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公開番号
2025097819
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-01
出願番号
2023214249
出願日
2023-12-19
発明の名称
接着剤組成物、有機繊維材料、ゴム物品、有機繊維-ゴム複合体及びタイヤ
出願人
株式会社ブリヂストン
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C09J
109/10 20060101AFI20250624BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】レゾルシンを用いることなく所望の接着性を確保することができ、使用時における作業性を損なうこともない接着剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)不飽和ジエンを有するゴムラテックスと、(B)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリレート構造、(メタ)アクリルアミド構造又は(メタ)アリル構造を有する水性化合物と、を含み、更に(D)分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する水性成分、(E)分子内に複数のアミノ基を有する水性成分、(F)アミド結合構造を含有する化合物からなる群から選択される1種以上の化合物を含むことを特徴とする、接着剤組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)不飽和ジエンを有するゴムラテックスと、
(B)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリレート構造、(メタ)アクリルアミド構造又は(メタ)アリル構造を有する水性化合物と、を含み、
更に、下記(D)~(F):
(D)分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する水性成分、
(E)分子内に複数のアミノ基を有する水性成分、
(F)アミド結合構造を含有する化合物
からなる群から選択される1種以上の化合物を含むことを特徴とする、接着剤組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
更に、(C)(熱解離性ブロックド)イソシアネート基を有する水性化合物を含む、請求項1に記載の接着剤組成物。
【請求項3】
前記(A)不飽和ジエンを有するゴムラテックスが、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、ハロゲン化ブチルゴム、アクリロニリトル-ブタジエン共重合体ゴム(NBR)及びビニルピリジン-スチレン-ブタジエン共重合体ゴム(Vp)からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
【請求項4】
前記(B)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリレート構造、(メタ)アクリルアミド構造又は(メタ)アリル構造を有する水性化合物が、分子内にポリエーテル構造を含む水性化合物である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
【請求項5】
前記(B)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリレート構造、(メタ)アクリルアミド構造又は(メタ)アリル構造を有する水性化合物は、(B-1)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリレート構造とポリグリセリン構造を含む化合物、(B-2)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリルアミド構造と主鎖連結エーテル構造を含む化合物、(B-3)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アクリルアミド構造と主鎖連結アミン構造を含む化合物、又は(B-4)分子内に2つ以上の重合可能な(メタ)アリル構造とジメチルアンモニウムクロライド構造を含む化合物である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
【請求項6】
前記(D)分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する水性成分が、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する植物由来の成分である、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
【請求項7】
前記(D)分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する水性成分が、リグニン、タンニン、タンニン酸、フラボノイド、又は、その誘導体である、請求項6に記載の接着剤組成物。
【請求項8】
前記(D)分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する水性成分が、リグニンスルホン酸の誘導体である、請求項7に記載の接着剤組成物。
【請求項9】
前記(E)分子内に複数のアミノ基を有する水性成分が、(E-1)アミノ基を有するポリペプチド、(E-2)ポリエーテルアミン、(E-3)ポリエチレンイミン、又は(E-4)ポリアミドアミンである、請求項1又は2に記載の接着剤組成物。
【請求項10】
前記(E)分子内に複数のアミノ基を有する水性成分が、ポリリジンである、請求項9に記載の接着剤組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤組成物、有機繊維材料、ゴム物品、有機繊維-ゴム複合体及びタイヤに関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、タイヤ等のゴム物品を補強する目的において、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等からなるタイヤコード等の有機繊維と、タイヤ用ゴム組成物等のゴム組成物とを接着させて、有機繊維-ゴム複合体とすることが行われている。そして、前記接着には、有機繊維を接着剤組成物で被覆し、ゴム組成物に埋設して、ゴム組成物と共加硫する手法が汎用されている。
【0003】
また、前記有機繊維を前記接着剤組成物で被覆する工程では、接着剤組成物の粘度を調整する目的で一般的に溶媒を用いるが、該工程で溶媒が揮発するために、前記溶媒としては、環境負荷の少ない水を用いることが好ましい。更に、浸漬により前記有機繊維を前記接着剤組成物で被覆する場合には、接着剤組成物を浸漬により塗布できる程度の低粘度にすることが必要である。
【0004】
一般的に、水性、即ち、水に溶解又は分散できる性質を持たせた水系接着剤組成物に含まれる成分は、極性の分子構造を有する必要がある。しかしながら、一方で、被着体となるゴムや有機繊維等の高分子材料は、極性が低く、ゴムや有機繊維等の表面の極性と接着剤組成物に含まれる成分の極性との差が大きくなると、接着し難くなる。従って、前記水系接着剤組成物をゴム物品用の接着剤組成物として用いるためには、前記水系接着剤組成物に含まれる成分は、水性であるために極性を持つ必要がある反面、このことにより被着体の極性との間に差が生じて接着性が低下しないような極性の制御が必要である。そこで、これらの背反する要請を両立できる機能を有する水系の接着剤組成物が好適に用いられている。
【0005】
ここで、前記有機繊維を前記接着剤組成物で被覆する工程に関し、タイヤコード等の有機繊維コードを接着剤組成物に浸漬する場合の工程の一例を、図1を用いて説明する。
【0006】
有機繊維コード1は、巻出しロールから巻出され、ロールにより搬送されて、接着剤組成物2が入った浸漬用浴槽(ディッピング槽)3にて、前記接着剤組成物2中に浸漬される。接着剤組成物2で被覆された有機繊維コード4は、前記浸漬用浴槽3から引き上げられ、絞りロール5により、余分な接着剤組成物2が取り除かれる。次いで、接着剤組成物2で被覆された有機繊維コード4は、ロールにより更に搬送されて、乾燥ゾーン6で乾燥され、ホットゾーン7では張力の付与により延伸されつつ樹脂の熱硬化を受け、ノルマライズゾーン8では目的の強伸度物性になるように前記張力を精度よく調整して標準化(ノルマライジング)されながら樹脂の熱硬化を受け、ゾーン外で空冷された後に、巻取ロールに巻き取られる。このようにして、前記有機繊維は、前記接着剤組成物で被覆される。
【0007】
前記接着剤組成物としては、従来、旧くからゴム糊等のゴムラテックス成分を含む組成物が用いられている。特には、レゾルシン、ホルムアルデヒド及びゴムラテックスを含む混合液を熟成させて得られるRFL(レゾルシン-ホルムアルデヒド-ラテックス)接着剤組成物が見い出され、その後に該RFL接着剤組成物に特定の接着促進剤を混合した接着剤組成物が用いられてきた(特許文献1~4参照)。
【0008】
周知のように、ゴム業界では、水分散性のゴムラテックス成分と、水溶性であるレゾルシンとホルムアルデヒドを混合して熟成することで得られた水系のフェノール樹脂と、からなる接着剤組成物(特許文献1)が、被着体となるゴムとの接着と、有機繊維等の極性が少ない基材表面との接着と、を両立する機能を有することが見出され、世界的に広く用いられている。前記RFL接着剤組成物による接着においては、まずゴムラテックス成分を含むことにより被着ゴム側と共加硫で接着し、さらに一方、有機繊維基材との接着性を向上させる成分として含有するレゾルシンとホルムアルデヒドの縮合物からなるフェノール系樹脂成分により、被着基材側とを強固に接着する。
【0009】
ここで、レゾルシンが好ましく用いられている理由は、耐破壊強度の高い樹脂被着体との接着性が高い樹脂種であるフェノール系縮合樹脂を提供できると共に、水溶性を得るためにフェノール環に導入される極性官能基が、極性が比較的小さく立体障害となり難い水酸基であって、有機繊維基材側と接着性が高い樹脂成分を提供できるためである。
【0010】
また、前記RFL接着剤組成物は、塩基性組成物の存在下で、レゾルシンと、ホルムアルデヒドと、重合の際に乳化剤としてロジン酸等を用いたゴムラテックスと、を混合して熟成して得られる。これにより、水溶したレゾルシンとホルムアルデヒドが塩基下でのレゾール型縮合反応で縮合すると共に(特許文献2参照)、ラテックス表面のロジン酸が、レゾール型のフェノール-ホルムアルデヒド付加縮合体の末端のメチロール基と付加縮合すると推察されている(非特許文献1参照)。
(【0011】以降は省略されています)
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