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公開番号
2025090710
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025037837,2022521961
出願日
2025-03-10,2020-10-15
発明の名称
非水溶液中における緩衝分子としての1,3-シクロヘキサンジオン誘導体および1,3-シクロペンタンジオン誘導体
出願人
学校法人沖縄科学技術大学院大学学園
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C07C
49/403 20060101AFI20250610BHJP(有機化学)
要約
【課題】非水溶液中において緩衝機能を有する化合物を提供する。
【解決手段】式I、または式II(式中、R
1
~R
5
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
5
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)により表される1,3-ジオン化合物の、有機溶剤を含む非水溶液中における化合物の酸または塩基による構造変化の制御剤としての使用が提供される。
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【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式I:
JPEG
2025090710000024.jpg
34
170
(式中、R
1
~R
5
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
5
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)または式II:
JPEG
2025090710000025.jpg
29
170
(式中、R
1
~R
3
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
3
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)により表される化合物の、有機溶剤を含む非水溶液中における緩衝分子としての使用。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
非水溶液中における化合物の構造変化を制御する方法であって、
前記化合物の構造変化が酸または塩基により引き起こされ得て、
前記方法が、前記化合物と、式I:
JPEG
2025090710000026.jpg
34
170
(式中、R
1
~R
5
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
5
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)または式II:
JPEG
2025090710000027.jpg
29
170
(式中、R
1
~R
3
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
3
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)により表される緩衝分子とを含む非水溶液を調製することを含む、方法。
【請求項3】
前記非水溶液中における前記化合物の構造変化を抑制する方法である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
酸または塩基により前記化合物の異性化が引き起こされ得て、前記方法が前記非水溶液中における前記化合物の異性化を抑制する方法である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
酸または塩基により前記化合物の分解が引き起こされ得て、前記方法が前記非水溶液中における前記化合物の分解を抑制する方法である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記化合物を別の構造を有する生成物へと変換する方法である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記生成物は、2分子以上の前記化合物を互いに反応させることにより生成される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
酸または塩基により構造変化が引き起こされ得る化合物と、
式I:
JPEG
2025090710000028.jpg
33
170
(式中、R
1
~R
5
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
5
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)または式II:
JPEG
2025090710000029.jpg
29
170
(式中、R
1
~R
3
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
3
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)により表される緩衝分子と、
を含む非水溶液。
【請求項9】
固体担体と、
前記固体担体にコンジュゲートされた、式I:
JPEG
2025090710000030.jpg
34
170
(式中、R
1
~R
5
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
5
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)または式II:
JPEG
2025090710000031.jpg
29
170
(式中、R
1
~R
3
はそれぞれ水素または置換基であり、R
1
~R
3
の任意の2つの基は環を形成していてもよい)により表される緩衝分子と、
を含む物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、非水溶液中において緩衝機能を有する1,3-シクロヘキサンジオン誘導体および1,3-シクロペンタンジオン誘導体、ならびに条件を調整して化学的事象を制御するための、非水溶液中におけるこれらの分子の緩衝機能の使用に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
水溶液中における化学反応を制御するために、または酵素触媒反応および酵素および抗体などの生体試料の貯蔵に適した条件を維持するために、緩衝剤を使用することは常套手段である(非特許文献1)。
【0003】
しかしながら、化学反応に適した条件を維持するために、非水溶液中において緩衝機能を有する分子は一般的に使用されていなかった。非水溶液中においてある特定の分子を除去して所望の条件を維持するために、スカベンジャーが使用されている(非特許文献2、非特許文献3)。しかしながら、一般的なスカベンジャー分子は緩衝機能を有さず、酸を除去するスカベンジャーを使用して塩基を除去することはできず、その逆もしかりである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
V.S.ストール(V. S. Stoll),J.S.ブランチャード(J. S. Blanchard),メソッズ・イン・エンザイモロジー(Methods Enzymol.)2009年,第463巻,第43頁
R.K.シュミット(R. K. Schmidt),K.ミューサー(K. Muther),C.マック-リヒテンフェルト(C. Muck-Lichtenfeld),S.グリンメ(S. Grimme),M.オストライヒ(M. Oestreich),米国化学会誌(J. Am. Chem. Soc.)2012年,第134巻,第4421頁
M.J.R.リヒター(M. J. R. Richter),M.シュナイダー(M. Schneider),M.ブラントシュタッター(M. Brandstatter),S.クラウトヴァルト(S. Krautwald),E.M.カレイラ(E. M. Carreira)、米国化学会誌(J. Am. Chem. Soc.)2018年,第140巻,第16704頁
【発明の概要】
【0005】
本発明は、非水溶液中において緩衝機能を有する1,3-シクロヘキサンジオン誘導体または1,3-シクロペンタンジオン誘導体に関する。これらは、固体担体にコンジュゲートされていてもよい。
【0006】
本発明の一態様は、非水溶液に緩衝分子を添加することを含む非水溶液を緩衝する方法であって、非水溶液が有機溶剤を含み、緩衝分子が1,3-シクロヘキサンジオン誘導体または1,3-シクロペンタンジオン誘導体であり、かつ緩衝分子が固体担体にコンジュゲートされていてもよい、方法である。
【0007】
ある特定の実施形態においては、1,3-シクロヘキサンジオン誘導体は、式I:
JPEG
2025090710000001.jpg
34
170
により表される構造を有する。
そのような実施形態の式Iにおいて、R
1
~R
5
はそれぞれ水素または置換基である場合があり、かつR
1
~R
5
の任意の2つの基は環を形成していてもよい。
【0008】
ある特定の実施形態においては、1,3-シクロペンタンジオン誘導体は、式II:
JPEG
2025090710000002.jpg
29
170
により表される構造を有する。
そのような実施形態の式IIにおいて、R
1
~R
3
はそれぞれ水素または置換基である場合があり、かつR
1
~R
3
の任意の2つの基は環を形成していてもよい。
【0009】
ある特定の実施形態においては、置換基は、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、またはアシルであり、これらは、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ニトロ、シアノ、ハロゲン、ヒドロキシ、アシル、カルボキシル、カルボキシアミド、カルボン酸エステル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アリール、ヘテロシクロアルキル、およびヘテロアリールからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよい。
【0010】
ある特定の実施形態においては、緩衝分子は固体担体にコンジュゲートされている。固体担体は、粒子、容器、またはデバイスであり得る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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