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公開番号
2025092794
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-20
出願番号
2024197339
出願日
2024-11-12
発明の名称
オブジェクトを追跡する方法
出願人
アクシス アーベー
代理人
園田・小林弁理士法人
主分類
G06T
7/246 20170101AFI20250613BHJP(計算;計数)
要約
【課題】シーンのビデオシーケンス内のオブジェクトを追跡するコンピュータ実装方法を提供する。
【解決手段】方法は、オブジェクトがシーンを出るシーン内のシンクの位置と、オブジェクトがシーンに入るソースの位置とを決定することと、再識別アルゴリズムを使用してシーン内で移動する、再識別アルゴリズムの再識別しきい値に関連付けられる第1のオブジェクトを追跡することと、第1のオブジェクトがシンクにおいてシーンを出たことを検出することと、第1のオブジェクトがシンクにおいてシーンを出たことを検出したことに応答して、再識別アルゴリズムが、第1のオブジェクトがシンクにおいてシーンを出た後にソースにおいてシーンに入る第2のオブジェクトを、第1のオブジェクトであると再識別する確率が低減されるように、第1のオブジェクトに関連付けられた再識別しきい値を調整することとを含む。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シーンのビデオシーケンス内のオブジェクトを追跡するコンピュータ実装方法であって、前記方法は、
オブジェクトが前記シーンを出る前記シーン内のシンクの位置と、オブジェクトが前記シーンに入るソースの位置とを決定することと、
再識別アルゴリズムを使用して前記シーン内で移動する第1のオブジェクトを追跡することであって、前記第1のオブジェクトが前記再識別アルゴリズムの再識別しきい値に関連付けられる、第1のオブジェクトを追跡することと、
前記第1のオブジェクトが前記シンクにおいて前記シーンを出たことを検出することと、
前記第1のオブジェクトが前記シンクにおいて前記シーンを出たことを検出したことに応答して、前記再識別アルゴリズムが、前記第1のオブジェクトが前記シンクにおいて前記シーンを出た後に前記ソースにおいて前記シーンに入る第2のオブジェクトを、前記第1のオブジェクトであると再識別する確率が低減されるように、前記第1のオブジェクトに関連付けられた前記再識別しきい値を調整することと
を含む、方法。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記第1のオブジェクトに関連付けられた前記再識別しきい値を調整することに続いて、
前記ソースにおける前記第2のオブジェクトの進入を検出することと、
前記再識別アルゴリズムによって、前記調整された再識別しきい値を使用して、前記第2のオブジェクトを前記第1のオブジェクトであると再識別することと、
続いて、前記第1のオブジェクトとしての前記第2のオブジェクトの追跡を継続することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のオブジェクトを前記第1のオブジェクトであると再識別した後、前記再識別しきい値を復元することと、前記復元された再識別しきい値を使用して、前記第1のオブジェクトとしての前記第2のオブジェクトの前記追跡を継続することとをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のオブジェクトを前記第1のオブジェクトであると再識別することは、マッチングスコアを生成するために、前記第2のオブジェクトの第2のオブジェクト特徴の組を、前記第1のオブジェクトの第1のオブジェクト特徴の組と比較することと、前記マッチングスコアを前記調整された再識別しきい値と比較することとを含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のオブジェクトを追跡することは、前記第1のオブジェクトの追跡コンテキストを維持することを含み、前記第2のオブジェクトを前記第1のオブジェクトであると再識別することは、前記第2のオブジェクトを前記第1のオブジェクトの前記追跡コンテキストに関連付けることを含む、請求項2から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ソースにおける前記第2のオブジェクトの前記進入は、前記第1のオブジェクトが前記シンクにおいて前記シーンを出たことを検出してから所定の時間内に検出される、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のオブジェクトが前記シンクにおいて前記シーンを出たことを検出してから所定の時間を超える時間が経過したと決定することに続いて、
前記ソースにおける前記第2のオブジェクトの進入を検出することと、
前記再識別アルゴリズムと前記第2のオブジェクトに関連付けられた再識別しきい値とを使用して、前記第2のオブジェクトを、前記第1のオブジェクトとは異なるオブジェクトとして追跡することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のオブジェクトに関連付けられた前記再識別しきい値を調整することに続いて、
前記ソースにおける前記第2のオブジェクトの進入を検出することと、
前記再識別アルゴリズムと前記調整された再識別しきい値とを使用して、前記第2のオブジェクトが前記第1のオブジェクトとは異なると決定することと、
続いて、前記再識別アルゴリズムと前記第2のオブジェクトに関連付けられた再識別しきい値とを使用して、前記第2のオブジェクトを、前記第1のオブジェクトとは異なるオブジェクトとして追跡することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は、オブジェクトが前記シーンに入るソースの組の位置を決定することを含み、前記ソースは、ソースの前記組の中の1つのソースであり、前記再識別しきい値を調整することに続いて、前記再識別アルゴリズムが、ソースの前記組のうちのいずれか1つにおいて前記シーンに入るオブジェクトを前記第1のオブジェクトであると再識別する確率が低減される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のオブジェクトに関連付けられた前記再識別しきい値を調整することに続いて、
ソースの前記組のうちのいずれか1つにおける前記第2のオブジェクトの進入を検出することと、
前記再識別アルゴリズムによって、前記調整された再識別しきい値を使用して、前記第2のオブジェクトを前記第1のオブジェクトであると再識別することと、
続いて、前記第1のオブジェクトとしての前記第2のオブジェクトの追跡を継続することと
をさらに含む、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、シーンのビデオシーケンス内のオブジェクトを追跡するコンピュータ実装方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ビデオサーベイランスシステムの一般的な用途は、監視されるシーン内の動き回るオブジェクトの追跡である。オブジェクト追跡のためのコンピュータビジョンベースの技法は、関心のあるオブジェクト(例えば、人物、車両、動物)が1つのフレーム内で識別され、次いで連続するフレーム内で再識別される再識別(re-identification:ReID)である。オブジェクトの追跡情報(例えば、フレーム内のオブジェクトの座標)は、オブジェクトについて維持される「トラックレット」内に記録され得る。
【0003】
再識別は、サーベイランス、交通監視、および群衆分析を含む広範囲の用途を有する。より一般的には、再識別は、追跡されているオブジェクトが追跡中に一時的に遮蔽され得る状況において有用であることがある。(部分的なまたは完全な)遮蔽の後のオブジェクトが、遮蔽の前と同じオブジェクトであるものとして再識別され得る場合、再識別されたオブジェクト(およびその追跡情報)は、遮蔽の後に、遮蔽の前に識別されたオブジェクトおよび追跡情報に関連付けることができる。対応する手法は、シーンの第1のカメラビューからシーンの第2のカメラビューに移動するオブジェクトを追跡するときに使用され得る。
【発明の概要】
【0004】
類似の外観を有するオブジェクト(例えば、類似の型、モデル、および/もしくは色の車両、または類似の服装および/もしくは外観を有する人々)の追跡を伴う追跡シナリオでは、従来から実装されているような再識別の使用は、類似のオブジェクトのうちの1つがシンクにおいてシーンを出て、同様であるが異なるオブジェクト(例えば、同じモデルおよび類似の色の異なる車)がその後にソースにおいて現れるとき、同様であるが異なるオブジェクトを同じオブジェクトであると誤って識別するリスクをもたらすことが、本発明者らによって認識されている。本発明の目的は、このリスクを軽減する、再識別を使用してオブジェクトを追跡するための方法を提供することである。
【0005】
したがって、本発明の第1の態様によれば、シーンのビデオシーケンス内のオブジェクトを追跡するコンピュータ実装方法が提供される。本方法は、
オブジェクトがシーンを出るシーン内のシンクの位置と、オブジェクトがシーンに入るソースの位置とを決定することと、
再識別アルゴリズムを使用してシーン内で移動する第1のオブジェクトを追跡することであって、第1のオブジェクトが再識別アルゴリズムの再識別しきい値に関連付けられる、第1のオブジェクトを追跡することと、
第1のオブジェクトがシンクにおいてシーンを出たことを検出することと、
第1のオブジェクトがシンクにおいてシーンを出たことを検出したことに応答して、再識別アルゴリズムが、第1のオブジェクトがシンクにおいてシーンを出た後にソースにおいてシーンに入る第2のオブジェクトを、第1のオブジェクトであると再識別する確率が低減されるように、第1のオブジェクトに関連付けられた再識別しきい値を調整することと
を含む。
【0006】
再識別しきい値を調整することによって、再識別アルゴリズムが第2のオブジェクトを第1のオブジェクトであると再識別するために、第2のオブジェクトと第1のオブジェクトとの間のより大きい類似性が必要とされる。それによって、本方法は、ソースにおいてシーンに入り、シンクにおいてシーンを以前に出た追跡されるオブジェクトに視覚的に類似しているが、追跡されるオブジェクトとは異なる物理的オブジェクトに対応するオブジェクトを、追跡されるオブジェクトであると誤って再識別するリスクの低減を可能にする。
【0007】
シーンにわたって移動するオブジェクトの一時的な遮蔽の場合、遮蔽の前後にビデオシーケンス内で検出された同様のオブジェクトは、同じ物理的オブジェクトに対応する可能性が高い。したがって、この場合、再識別は適切であり、望まれる。しかしながら、物理的オブジェクトがシンクにおいてシーンを出て、その直後に再びシーンに入る可能性は、通常は、比較的低い。しかしながら、いくつかのシーンは、同じ物理的オブジェクトがシンクにおいてシーンを出た後にしばらくして物理的オブジェクトのソースにおいて再び入ることが依然として可能である相対位置を有するソースおよびシンクを含む。したがって、シンクにおける追跡されるオブジェクトの退出を検出すると、オブジェクトの追跡を直接終了する単純な手法は、そのような退出および再進入のシナリオを適切に取り扱うことを可能にしない。すなわち、再び入るオブジェクトを新たなオブジェクトであると識別することは、潜在的に関連する追跡情報の損失をもたらす可能性がある。対照的に、出ていくオブジェクトの追跡を直接終了するのではなく、第1のオブジェクトに関連付けられた再識別しきい値を調整することによって、本発明の方法は、以前にシンクにおいてシーンを出た、ソースにおいて再び入るオブジェクトの正しい再識別を可能にする。
【0008】
したがって、本方法は、特に、視覚的に類似したオブジェクトを含む可能性が高い追跡シナリオにおいて、改善された信頼性を有するオブジェクト追跡を可能にする。改善された信頼性は、さらに、再識別に関連する利点、すなわち、追跡されるオブジェクトの一時的な遮蔽およびシーンの異なるカメラビュー間の追跡されるオブジェクトの移動の処理を犠牲にすることなく提供される。
【0009】
本発明の方法のさらなる有用性は、互いに隣接して位置するか、または重なっているソースおよびシンクを含むシーン内のオブジェクトを追跡するときに特に顕著であり得る。
【0010】
シンクおよびソースは、(例えば、車両追跡アプリケーションにおいて)道路のそれぞれの車線に沿って、駐車スペースのそれぞれ出口および入口に、または道路に沿ってそれぞれ出口ランプおよび入口ランプに位置することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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