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公開番号
2025090640
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2025032861,2023053119
出願日
2025-03-03,2016-08-05
発明の名称
均質オリゴマーを調製するためのキラル試薬
出願人
エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07F
9/6558 20060101AFI20250610BHJP(有機化学)
要約
【課題】望ましくない多くのジアステレオマーを調製することを避けるために、合成前に特異的ジアステレオマーを選択して、次いで立体化学的に純粋な又は実質的に純粋な形の選択ジアステレオマーを合成するための化合物及び方法を提供する。
【解決手段】ジアステレオマーとして純粋な又は実質的にジアステレオマーとして純粋な活性化ホスホラミドクロリデートモルホリノヌクレオシド、それらの調製方法、及びジアステレオマーとして純粋なホスホロジアミデートモルホリノオリゴマー(PMO)の立体特異的合成のための立体特異的カップリングにおけるそれらの使用方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
式20の化合物、式21の化合物、式22の化合物、式23の化合物、式24の化合物、式25の化合物、式26の化合物、式27の化合物、式28の化合物、式29の化合物、式30の化合物、及び式31の化合物からなる群から選択される、実質的にジアステレオマーとして純粋な化合物
TIFF
2025090640000041.tif
218
149
TIFF
2025090640000042.tif
212
149
[式中、R
1
とR
2
は、同一であっても異なってもよく、-H、任意選択で置換されたC
1
~C
3
アルキル、任意選択で置換されたフェニル、任意選択で置換されたナフチルからなる群から選択され、又はそれらが結合している窒素と共に、例えば、ピロリジン、ピペラジン、及びモルホリンであってもよい任意選択で置換された複素環を形成し、
R
3
は、これに限定されないが、MMTr(p-メトキシフェニルジフェニルメチル)等を含む置換トリチルであってもよいトリチル(Tr)、任意選択で置換されたベンジル、4-メトキシベンジル(PMB、MPM)、3,4-ジメトキシベンジル、ジフェニルメチル(Dpm)、4-メトキシベンジル、及びスルホニルからなる群から選択され、
R
4
、R
5
、及びR
6
は、-H、-C(O)R
7
、及び-C(O)OR
7
からなる群から選択され、式中、R
7
は、C
1
~C
6
アルキル、ベンジル、2,2,2-トリクロロエチル、又はアリールであり、
R
9
は、任意選択で置換されたアルキル、シアノエチル、アシル、カルボネート、カルバメート、任意選択で置換されたベンジル、4-ピバロイルオキシベンジル、及びシリルからなる群から選択される]
及びそのエナンチオマー。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
前記スルホニルが、2-ニトロベンゼンスルホニル、4-ニトロベンゼンスルホニル、及び2,4-ジニトロベンゼンスルホニルからなる群から選択される切断可能なスルホニルである、請求項1に記載の実質的にジアステレオマーとして純粋な化合物。
【請求項3】
R
4
、R
5
、及びR
6
が、フェニル、4-メトキシフェニル、4-ブロモフェニル、及び4-ニトロフェニルからなる群から選択される、請求項1に記載の実質的にジアステレオマーとして純粋な化合物。
【請求項4】
請求項1に記載の実質的にジアステレオマーとして純粋な化合物を反応させるステップを含む、立体化学的に純粋なオリゴヌクレオチドを調製するための方法。
【請求項5】
実質的に立体化学的に純粋な活性化モノマーを選択するステップ、及び
選択した実質的に立体化学的に純粋な活性化モノマーから実質的にジアステレオマーとして純粋なオリゴマーを合成するステップ
を含む、実質的にジアステレオマーとして純粋なオリゴマーを調製するための方法。
【請求項6】
前記オリゴマーが、キラルリン酸結合を含むオリゴヌクレオチドである、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
実質的に立体化学的に純粋な活性化モノマーを選択するステップの前に、活性化モノマーのジアステレオマー混合物を2つの実質的に立体化学的に純粋なモノマーに分離するステップを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記実質的にジアステレオマーとして純粋なオリゴマーが、少なくとも90%ジアステレオマーとして純粋である、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記実質的にジアステレオマーとして純粋なオリゴマーが、少なくとも95%ジアステレオマーとして純粋である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記実質的にジアステレオマーとして純粋なオリゴマーが、少なくとも99%ジアステレオマーとして純粋である、請求項9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【発明の分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2015年8月5日に出願された米国特許仮出願第62/201,510号の優先権を主張するものである。その出願は、参照により本明細書に組み込まれている。
続きを表示(約 1,500 文字)
【分野】
【0002】
幾つかの実施形態は、ホスホラミドクロリデートモルホリノサブユニットである、実質的にジアステレオマーとして純粋な活性化モノマーの調製に関連し得る。幾つかの実施形態は、立体特異的カップリング反応を介して分子を調製するための、実質的にジアステレオマーとして純粋な活性化リン酸化モルホリノモノマーの使用にも関連し得る。
【背景】
【0003】
ジアステレオマーとして純粋なホスホロジアミデートオリゴヌクレオチドの合成は、キラルリン酸結合の存在によって相当複雑になる。これは、例えばキラルリン酸を有していないホスホジエステル結合とは対照をなす。ホスホジエステル、ホスホロチオエート(これはキラルリン酸も含む)、及びホスホロジアミデートを比較する図1中に幾つかの例を見ることができる。
【0004】
キラルリン酸の存在は、一連のホスホロジアミデートヌクレオチドの結合に関する合成経路の相当な課題となる。ホスホロジアミデート結合の立体特異的形成を可能にする立体化学的に純粋な試薬(鋳型、サブユニット、構成単位)の欠如は、立体中心で生成化合物のリン酸キラル性を制御できない反応をもたらす。
【0005】
図2中に図式的に示したように、任意の有意な長さと配列のオリゴヌクレオチドを調製するため、立体化学的に制御不能なカップリングにヌクレオチドのジアステレオマー混合物を使用することによって、多数のジアステレオマーの不均質混合物が生じる。ジアステレオマーの数は理論上2
(n-1)
であり、前式でnは結合してオリゴヌクレオチドを形成するヌクレオチドの数である。図2中に示したように、簡素な4ヌクレオチドのオリゴヌクレオチド(テトラヌクレオチド)でさえ、8個の別ジアステレオマーの混合物の形成をもたらす可能性がある。
【0006】
相当数のジアステレオマーの形成によって、合成後の高感度分離技法が必要となる可能性がある。原材料を使用して望ましくない多くのジアステレオマーを調製することによって、所望産物の収率が悪影響を受ける可能性がある。
【0007】
合成前に特異的ジアステレオマーを選択して、次いで立体化学的に純粋な又は実質的に純粋な形の選択ジアステレオマーを合成できることは有用であり得る。
【発明の概要】
【0008】
幾つかの実施形態は、表1の立体化学的に純粋な又は実質的に立体化学的に純粋な化合物のうちの1つ又は複数を提供することができる。更なる実施形態は、表1の化合物のエナンチオマーを提供することもできる。典型的に、これらのエナンチオマーの立体化学的性質は、モルホリノ環の立体化学的性質の変化によって表1の化合物のそれとは異なる。
【0009】
TIFF
2025090640000002.tif
226
149
TIFF
2025090640000003.tif
212
149
【0010】
R
1
とR
2
は、同一であっても異なってもよく、-H、任意選択で置換されたC
1
~C
3
アルキル、任意選択で置換されたフェニル、任意選択で置換されたナフチルであってもよく、又はそれらが結合している窒素と共に、例えば、ピロリジン、ピペラジン、又はモルホリンであってもよい任意選択で置換された複素環を形成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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