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公開番号
2025090736
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025038742,2020201021
出願日
2025-03-11,2020-12-03
発明の名称
内視鏡、使い捨て内視鏡システムおよび内視鏡用の光源
出願人
ショット アクチエンゲゼルシャフト
,
SCHOTT AG
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A61B
1/07 20060101AFI20250610BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は概して、内視鏡および内視鏡システム、特に使い捨て内視鏡および/または使い捨て内視鏡システムに関する。1つの別の態様は、内視鏡用および/または内視鏡システム用、例えば使い捨て内視鏡および/または使い捨て内視鏡システム用の光源に関する。
【解決手段】内視鏡は、第1および第2の構成部材を有し、第1の構成部材には光源が組み込まれており、第2の構成部材には、光源の光を近位端部から遠位端部まで案内し、遠位端部において放出するようにライトガイドファイバを備えたライトガイドが延在しており、光源は、一次光を放出する少なくとも1つのレーザ、ならびにレーザの光を少なくとも部分的に別の波長の光に変換して放出する変換器を有しており、変換器は、変換器により変換され放出された光がライトガイド内へ入射させられるように、第2の構成部材の、第1の構成部材に結合された近位端部に連結されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の構成部材(7)と第2の構成部材(5)とを有する内視鏡(1)であって、
前記第1の構成部材(7)には光源(3)が組み込まれており、前記第2の構成部材(5)は、前記第1の構成部材(7)に結合された近位端部(50)、好適には取外し可能に結合された近位端部(50)および遠位端部(51)を有しており、前記遠位端部(51)には、カメラチップ(15)またはファイバ光学素子等の、画像撮影用の部材が配置されており、前記第2の構成部材(5)内には、前記光源(3)の光を前記近位端部(50)から前記遠位端部(51)まで案内し、前記遠位端部(51)において放出するように、少なくとも1本のライトガイドファイバ(11)を備えたライトガイド(9)、ならびに好適には前記カメラチップ(15)に電気を供給する供給線路が延在しており、前記光源(3)は、一次光を放出する少なくとも1つのレーザ(10)、ならびに前記レーザ(10)の光を少なくとも部分的に別の波長の光に変換して放出する変換器(17)を有しており、前記変換器(17)は、前記変換器(17)により変換され放出された光が前記ライトガイド(9)内へ入射させられるように、前記第2の構成部材(5)の、前記第1の構成部材(7)に結合された前記近位端部(50)に連結されている、
内視鏡(1)。
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【請求項2】
前記変換器(17)は、セラミック変換器材料(173,174)を有している、
請求項1記載の内視鏡(1)。
【請求項3】
前記変換器(17)は、前記レーザ光をそれぞれ異なるスペクトル組成の光に変換する、少なくとも2つのセラミック変換器材料(173,174)を有している、
請求項2記載の内視鏡(1)。
【請求項4】
前記変換器(17)は、2つの変換器部材(170,171)を有しており、これらの変換器部材(170,171)は、各1つの前記セラミック変換器材料(173,174)を含んでおり、これにより前記変換器部材(170,171)は、前記レーザ光をそれぞれ異なるスペクトル組成の光に変換するようになっている、
請求項3記載の内視鏡(1)。
【請求項5】
前記変換器(17)は、前記変換器(17)により拡散反射された、つまり変換されかつ/または散乱させられかつ/または反射された光が前記ライトガイド(9)内へ入射させられているかつ/または入射させられるかつ/または少なくとも入射可能であるように、前記ライトガイド(9)に光学的に連結されている、
請求項1から4までのいずれか1項記載の内視鏡(1)。
【請求項6】
前記レーザ(10)は、専ら前記変換器(17)により変換されかつ/または散乱させられかつ/または反射された光だけが前記ライトガイド(9)内へ入射させられているかつ/または入射させられるかつ/または少なくとも入射可能であるように配置されかつ前記変換器(17)に向けられている、
請求項1から5までのいずれか1項記載の内視鏡(1)。
【請求項7】
前記レーザ(10)は、前記レーザ(10)の光が、前記変換器(17)により変換されて前記ライトガイド内へ入射する光の光放射方向とは実質的に反対の方向で前記変換器(17)に向けられるかつ/または向けられているかつ/または前記変換器(17)に向くことができるように配置されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の内視鏡(1)。
【請求項8】
前記ライトガイド(9)は、最大20本、好適には最大10本のライトガイドファイバ(11)を有しており、好適には1本の前記ライトガイドファイバ(11)または複数本の前記ライトガイドファイバ(11)は、100μm~1000μmの範囲内、好適には100μm~600μmの範囲内、特に好適には150μm~400μmの範囲内の直径を有しており、個別の前記ライトガイドファイバ(11)は、それぞれ異なる直径を有していてもよい、
請求項1から7までのいずれか1項記載の内視鏡(1)。
【請求項9】
1本の前記ライトガイドファイバ(11)または複数本の前記ライトガイドファイバ(11)は、ステップインデックス型グラスファイバであり、好適には、1本の前記ライトガイドファイバ(11)または複数本の前記ライトガイドファイバ(11)は、不可避の微量は別として鉛および/またはその他の重金属を含まず、アンチモンおよび/またはヒ素および/またはCr(VI)等のその他の危機的な元素を含まないガラス組成を有する、ステップインデックス型グラスファイバである、
請求項1から8までのいずれか1項記載の内視鏡(1)。
【請求項10】
1本の前記ライトガイドファイバ(11)または複数本の前記ライトガイドファイバ(11)の空気に対する開口数(NA)は、少なくとも0.7、好適には少なくとも0.8、特に好適には少なくとも0.85であり、
好適には、1本または複数本の前記ライトガイドファイバ(11)は、それらの外周面に、ポリマを基礎としたコーティングまたはポリマを基礎としたチューブ材料から成る保護カバーを有しており、
好適には、前記コーティングは、アクリレートコポリマ、ポリアミドコポリマ、ポリウレタンコポリマ、ポリイミドコポリマ、エポキシコポリマ、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマ、またはポリキシロールを基礎とした化合物またはこれらの化合物の混合物から成り、
かつ/または
前記コーティングは、前記ライトガイドファイバ(11)の引出し直後に浸漬、噴霧、押出または成膜により低圧で1本または複数本の前記ライトガイドファイバ(11)に被着可能であるかまたは被着されており、
かつ/または
前記コーティングは、10μm~100μm、好適には20μm~50μmの層厚さを有している、
請求項1から9までのいずれか1項記載の内視鏡(1)。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、内視鏡および内視鏡システム、特に使い捨て内視鏡および/または使い捨て内視鏡システムに関する。1つの別の態様は、内視鏡用および内視鏡システム用、例えば使い捨て内視鏡および/または使い捨て内視鏡システム用の光源に関する。
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【背景技術】
【0002】
診断装置、手術装置および/または治療装置、例えば診断用、最小侵襲介入用または治療用の内視鏡等は、硬性または軟性の構成として知られており、文献内で十分に説明されている。今日では、使い捨て内視鏡、または「ディスポーザブル内視鏡」とも呼ばれるものの使用が一段と増えており、これにより、1度だけの使用に基づき汚染が防止されることで、特に医療技術的な検査、治療および/または最小侵襲介入における患者の安全性を高めることができる。確かに従来の内視鏡は、医療技術の意味において再生可能、すなわち洗浄可能、消毒可能かつとりわけ加圧滅菌可能であるように構想されている。
【0003】
それにもかかわらず、この場合、再生の誤用もしくは前記のような装置の不都合な設計に基づき、必要とされる病原菌数減少が達成されずひいては次に使用する際に病原菌が患者にうつされる恐れがある、ということが散発的に生じ得る。このことは、前記のような使い捨て内視鏡の使用により防止され得る。
【0004】
使い捨て内視鏡の使用の増加の別の側面は、採算性の考慮でもある。特に、使用する度に適正にかつ定期的に実施される再生処理は、この間に開業医またはクリニックに、高いコストを要求する。さらに、熱消毒器、およびオートクレーブ装置および/またはプラズマ滅菌装置等の洗浄装置に対する高額な投資が必要とされているため、このような使い捨て内視鏡の使用は、全体として妥当である。
【0005】
このような使い捨て内視鏡は、一方では「手持ち式」装置として可搬式に使用可能であり、したがって救急医療、軍事救護用途または接近し難い領域、例えば特に再生手段を使用することができない大災害用途にも使用可能であるということから、1つの別の利点が生じる。
【0006】
このような使い捨て内視鏡、つまり文献に記載されているような「シングルユース」内視鏡または「ディスポーザブル内視鏡」は、例示的に以下の文書に記載されている。
【0007】
米国特許出願公開第3581738号明細書の文書に開示された使い捨て内視鏡は、スペキュラムを形成する一般に管状の側壁を備えた合成樹脂材料から成るボデー、および側壁に埋め込まれた単一の細長い導光素子を有しており、この場合、素子は導光材料から形成されており、導光材料は、導光材料の屈折率とは異なる屈折率を有する透明材料により被覆されており、この場合、ボデーは、内視鏡から軸方向に分割された2つの対半部から形成されており、この場合、各半部は素子包囲部材を有している。
【0008】
米国特許出願公開第4964710号明細書の文書に記載された硬性内視鏡には、対物レンズ系、接眼レンズおよび中間リレーレンズが装備されている。リレー系は、プラスチック部材とガラス部材の両方を用いるハイブリッド系である。プラスチック部材は、軸方向に向けられた偶数個(N)のレンズから成っており、これらのレンズはそれぞれ、その直径と同じオーダの長さを有している。ガラス部材は、軸方向に向けられた奇数個(Nマイナス1)の、端面が研磨されたガラス平筒である。
【0009】
欧州特許出願公開第1890173号明細書の文書には、前記のような内視鏡において使用可能であるようなライトガイドの製造方法が記載されている。この場合、複数本の光ファイバが束ねられ、次いでファイババンドルは、ファイババンドルの中間部分に取り付けられたマウスピースの部分において切断される。このようにして、ファイババンドルは第1の光ファイババンドルと第2の光ファイババンドルとに分けられる。第1および第2の光ファイババンドルの分割面は、同じ特性および条件を有している。それというのも、第1および第2の光ファイババンドルは、複数本の同一の光ファイバを束ねることにより得られたファイババンドルから形成されているからである。第1の光ファイババンドルは内視鏡の挿入部内に取り付けられており、第2の光ファイババンドルはフレキシブルチューブ内に取り付けられており、これにより、内視鏡の挿入部内に第1の光導体が形成されており、フレキシブルチューブ内に第2の光導体が形成されている。これにより、光導体の分離可能な光伝達区間が生じることになる。
【0010】
1度だけの使用に基づき、このような内視鏡はコストを大幅に圧縮されているため、構成群もしくはコンポーネントは必然的に、最適化されたコストで製造可能である。画像提供および照明用の主要コンポーネントのうちの1つが、ライトガイドまたはイメージガイドである。これらは目下、比較的手間のかかる処理ステップにおいて取り付けられるもしくは加工される。複雑な機械的要素が、部分的に前記ライトガイドもしくはイメージガイドを含むレンズ等の光学素子に結び付いており、かつ部分的に目下のライトガイドもしくはイメージガイドを比較的高価にしている、端面の研削および研磨等の手間のかかる加工ステップでもあることが多い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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