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公開番号
2025095670
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211831
出願日
2023-12-15
発明の名称
ポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物
出願人
花王株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08G
18/32 20060101AFI20250619BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明は、ポリウレタンフォームの製造のための平均官能基数の調整を容易とし、且つ保存性を高めたポリオール混合物を提供することに関する。
【解決手段】下記多価アルコールAを含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
多価アルコールA:グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド1モル付加物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記多価アルコールAを含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
多価アルコールA:グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド1モル付加物。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記多価アルコールAにおいて付加されたアルキレンオキシドが、エチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドである請求項1に記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項3】
前記多価アルコールAにおいて付加されたアルキレンオキシドにおけるエチレンオキシドの比率が50モル%以上である請求項1または2に記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項4】
グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド付加物を含み、前記多価アルコールのアルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシド平均付加モル数が1~4である、ポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項5】
数平均分子量が400以上20,000以下のポリオール化合物Pを更に含有する請求項1から4のいずれかに記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項6】
前記ポリオール化合物Pが、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのプロピレンオキシド付加物及び/又はプロピレンオキシドとエチレンオキシドブロック付加物を含むものである請求項5に記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項7】
更に水を含有する請求項1から6のいずれかに記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項8】
水酸基価が5mgKOH/g以上800mgKOH/g以下である請求項1から7のいずれかに記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかに記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物と、イソシアネート成分とを反応させる工程を有するポリウレタンフォームの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物に関する。更に詳しくは、建材、冷凍倉庫、浴槽、配管等の断熱材及び結露防止材、製品形状を保持するために出窓やサッシ等の建材部品等の内部に詰められる軽量なコア材、自動車、家具等の物品を衝撃から保護するクッション材及び緩衝材、隙間を埋めるシーリング材、吸音材・制振材等として好適に使用し得るポリウレタンフォームの製造に好適に使用しうるポリオール混合物、並びに前記ポリオール混合物を用いるポリウレタンフォームの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタンフォームは硬度や比重設計が容易であり、低硬度のフォームは変形性に富み良好なクッション性を有することから、クッション、緩衝材、シーリング材、吸音材、フィルター等に好適に用いられる。一方高硬度のフォームは良好な断熱特性を有することから、建材、冷凍倉庫、浴槽、配管等の断熱材として使用されている。
【0003】
ポリウレタンフォーム製造用のポリオール混合物の配合設計において、平均官能基数の設計は、所望するウレタン物性の制御、例えば圧縮永久ひずみ、圧縮強度、耐溶剤性等と、例えば充填性、意匠再現性等の成型性とを両立させる観点から重要である。
ここで平均官能基数を向上させる剤、すなわち架橋剤として、グリセリンは抜群の効果を示す。これを用いれば、圧縮永久ひずみ、圧縮強度、耐溶剤性等の物性を少量の添加で向上できる。
一方、架橋剤としてグリセリンの添加は充填性や意匠再現性等の成型性が低下し、また更には独立気泡性が強くなる課題があったとされ、架橋剤としてポリグリセリンを用いることなどが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-313267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ポリウレタンの前駆体であるポリオール混合物は、グリセリンやグリセリンの誘導体を含有すると長期保存した際に品質が劣化してしまう場合があった。
【0006】
本発明は、ポリウレタンフォームの製造のための平均官能基数の調整を容易とし、且つ保存性を高めたポリオール混合物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記[1]~[3]に関する。
[1] 下記多価アルコールAを含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
多価アルコールA:グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド1モル付加物
[2] グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド付加物を含み、前記多価アルコールのアルキレンオキシド付加物のアルキレンオキシド平均付加モル数が1~4である、ポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物。
[3] [1]又は[2]に記載のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物と、イソシアネート成分とを反応させる工程を有するポリウレタンフォームの製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ポリウレタンフォームの製造のためのポリオール混合物の保存性を高めることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物は、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド1モル付加物を含有する。以下、本明細書において、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及びペンタエリスリトールから選ばれる少なくとも1種の多価アルコールのアルキレンオキシド1モル付加物を「多価アルコールA」ともいい、また、該多価アルコールAを含有するポリウレタンフォーム製造用ポリオール混合物を、単に「本発明のポリオール混合物」ともいう。
【0010】
本発明の効果発現のメカニズムは明らかではないが、以下のように推察される。
ポリウレタンフォームを製造するためのポリオール化合物は高分子型ポリオールが含まれるが、ポリウレタンフォームの物性を向上させるために3官能以上の水酸基を有する化合物を用いる場合、該3官能以上の水酸基を有する化合物が低分子量であると物性向上効果は高いが、水酸基当量が大きいためより親水的になる。従って、高分子型ポリオールが疎水性が高いものである場合それらとの相溶性が低下してしまうが、本発明のポリオール混合物が含有するアルキレンオキシド付加モル数が1である多価アルコールAは、低分子量でありながら、極性基である水酸基の込み合いを緩和できて親水性を下げることができることから、該混合物の相溶状態を維持でき、保存安定性を高めることができると考えられる。但し、本発明はこれらのメカニズムに限定して解釈されなくてもよい。
なお、本明細書においてポリオール化合物とは、分子内に複数の水酸基を有する化合物全般を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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