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公開番号
2025091794
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023207253
出願日
2023-12-07
発明の名称
光学積層体及びこれを用いた表示装置
出願人
TOPPAN・TOMOEGAWAオプティカルフィルム株式会社
代理人
弁理士法人小笠原特許事務所
主分類
G02B
5/02 20060101AFI20250612BHJP(光学)
要約
【課題】防眩層上に低反射層を積層した層構成を有し、最表面の反射率がより低減された光学積層体及びこれを用いた表示装置を提供する。
【解決手段】透明基材の少なくとも一方の面に、凹凸を有する防眩層と低反射層とをこの順に積層してなる光学積層体であって、低反射層の積層前後の外部ヘイズの変化率|ΔHz|が40%以下であり、低反射層の積層前後の算術平均粗さの変化率|ΔRa|が21%以下であり、低反射層の積層前後の最大谷深さの変化率|ΔRv|が41%以下であることを特徴とする、光学積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明基材の少なくとも一方の面に、凹凸を有する防眩層と低反射層とをこの順に積層してなる光学積層体であって、
前記低反射層の積層前後の外部ヘイズの変化率|ΔHz|が40%以下であり、
前記低反射層の積層前後の算術平均粗さの変化率|ΔRa|が21%以下であり、
前記低反射層の積層前後の最大谷深さの変化率|ΔRv|が41%以下であることを特徴とする、光学積層体:
ここで、
|ΔHz|=|(低反射層がない状態での外部ヘイズ-低反射層がある状態での外部ヘイズ)/低反射層がない状態での外部ヘイズ×100|、
|ΔRa|=|(低反射層がない状態での積層前の算術平均粗さ-低反射層がある状態での算術平均粗さ)/低反射層がない状態での算術平均粗さ×100|
|ΔRv|=|(低反射層がない状態での最大谷深さ-低反射層がある状態での最大谷深さ)/低反射層がない状態での最大谷深さ×100|
である。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記低反射層が、アクリル樹脂と、低屈折率樹脂と、中空シリカ粒子とを含有する、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項3】
可視光領域において反射率が最小となる波長であるボトム波長が520~580nmの範囲内である、請求項1に記載の光学積層体。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の光学積層体を備える、表示装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外光の反射を低減する光学積層体及びこれを用いた表示装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
表示装置の最表面には、防眩性(AG)フィルムや低反射(LR)フィルム等の光学フィルムが設けられる。防眩性フィルムは、フィラーを含有する防眩層を有し、フィラーにより防眩層表面に形成される凹凸により反射光を拡散させ、外光の映り込みを低減する。低反射フィルムは、低反射層と基材フィルムの界面で反射する光と、低反射層の表面で反射する光とを干渉によって打ち消すことにより、外光の反射を低減する。また、両者を組み合わせて、防眩層の表面に低反射層を積層した構成を有する防眩性低反射(AGLR)フィルムも知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
近年、車両には、センターインフォメーションディスプレイ(CID)やメータクラスタパネル(MCP)等の表示装置が複数搭載されている。車載用途の表示装置には、安全性に関わる情報を表示する場合があるため、外光の映り込みが少ないこと、反射光が眩しくないこと、防眩性フィルムに特有のギラツキが抑制されていること、表示画像が鮮明であることが要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/182424号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
外光の写り込み抑制と画像の鮮明化とを両立できる光学フィルムとしては、上述したAGLRフィルムが好適である。しかしながら、凹凸のある防眩層上に低反射層形成用塗工液を塗布し乾燥させる際に、防眩層表面の微細な凹凸の傾斜面に沿って塗工液が凹部に流れ込むことに起因し、低反射層の膜厚にバラツキが生じる。そのため、低反射層の膜厚がばらつき、設計膜厚からずれると、低反射層による反射防止効果が低減し、フィルム表面の反射率が高くなるという問題があった。
【0006】
それ故に、本発明は、防眩層上に低反射層を積層した層構成を有し、最表面の反射率がより低減された光学積層体及びこれを用いた表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
透明基材の少なくとも一方の面に、凹凸を有する防眩層と低反射層とをこの順に積層してなる光学積層体であって、低反射層の積層前後の外部ヘイズの変化率|ΔHz|が40%以下であり、低反射層の積層前後の算術平均粗さの変化率|ΔRa|が21%以下であり、低反射層の積層前後の最大谷深さの変化率|ΔRv|が41%以下であることを特徴とする、光学積層体:
ここで、
|ΔHz|=|(低反射層がない状態での外部ヘイズ-低反射層がある状態での外部ヘイズ)/低反射層がない状態での外部ヘイズ×100|、
|ΔRa|=|(低反射層がない状態での算術平均粗さ-低反射層がある状態での算術平均粗さ)/低反射層がない状態での算術平均粗さ×100|
|ΔRv|=|(低反射層がない状態での最大谷深さ-低反射層がある状態での最大谷深さ)/低反射層がない状態での最大谷深さ×100|
である。
【0008】
本発明に係る表示装置は、上記の光学積層体を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、防眩層上に低反射層を積層した層構成を有し、最表面の反射率がより低減された光学積層体及びこれを用いた表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る光学積層体を示す模式断面図
比較例に係る光学積層体を示す模式断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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