TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025093086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-23
出願番号2023208597
出願日2023-12-11
発明の名称作業船
出願人有限会社善徳丸建設
代理人弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類B63B 35/00 20200101AFI20250616BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】構築中の捨石基礎の状態が潜水士に頼らずに確認できる技術を提供する。
【解決手段】作業船は、海底における捨石基礎の構築が行われている場合に、捨石基礎の構築状態の確認作業に利用される。作業船は、海底を測量する測量装置と、測量装置による海底の測量結果を表示器に表示させる表示装置と、を備える。また、作業船は、船底部の外板には、船内から船外を見通せる開口部が形成され、この開口部が形成された外板には、開口部全体を塞ぐ透明板が取り付けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
海底における捨石基礎の構築が行われている場合に、前記捨石基礎の構築状態の確認作業に利用される作業船であって、
海底を測量する測量装置と、
前記測量装置による海底の測量結果を表示器に表示させる表示装置と、を備え、
船底部の外板には、船内から船外を見通せる開口部が形成され、
前記開口部が形成された前記外板には、前記開口部全体を塞ぐ透明板が取り付けられている、作業船。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
自船の位置を測位する測位装置を備え、
前記表示装置は、前記測位装置によって測位された自船の位置を基準にして、前記測量装置による海底の測量結果を変換し、変換した測量結果を前記表示器に表示させる、請求項1に記載の作業船。
【請求項3】
船底部には、前記捨石基礎の構築状態を確認する作業員が入室する確認作業室が設けられ、
前記確認作業室は、前記外板に形成された前記開口部が位置する空間である、請求項1に記載の作業船。
【請求項4】
前記確認作業室は、隔壁で仕切った空間であり、
前記隔壁は、第1隔壁と、第2隔壁とを有し、前記第1隔壁と、前記第2隔壁とを隙間を設けて対向配置した構造である、請求項3に記載の作業船。
【請求項5】
前記確認作業室は、船首側に設けられている、請求項3、または4に記載の作業船。
【請求項6】
捨石を海上側から海底に投入し、捨石を海底に堆積させる起重機を装備している、請求項1~4のいずれかに記載の作業船。
【請求項7】
重錘を吊り上げ、吊り上げた前記重錘を海底に堆積させた捨石によって形成された捨石マウンドに落下させてこの捨石マウンドを突き固める起重機を装備している、請求項1~4のいずれかに記載の作業船。
【請求項8】
前記外板には、複数の前記開口部が形成され、
複数の前記開口部は、1枚の前記透明板によって塞がれている、請求項1~4のいずれかに記載の作業船。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、海底における捨石基礎の構築状態を作業員に確認させるための技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
港湾構造物(洋上風車、防波堤等)は、海底に構築した捨石基礎の上に建造されている。捨石基礎は、捨石マウンドを海底に形成し、この捨石マウンドを突き固めることによって構築される。
【0003】
捨石マウンドは、例えば特許文献1に示されているように、海上側から海底に投入した捨石を海底に堆積させたものである。また、捨石基礎は、例えば特許文献2に示されているように、海底に形成した捨石マウンドを重錘で突き固めることによって構築される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-161673号公報
特開2021-161674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、捨石基礎を設計通りに構築するには、適当なタイミングで構築中の捨石基礎の状態を確認する必要がある。例えば、捨石マウンドの形成にかかる作業工程においては、海底に堆積させた捨石が設計高さよりも高い箇所や、設計高さよりも低い箇所の有無を確認している。すなわち、捨石マウンドに対して堆積させた捨石を取り除く箇所(海底に堆積させた捨石が設計高さよりも高い箇所)や、捨石マウンドに対して捨石を追加投入する箇所(海底に堆積させた捨石が設計高さよりも低い箇所)を確認している。
【0006】
また、例えば、捨石マウンドの天面や法面を突き固める作業工程においては、突き固めが不十分である箇所の有無の確認や、捨石基礎が設計通りに構築できているかどうかの確認等を行っている。
【0007】
従来、構築中の捨石基礎の状態の確認は、海中に潜らせた潜水士により行われていた。すなわち、海中に潜った潜水士が、構築中の捨石基礎の状態を目視で確認していた。
【0008】
最近では、捨石基礎を水深の深い場所に構築するケースが増加しており、潜水士が潜る水深が深くなる傾向にある。また、潜水士が減少しており、構築中の捨石基礎の状態を確認する潜水士の手配が困難になっており、捨石基礎の構築にかかる工期が長くなることもあった。
【0009】
このようなことから、構築中の捨石基礎の状態確認を潜水士に頼らずに行える手法が求められている。
【0010】
この発明の目的は、構築中の捨石基礎の状態が潜水士に頼らずに確認できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許