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公開番号
2025098401
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023214506
出願日
2023-12-20
発明の名称
吸収性物品
出願人
ユニ・チャーム株式会社
代理人
弁理士法人小澤知的財産事務所
主分類
A61F
13/472 20060101AFI20250625BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】センターギャザーによる排泄口に対するフィット性をより向上できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性物品(1)は、吸収材料を有する吸収体(30)と、吸収性物品の幅方向の中心である物品幅中心(1CW)を含む中央領域(R10)に配置され、着用者の肌に当接するトップシート(21)と、トップシートと吸収体の間に配置され、中央領域においてトップシートを肌側(T1)に隆起させるセンターギャザー(40)と、を備える。センターギャザーは、少なくとも前後方向に伸縮するセンター伸縮部材(42)を有する。センターギャザーは、物品幅中心に対する両側に位置する一対の第1接合部(45)においてトップシートに接合されているとともに、物品幅中心に対する両側に位置する一対の第2接合部(46)において吸収体に接合されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに直交する前後方向、幅方向、及び厚さ方向と、
吸収材料を有する吸収体と、
前記吸収性物品の前記幅方向の中心である物品幅中心を含む中央領域に配置され、着用者の肌に当接するトップシートと、
前記トップシートと前記吸収体の間に配置され、前記中央領域において前記トップシートを肌側に隆起させるセンターギャザーと、を備える吸収性物品であって、
前記センターギャザーは、少なくとも前後方向に伸縮するセンター伸縮部材を有し、
前記センターギャザーは、前記物品幅中心に対する両側に位置する一対の第1接合部において前記トップシートに接合されているとともに、前記物品幅中心に対する両側に位置する一対の第2接合部において前記吸収体に接合されている、吸収性物品。
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【請求項2】
前記センター伸縮部材の少なくとも一部は、前記幅方向における一対の第1接合部の間の領域に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記一対の第1接合部の間には、前記トップシートと前記センターギャザーが接合されていない非接合領域が設けられており、
前記センター伸縮部材の少なくとも一部は、前記非接合領域に重なっている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
防漏伸縮部材の収縮によって前記トップシートの外側部から肌側に起立する一対の防漏ギャザーを有し、
前記防漏ギャザーは、前記トップシートに接合された防漏接合部の側縁を基点として肌側に起立し、
前記防漏接合部の側縁は、前記第1接合部よりも前記幅方向の外側に配置されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記吸収性物品の自然状態において、前記防漏ギャザーの肌側の頂点は、前記センターギャザーの肌側の頂点よりも肌側に位置する、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収性物品の自然状態における前記吸収性物品の前後方向の中心における前記吸収性物品の幅方向の長さに対して前記吸収性物品の前後方向の中心における前記吸収性物品の幅方向の長さが70%となる押圧状態において、前記防漏ギャザーの肌側の頂点は、前記センターギャザーの肌側の頂点よりも肌側に位置する、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記防漏接合部の少なくともは、前記吸収体と厚さ方向に重なっている、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記前後方向において、前記防漏伸縮部材の外端縁は、前記センター伸縮部材の外端縁よりも外側に位置する、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記第1接合部は、前記トップシートと前記センターギャザーを厚さ方向に圧縮した圧搾部によって構成されている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記圧搾部は、前記中央領域よりも前記幅方向の外側において前記前後方向に沿って配置されている、請求項9に記載の吸収性物品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性物品の幅方向の中心を含む領域においてトップシートを肌側に隆起させるセンターギャザーを有する吸収性物品に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸収性物品の幅方向の中心を含む領域においてトップシートを肌側に隆起させるセンターギャザーを有する吸収性物品が開示されている。センターギャザーは、少なくとも前後方向に伸縮するセンター伸縮部材を有する。センター伸縮部材の収縮によってセンターギャザーがトップシート側に膨らんで、トップシートを肌側に押圧し、吸収性物品の幅方向の中心を含む領域に対向して配置される排泄口に対するフィット性を向上できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5010479号公報
【発明の概要】
【0004】
吸収性物品は、着用時に着用者の動きや姿勢によって種々の力を受け、変形する。例えば、着用者の脚によって吸収性物品が挟まれると、吸収性物品は、幅方向の外側から内側に向かう力を受ける。このとき、センターギャザーの隆起状態を維持できないと、排泄口に対するフィット性が低下し、体液の漏れが発生するおそれがある。特に、尿を吸収する吸収性物品においては、一度に多量の体液が排出されることがあり、排泄口に対するフィット性の低下によって漏れがより発生し易い。そのため、センターギャザーによって排泄口に対するフィット性を更に高めることが求められている。
【0005】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、センターギャザーによる排泄口に対するフィット性をより向上できる吸収性物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様にかかる吸収性物品は、互いに直交する前後方向、幅方向、及び厚さ方向と、吸収材料を有する吸収体と、前記吸収性物品の前記幅方向の中心である物品幅中心を含む中央領域に配置され、着用者の肌に当接するトップシートと、前記トップシートと前記吸収体の間に配置され、前記中央領域において前記トップシートを肌側に隆起させるセンターギャザーと、を備える。前記センターギャザーは、少なくとも前後方向に伸縮するセンター伸縮部材を有する。前記センターギャザーは、前記物品幅中心に対する両側に位置する一対の第1接合部において前記トップシートに接合されているとともに、前記物品幅中心に対する両側に位置する一対の第2接合部において前記吸収体に接合されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、肌側から見た実施形態に係る吸収性物品の模式平面図である。
図2は、非肌側から見た実施形態に係る吸収性物品の模式平面図である。
図3は、図1に示すA-A線に沿った模式断面図である。
図4は、自然状態の吸収性物品の模式断面図である。
図5は、自然状態の吸収性物品の模式図である。
図6は、自然状態の吸収性物品の防漏ギャザーとセンターギャザーの高さを測定する方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1にかかる吸収性物品は、互いに直交する前後方向、幅方向、及び厚さ方向と、吸収材料を有する吸収体と、前記吸収性物品の前記幅方向の中心である物品幅中心を含む中央領域に配置され、着用者の肌に当接するトップシートと、前記トップシートと前記吸収体の間に配置され、前記中央領域において前記トップシートを肌側に隆起させるセンターギャザーと、を備える。前記センターギャザーは、少なくとも前後方向に伸縮するセンター伸縮部材と、を有する。前記センターギャザーは、前記物品幅中心に対する両側に位置する一対の第1接合部において前記トップシートに接合されているとともに、前記物品幅中心に対する両側に位置する一対の第2接合部において前記吸収体に接合されている。本態様によれば、センターギャザーは、中央領域においてトップシートと吸収体の間に配置されている。センターギャザーは、一対の第2接合部において吸収体に接合されており、一対の第2接合部間には、センター伸縮部材の収縮によって吸収体側からトップシート側に隆起可能な領域が設けられる。センターギャザーが少なくとも当該領域において吸収体に対して肌側に隆起することで、トップシートが肌側に押圧される。トップシートは、センターギャザーによって肌側に押圧されることで排泄口に対するフィット性を向上でき、体液の引き込み性を向上できる。よって、センターギャザーによる排泄口に対するフィット性をより向上でき、多量の体液が排出された場合であっても、体液を引き込んで漏れを抑制できる。センターギャザーは、一対の第1接合部を介してトップシートを接合されている。第1接合部は、物品幅中心の両側に位置し、互いに幅方向に間隔を空けて配置されている。幅方向に離間した一対の第1接合部が設けられているため、例えば、吸収性物品が幅方向の外側から内側に押圧された際に、一対の第1接合部のうち一方の第1接合部が押圧されても、他方の第1接合部が基点となって元に戻りやすく、センターギャザーの隆起状態を維持し易くなる。また、幅方向に離間した一対の第1接合部が設けられているため、例えば、吸収性物品が体圧によって肌側から非肌側に押圧されても、両側の第1接合部が支えとなって元に戻りやすく、センターギャザー及びトップシートが肌側に隆起した状態を維持し易くなる。よって、センターギャザーによる排泄口に対するフィット性をより向上できる。
【0009】
好ましい形態によれば、態様2に係る発明は、態様1に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記センター伸縮部材の少なくとも一部は、前記幅方向における一対の第1接合部の間の領域に配置されている。本態様によれば、センター伸縮部材よりも幅方向の外側に第1接合部が配置されており、体圧等によってセンター伸縮部材が押圧された際に、センター伸縮部材によって肌側に隆起する領域を第1接合部によって支持し、センターギャザー及びトップシートが肌側に隆起した状態を維持し易くなる。よって、センターギャザーによる排泄口に対するフィット性をより向上できる。
【0010】
好ましい態様によれば、態様3に係る発明は、態様1又は態様2に係る発明において、以下の特徴を有してよい。前記一対の第1接合部の間には、前記トップシートと前記センターギャザーが接合されていない非接合領域が設けられている。前記センター伸縮部材の少なくとも一部は、前記非接合領域に重なっている、本態様によれば、一対の第1接合部間に設けられた非接合領域において、トップシートとセンターギャザーとの間に空間を形成でき、多量の体液が排出された際に当該空間内に一時的に体液を貯留できる。また、非接合領域に重なったセンター伸縮部材が収縮することで、トップシートがより肌側に隆起し易くなるとともに、当該非接合領域においてトップシートとセンターギャザーの空間をより維持し易くなる。
(【0011】以降は省略されています)
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