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公開番号2025093935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2025024892,2021524327
出願日2025-02-19,2019-11-04
発明の名称エラジタンニンを含む微生物組成物及び使用方法
出願人マーベルバイオーム・インコーポレイテッド,MarvelBiome, Inc.
代理人個人,個人,個人
主分類C12N 9/14 20060101AFI20250617BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】エラジタンニンの代謝産物の生物学的利用能を高める組成物及び使用方法を提供する。
【解決手段】エラジタンニン組成物と、1つ以上エラジタンニン酵素を含む酵素組成物との組み合わせが提供され、1つ以上のエラジタンニン酵素は、タンニンアシルヒドロラーゼ酵素、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素、またはそれらの組み合わせを含む。対象にエラジタンニン組成物、1つ以上のエラジタンニン酵素を含む酵素組成物、または組み合わせを投与して、対象がそれらの組み合わせを受けることを含む方法も提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(a)エラジタンニン組成物、及び
(b)1つ以上のエラジタンニン酵素を含む酵素組成物を含む組み合わせであって、前記1つ以上のエラジタンニン酵素が、タンニンアシルヒドロラーゼ酵素、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素、またはそれらの組み合わせを含む、前記組み合わせ。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記1つ以上のエラジタンニン酵素が、タンニンアシルヒドロラーゼ酵素を含む、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
前記タンニンアシルヒドロラーゼ酵素が、tanBタンナーゼ酵素である、請求項2に記載の組み合わせ。
【請求項4】
前記1つ以上のエラジタンニン酵素が、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の組み合わせ。
【請求項5】
前記没食子酸デカルボキシラーゼ酵素が、lpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素である、請求項4に記載の組み合わせ。
【請求項6】
前記没食子酸デカルボキシラーゼ酵素が、lpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素である、請求項4に記載の組み合わせ。
【請求項7】
前記1つ以上のエラジタンニン酵素が、lpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素及びlpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の組み合わせ。
【請求項8】
前記1つ以上のエラジタンニン酵素が、tanBタンナーゼ酵素、lpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素、及びlpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の組み合わせ。
【請求項9】
前記酵素組成物が、エラジタンニン酵素合成(EES)微生物またはその抽出物を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の組み合わせ。
【請求項10】
前記EES微生物が、自然界に見いだされる、請求項9に記載の組み合わせ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年10月2日に出願された米国仮出願第62/909,736号及び2018年11月5日に出願された米国仮出願第62/755,880号の優先権を主張し、これらの両方の全内容は、その全体が参照により本明細書に取り込まれる。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
植物ポリフェノール化合物は、抗酸化作用や抗癌作用など、多くの健康上の利点に関係している抗酸化物質の食事源である。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、ウロリチン(例えば、ウロリチンA、ウロリチンB、ウロリチンC、ウロリチンD、及び/またはイソウロリチンA)を含むエラジタンニンの代謝産物が、例えば、哺乳動物、例えば、ヒトの健康に有益であり得ることを認める。しかしながら、エラジタンニンの代謝産物は生物学的利用能が低いことが当技術分野で一般的に理解されている。本開示は、特定の微生物、例えば、1つ以上のエラジタンニン酵素を発現する微生物が、エラジタンニン組成物と組み合わせて提供され得るという洞察を提供する。とりわけ、本開示は、1つ以上のエラジタンニン酵素を発現する微生物とエラジタンニン組成物との組み合わせが、ウロリチン(例えば、ウロリチンA、ウロリチンB、ウロリチンC、ウロリチンD及び/またはイソウロリチンA)を含むエラジタンニンの代謝産物の生物学的利用能を高めることができることを提供する。
【0004】
いくつかの実施形態において、本明細書で提供される組み合わせは、エラジタンニン組成物、及び酵素組成物を含み得る。いくつかの実施形態において、酵素組成物は、1つ以上のエラジタンニン酵素を含み得る。
【0005】
いくつかの実施形態において、1つ以上のエラジタンニン酵素は、タンニンアシルヒドロラーゼ酵素、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態において、1つ以上のエラジタンニン酵素は、タンニンアシルヒドロラーゼ酵素を含み得る。いくつかの実施形態において、タンニンアシルヒドロラーゼ酵素は、tanBタンナーゼ酵素であるか、またはtanBタンナーゼ酵素を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のエラジタンニン酵素は、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含み得る。いくつかの実施形態において、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素は、lpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素であるか、またはlpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む。いくつかの実施形態において、没食子酸デカルボキシラーゼ酵素は、lpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素であるか、またはlpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む。いくつかの実施形態において、1つ以上のエラジタンニン酵素は、lpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素及びlpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む。いくつかの実施形態において、1つまたはそれ以上のエラジタンニン酵素は、tanBタンナーゼ酵素、lpdB没食子酸デカルボキシラーゼ酵素、及びlpdC没食子酸デカルボキシラーゼ酵素を含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、酵素組成物は、エラジタンニン酵素合成(EES)微生物またはその抽出物を含む。いくつかの実施形態において、EES微生物は、自然界に見いだされる。いくつかの実施形態において、EES微生物は、操作されたEES微生物である。いくつかの実施形態において、操作されたEES微生物は、他の点では同等の参照微生物と比較して遺伝子改変を含み、その結果、操作されたEES微生物は、参照微生物のレベルとは異なる絶対レベルまたは相対レベルで1つ以上のエラジタンニン酵素を産生する。
【0007】
いくつかの実施形態において、EES微生物は、Lactobacillaceae科のメンバーである。いくつかの実施形態において、Lactobacillaceae科のメンバーは、L.plantarum種である。
【0008】
いくつかの実施形態において、EES微生物は、生存可能または生存している。いくつかの実施形態において、EES微生物は、凍結乾燥される。
【0009】
いくつかの実施形態において、組み合わせは、対象の微生物叢にコロニーを形成するのに十分な量のEES微生物を含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、エラジタンニン組成物は、ザクロ、イチゴ、ラズベリー、クランベリー、ブラックベリー、クラウドベリー、アーティックブラックベリー(artic blackberry)、マスカディンブドウ、グアバ、Myrtaceae科の果実、クルミ、ピーカン、クリ、カシュー、アーモンド、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ、ブラジルナッツ、オーク樽中で熟成するマカダミア赤ワイン、マスカディンブドウ果汁、ザクロ果汁、茶、コニャック、インディアングーズベリー、カンゾウタケ、またはそれらの組み合わせの植物抽出物を含む。いくつかの実施形態において、組み合わせは、EES微生物において1つ以上のエラジタンニン酵素の発現、活性、または両方を誘導するのに十分な量のエラジタンニン組成物を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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