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公開番号2025099578
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216356
出願日2023-12-22
発明の名称ガラス物品の製造方法、及びガラス製品群の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 33/02 20060101AFI20250626BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】曲げ変形される用途に用いられる板状のガラス物品の品位を高めることを可能にしたガラス物品の製造方法、及びガラス製品群の製造方法を提供する。
【解決手段】板状のガラス物品11は、折り畳んだ状態に曲げ変形される用途に用いられる。ガラス物品11の製造方法は、板引き方向D1を有するマザーガラスG1からガラス物品11を切り出す切り出し工程を備える。切り出し工程では、マザーガラスG1の板引き方向D1と直交する直交方向D2に対して、ガラス物品11を折り畳む予定の折り畳み予定線L1が交差するように、ガラス物品11を切り出す。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
折り畳んだ状態に曲げ変形される用途に用いられる板状のガラス物品の製造方法であって、
板引き方向を有するマザーガラスから前記ガラス物品を切り出す切り出し工程を備え、
前記切り出し工程では、前記マザーガラスの前記板引き方向と直交する直交方向に対して、前記ガラス物品を折り畳む予定の折り畳み予定線が交差するように、前記ガラス物品を切り出す、ガラス物品の製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記板引き方向に対する前記折り畳み予定線の角度は、0°以上、20°以下の範囲内である、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項3】
前記ガラス物品の主面の形状は、二つの長辺と二つの短辺とを有する長方形状であり、
前記折り畳み予定線は、前記短辺に沿った方向に設けられる、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項4】
前記ガラス物品の主面の形状は、二つの長辺と二つの短辺とを有する長方形状であり、
前記折り畳み予定線は、前記長辺に沿った方向に設けられる、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項5】
前記マザーガラスは、0.2mm以下の厚さを有するアルカリアルミノシリケートガラスであり、
前記マザーガラスの主面の形状は、前記板引き方向に沿った二つの第1の辺と、前記板引き方向と直交する直交方向に沿った二つの第2の辺と、を有する四辺形状であり、
前記マザーガラスの四辺の各々の長さは、200mm以上、2000mm以下の範囲内であり、
前記切り出し工程では、1枚の前記マザーガラスから、2枚以上、400枚以下の前記ガラス物品を切り出す、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項6】
前記ガラス物品の主面の形状は、二つの長辺と二つの短辺とを有する長方形状であり、
前記ガラス物品の前記二つの長辺の各々の長さは、100mm以上、500mm以下の範囲内であり、
前記ガラス物品の前記二つの短辺の各々の長さは、50mm以上、450mm以下の範囲内である、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項7】
前記マザーガラスには、前記板引き方向を識別するための識別部が設けられている、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項8】
前記マザーガラスの主面の形状は、二つの長辺と二つの短辺とを有する長四角形状であり、
前記識別部は、前記マザーガラスの前記長辺及び前記短辺を含み、前記板引き方向は、前記長辺及び前記短辺のいずれか一方の辺に沿った方向に延びる、請求項7に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項9】
前記識別部は、前記マザーガラスの外縁に形成した切り欠き部、及び前記マザーガラスに設けた目印の少なくとも一方を含み、
前記目印は、印刷部、レーザー刻印部、貫通孔の形成部、及びシール部材の貼り付け部から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項7に記載のガラス物品の製造方法。
【請求項10】
前記切り出し工程の後、前記ガラス物品をイオン交換処理するイオン交換工程をさらに備える、請求項1に記載のガラス物品の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品の製造方法、及びガラス製品群の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、例えば、フォルダブルディスプレイ、ローラブルディスプレイ等のディスプレイの用途に用いられる板状のガラス物品が知られている。このようなガラス物品は、ディスプレイの折り畳みやディスプレイのロール状の巻き取りに伴って曲げ変形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-166863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、曲げ変形される用途に用いられる板状のガラス物品は、例えば、マザーガラスから切り出すことで得られる。マザーガラスは、例えば、溶融ガラスを所定の方向へ引き出す方法により成形される場合がある。このように成形されたマザーガラスは、溶融ガラスを引き出した方向である板引き方向を有している。このような板引き方向を有するマザーガラスから得られる上記ガラス物品の品位を高めることが望まれている。
【0005】
本発明の目的は、曲げ変形される用途に用いられる板状のガラス物品の品位を高めることを可能にしたガラス物品の製造方法、及びガラス製品群の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するガラス物品の製造方法、及びガラス製品群の製造方法の各態様について説明する。
態様1のガラス物品の製造方法は、折り畳んだ状態に曲げ変形される用途に用いられる板状のガラス物品の製造方法であって、板引き方向を有するマザーガラスから前記ガラス物品を切り出す切り出し工程を備え、前記切り出し工程では、前記マザーガラスの前記板引き方向と直交する直交方向に対して、前記ガラス物品を折り畳む予定の折り畳み予定線が交差するように、前記ガラス物品を切り出す。
【0007】
上記の板引き方向を有するマザーガラスの厚さは、次のように変化する。板引き方向に沿った方向の厚さの変化が最も小さい一方で、板引き方向と直交する直交方向に沿った方向の厚さの変化が最も大きい。このため、上記のように、マザーガラスからガラス物品を切り出すことで、ガラス物品の折り畳み予定線に沿った厚さの変化を小さくすることができる。
【0008】
態様2のガラス物品の製造方法では、態様1において、前記板引き方向に対する前記折り畳み予定線の角度は、0°以上、20°以下の範囲内であってもよい。この方法によれば、ガラス物品の折り畳み予定線に沿った厚さの変化をより小さくすることができる。
【0009】
態様3のガラス物品の製造方法では、態様1又は態様2において、前記ガラス物品の主面の形状は、二つの長辺と二つの短辺とを有する長方形状であり、前記折り畳み予定線は、前記短辺に沿った方向に設けられてもよい。
【0010】
態様4のガラス物品の製造方法では、態様1又は態様2において、前記ガラス物品の主面の形状は、二つの長辺と二つの短辺とを有する長方形状であり、前記折り畳み予定線は、前記長辺に沿った方向に設けられてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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