置され、前記太陽電池ユニットから電力を引き出す為の外部への電気的接続を行う接続用部品と、を有し、
前記太陽電池ユニット、前記接続用部品は、前記スラットを通し保持する為の嵌め込み溝を備えたハウジングを有し、前記ハウジング内で前記スラットを挟む形で、長手方向において、前記太陽電池ユニット間、及び、前記太陽電池ユニットと前記接続用部品との間で挿抜自在に連結を可能としたことを特徴とする。
尚、上、下の「上」「下」の記述は、使用の場合に吊るされた状態での上と下に対応し、換言すると、鉛直方向の天方向と地方向である。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインドにおいて、
前記太陽電池ユニット、前記接続用部品は、前記太陽電池ユニット間、前記太陽電池ユニットと前記接続用部品との間で機械的接続及び脱却及び電気的接続及び切断が可能な連結手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の太陽電池ユニット装備ブラインドにおいて、
前記ハウジングで太陽光が当たる表側に前記太陽電池ユニットの周辺を覆う化粧カバーを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の太陽電池ユニット装備ブラインドにおいて、
前記太陽電池ユニットと前記接続用部品の間に入って配置され、所望の長さを有して長さ調整を行う長さ調整用部品を備え、前記長さ調整用部品は、前記太陽電池セルは有さず、前記太陽電池ユニットと前記接続用部品との間の前記機械的接続及び脱却及び前記電気的接続及び切断が可能な前記連結手段と、前記スラットを通し保持する為の前記嵌め込み溝を備えた前記ハウジングと、を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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