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公開番号2025093987
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2025034451,2024000136
出願日2025-03-05,2020-09-23
発明の名称ピクチャーレベルでの非ピクチャーレベルの構文要素のシグナリング
出願人華為技術有限公司,HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
代理人弁理士法人ITOH
主分類H04N 19/70 20140101AFI20250617BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ピクチャーレベルでの非ピクチャーレベルの構文要素のシグナリングをピクチャーレベルに移すことにより、冗長性を低減し、エンコードされたビットストリームにおける無駄なビットをより少なくする方法、ビデオ・デコーダ、ビデオ・エンコーダ、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【解決手段】ビデオ・デコーダによって実装される方法であって、適応ループフィルタ(ALF)フラグを含むビデオ・ビットストリームを受領する段階を含む。第1の値に等しいALFフラグは、ALFシグナリングがピクチャーヘッダ(PH)に存在し、スライスヘッダには存在しないことを指定し、第2の値に等しいALFフラグは、ALFシグナリングがPHに存在せず、スライスヘッダに存在する可能性があることを指定する。方法はまた、ALFフラグに基づいて、ビットストリームをデコードして、デコードされたピクチャーを得る段階を含む。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
ビデオ・デコーダによって実装される方法であって:
前記ビデオ・デコーダによって、参照ピクチャー・リスト(RPL)フラグを含むビデオ・ビットストリームを受領する段階であって、第1の値に等しい前記RPLフラグは、RPLシグナリングがピクチャー・ヘッダ(PH)に存在することを指定し、第2の値に等しい前記RPLフラグは、RPLシグナリングが前記PHに存在せず、スライスヘッダに存在する可能性があることを指定する、段階と;
前記ビデオ・デコーダによって、コーディングされたピクチャーを、前記RPLフラグを用いてデコードして、デコードされたピクチャーを得る段階とを含む、
方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1の値が1である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の値が0である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ビットストリームがさらに、RPLシーケンスパラメータセット(SPS)フラグを含み、前記RPL SPSフラグは、RPL iが、SPS内のiに等しいlistIdxをもつref_pic_list_struct(listIdx,rplsIdx)構文構造の1つに基づいて導出されることを指定するか、または、直接含まれるiに等しいlistIdxをもつref_pic_list_struct(listIdx,rplsIdx)構文構造の1つに基づいて導出されることを指定する、
請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記ビットストリームがさらに、RPLインデックスを含み、前記RPLインデックスは、現在のピクチャーのRPL iの導出に使用される、iに等しいlistIdxをもつref_pic_list_struct(listIdx,rplsIdx)構文構造の、シーケンスパラメータセット(SPS)に含まれるiに等しいlistIdxをもつref_pic_list_struct(listIdx,rplsIdx)構文構造のリスト中へのインデックスを指定する、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
デコードされたピクチャーを電子装置のディスプレイ上に表示する段階をさらに含む、請求項1ないし5のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
非ピクチャー・レベルの構文要素が前記PHに存在するとき、該構文要素を含む前記PHに関連付けられたピクチャーのどのスライスにも、対応する構文要素は存在しない、請求項1ないし6のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ビデオ・エンコーダによって実装される方法であって:
参照ピクチャー・リスト(RPL)フラグを生成する段階であって、第1の値に等しい前記RPLフラグは、RPLシグナリングがピクチャーヘッダ(PH)に存在することを指定し、第2の値に等しい前記RPLフラグは、RPLシグナリングが前記PHに存在せず、スライスヘッダに存在する可能性があることを指定する、段階と;
前記ビデオ・エンコーダによって、前記RPLフラグをビデオ・ビットストリーム中にエンコードする段階と;
前記ビデオ・エンコーダによって、前記ビデオ・ビットストリームを、ビデオ・デコーダへの通信のために記憶する段階とを含む、
方法。
【請求項9】
前記第1の値が1である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の値が0である、請求項8または9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は、2022年3月23日に出願された特願2022-518802の分割出願であり、同出願は2020年9月23日に出願された国際出願第PCT/US2020/052281号の継続であり、同出願は、フューチャーウェイ・テクノロジーズ社により2019年9月24日に出願された、「ビデオ・コーディングにおけるピクチャー・ヘッダでの非ピクチャーレベルの構文要素のシグナリング」と題する米国仮特許出願第62/905,228号の優先権を主張する。同出願は参照により組み込まれる。
続きを表示(約 2,300 文字)【0002】
技術分野
開示される実施形態は、一般的にはビデオ・コーディングに関し、特に、ピクチャーレベルでの非ピクチャーレベルの構文要素のシグナリングに関する。
【背景技術】
【0003】
比較的短いビデオを描写するために必要とされるビデオ・データの量でも相当なものになりえ、そのことは、データが限定された帯域幅容量をもつ通信ネットワークを通じてストリーミングされるか、または他の仕方で通信される場合に、困難を生じる可能性がある。よって、ビデオ・データは、一般に、現代の電気通信ネットワークを通じて通信される前に圧縮される。メモリ資源が制限される可能性があるため、ビデオが記憶装置に記憶される場合にも、ビデオのサイズが問題となる可能性がある。ビデオ圧縮装置は、しばしば、伝送または記憶の前にビデオ・データを符号化するためにソースにおいてソフトウェアおよび/またはハードウェアを使用し、それによってデジタルビデオ画像を表すのに必要とされるデータ量を減少させる。次いで、圧縮されたデータは、ビデオ・データをデコードするビデオ圧縮解除装置によって宛先において受領される。ネットワーク資源が限られており、より高いビデオ品質の要求が絶えず増加しているため、画像品質にほとんどまたは全く犠牲を払わずに圧縮比を改善する改良された圧縮および圧縮解除技術が望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の側面は、ビデオ・デコーダによって実装される方法であって、前記ビデオ・デコーダによって、RPLフラグを含むビデオ・ビットストリームを受領するステップであって、第1の値に等しい前記RPLフラグは、RPLシグナリングがPH内に存在することを指定し、第2の値に等しい前記RPLフラグは、RPLシグナリングがPH内に存在せず、スライスヘッダ内に存在してもよいことを指定する、ステップを含む、方法に関する。
【0005】
実施形態において、構文要素は、それらの構文要素が同じである場合にはピクチャー・ヘッダに含まれ、それらの構文要素に変化がある場合にはスライスヘッダに含まれる。しかしながら、いくつかの実施形態では、構文要素は両方には含まれなくてもよい。第一に、非ピクチャーレベルの構文要素はPHに存在してもよい。非ピクチャーレベルの構文要素は、ピクチャーレベル以外のビデオ・ビットストリームのレベルの構文要素である。第二に、非ピクチャーレベルの構文要素の各カテゴリーについて、そのカテゴリーの構文要素がPHまたはスライスヘッダに存在する時をフラグが指定する。フラグはPH内にあってもよい。非ピクチャーレベルの構文要素は、RPLのシグナリング、合同Cb Cr符号フラグ、SAOツール・イネーブルおよびパラメータ、ALFツール・イネーブルおよびパラメータ、LMCSツール・イネーブルおよびパラメータ、ならびにスケーリング・リスト・ツール・イネーブルおよびパラメータを含む。第三に、非ピクチャーレベルの構文要素がPH内に存在する場合、対応する構文要素は、それらの構文要素を含むピクチャー・ヘッダに関連付けられたピクチャーのいかなるスライスの中にも存在しない。PHに存在する非ピクチャーレベルの構文要素の値は、それらの構文要素を含むピクチャー・ヘッダに関連付けられたピクチャーのすべてのスライスに適用される。第四に、非ピクチャーレベルの構文要素がPH内に存在しない場合、対応する構文要素は、ピクチャー・ヘッダに関連付けられたピクチャーのスライスのスライスヘッダに存在してもよい。非ピクチャーレベルの構文要素のシグナリングをピクチャーレベルに移すことにより、冗長性が低減され、エンコードされたビットストリームにおける無駄なビットがより少なくなる。
【0006】
任意的に、前述の側面のいずれかにおいて、本側面の別の実装は、1に等しいRPLフラグが、RPLシグナリングがPH内に存在することを指定することを提供する。
【0007】
任意的に、前述の側面のいずれかにおいて、本側面の別の実装は、1に等しいRPLフラグが、RPLシグナリングがスライス内にないことを指定することを提供する。
【0008】
任意的に、前述の側面のいずれかにおいて、本側面の別の実装は、0に等しいRPLフラグが、RPLシグナリングがPH内に存在しないことを指定することを提供する。
【0009】
任意的に、前述の側面のいずれかにおいて、本側面の別の実装は、0に等しいRPLフラグが、スライスヘッダ内にRPLシグナリングが存在してもよいことを指定することを提供する。
【0010】
任意的に、前述の側面のいずれかにおいて、本側面の別の実装は、ビットストリームがさらにRPL SPSフラグを含み、ここで、RPL SPSフラグは、RPL iが、SPSにおけるiに等しいlistIdxをもつref_pic_list_struct(listIdx,rplsIdx)構文構造の1つに基づいて導出されることを指定するか、または、RPL iが、直接含まれるiに等しいlistIdxをもつref_pic_list_struct(listIdx,rplsIdx)構文構造の1つに基づいて導出されることを指定する、ことを提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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