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公開番号
2025090359
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-17
出願番号
2023205553
出願日
2023-12-05
発明の名称
空気入りタイヤ
出願人
住友ゴム工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
11/00 20060101AFI20250610BHJP(車両一般)
要約
【課題】 耐偏摩耗性能及びドライグリップ性能を高めることができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 タイヤ赤道Cから第1トレッド端T1側に延びる第1プロファイルP1を含む空気入りタイヤ1である。第1プロファイルP1は、第1円弧11と第2円弧12と第3円弧13とを含んでいる。第2円弧12の曲率半径TR2は、第1円弧11の曲率半径TR1の30%~40%であり、第3円弧13の曲率半径TR3は、第2円弧12の曲率半径TR2の25%~40%である。第2円弧12と第3円弧13とが繋がる第2接続点15は、第1トレッド端T1よりもタイヤ軸方向内側に位置する。第2接続点15とタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向の離隔距離Laは、タイヤの断面幅の30%~34%である。第3円弧13は、第1トレッド端T1よりもタイヤ軸方向の外側に延びている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
トレッド部を有する空気入りタイヤであって、
正規状態でのタイヤ子午線断面において、前記トレッド部は、タイヤ赤道から第1トレッド端側に延びる第1プロファイルを含み、
前記第1プロファイルは、タイヤ赤道からタイヤ軸方向外側に延びる第1円弧と、前記第1円弧に繋がってタイヤ軸方向外側に延びる第2円弧と、前記第2円弧に繋がってタイヤ軸方向外側に延びる第3円弧と、前記第2円弧と前記第3円弧とが繋がる第2接続点とを含み、
前記第1円弧、前記第2円弧及び前記第3円弧は、それぞれ単一の曲率半径を有し、
前記第2円弧の曲率半径TR2は、前記第1円弧の曲率半径TR1の30%~40%であり、
前記第3円弧の曲率半径TR3は、前記第2円弧の曲率半径TR2の25%~40%であり、
前記第2接続点は、前記第1トレッド端よりもタイヤ軸方向内側に位置し、
前記第2接続点とタイヤ赤道との間のタイヤ軸方向の離隔距離は、タイヤの断面幅の30%~34%であり、
前記第3円弧は、前記第1トレッド端よりもタイヤ軸方向の外側に延びている、
空気入りタイヤ。
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【請求項2】
前記第3円弧のタイヤ軸方向の外端とタイヤ赤道との間のタイヤ軸方向の離隔距離は、前記断面幅の44%~48%である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項3】
前記第1円弧の曲率半径TR1は、600~1200mmである、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項4】
前記トレッド部は、前記第1トレッド端とは反対側に位置する第2トレッド端を含み、
正規状態でのタイヤ子午線断面において、前記トレッド部は、タイヤ赤道から前記第2トレッド端側に延びる第2プロファイルを含み、
前記第2プロファイルは、タイヤ赤道を対称の軸として前記第1プロファイルと線対称関係となる、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項5】
前記トレッド部は、車両への装着の向きが指定されており、
前記第1トレッド端は、車両装着時に車両の内側に位置する内側トレッド端である、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
【請求項6】
前記トレッド部には、タイヤ周方向に延びる複数の周方向溝が設けられ、
前記複数の周方向溝は、最も前記第1トレッド端側に位置する第1周方向溝を含み、
前記第1周方向溝は、前記第2円弧と重複する位置に配され、
前記第1周方向溝のタイヤ軸方向の外縁と前記第2接続点との間のタイヤ軸方向の離隔距離は、10mm以上である、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
【請求項7】
前記複数の周方向溝の全ては、タイヤ赤道よりも前記第1トレッド端側に位置する、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
【請求項8】
前記複数の周方向溝は、前記第1周方向溝よりもタイヤ赤道側に位置する第2周方向溝を含み、
前記トレッド部は、前記第1トレッド端とは反対側に位置する第2トレッド端と、前記第1周方向溝と前記第1トレッド端とで画定される第1陸部と、前記第2周方向溝と前記第2トレッド端とで画定される第2陸部とを含み、
前記第1陸部には、タイヤ周方向に第1ピッチ長さで並ぶ複数の第1横溝が設けられ、
前記第2陸部には、タイヤ周方向に第2ピッチ長さで並ぶ複数の第2横溝が設けられ、
前記第2ピッチ長さは、前記第1ピッチ長さよりも大きい、請求項6に記載の空気入りタイヤ。
【請求項9】
前記複数の第1横溝のそれぞれは、前記第1周方向溝に繋がることなく前記第1陸部内で閉じたタイヤ軸方向の内端を含み、かつ、前記第1トレッド端に接続される、請求項8に記載の空気入りタイヤ。
【請求項10】
前記複数の第2横溝のそれぞれは、前記第2周方向溝に繋がることなく前記第2陸部内で閉じたタイヤ軸方向の内端を含む、請求項8に記載の空気入りタイヤ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気入りタイヤに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、タイヤ子午線断面におけるトレッド部の外表面を特定した空気入りタイヤが記載されている。このタイヤは、タイヤ赤道を跨るクラウン円弧と、前記クラウン円弧に連なるミドル円弧と、前記ミドル円弧に連なるショルダー円弧とを含んでいる。そして、クラウン円弧の第1曲率半径TR1、ミドル円弧の第2曲率半径TR2、及び、ショルダー円弧の第3曲率半径TR3が、TR1>TR2>TR3とされている。このようなタイヤは、トレッド部の偏摩耗を効果的に抑制し得るとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-14312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、サーキットでの限界走行時、タイヤにはロードインデックスの100%を超えるような荷重が作用する場合がある。そのような走行状況では、トレッド部のプロファイルによっては、トレッド端付近の領域において、局所的に接地圧が高くなることがあり、前記領域での偏摩耗や、コーナリングフォースの低下を招くおそれがあった。
【0005】
本発明は、以上のような問題に鑑み案出されたもので、耐偏摩耗性能及びドライグリップ性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、トレッド部を有する空気入りタイヤであって、正規状態でのタイヤ子午線断面において、前記トレッド部は、タイヤ赤道から第1トレッド端側に延びる第1プロファイルを含み、前記第1プロファイルは、タイヤ赤道からタイヤ軸方向外側に延びる第1円弧と、前記第1円弧に繋がってタイヤ軸方向外側に延びる第2円弧と、前記第2円弧に繋がってタイヤ軸方向外側に延びる第3円弧と、前記第2円弧と前記第3円弧とが繋がる第2接続点とを含み、前記第1円弧、前記第2円弧及び前記第3円弧は、それぞれ単一の曲率半径を有し、前記第2円弧の曲率半径TR2は、前記第1円弧の曲率半径TR1の30%~40%であり、前記第3円弧の曲率半径TR3は、前記第2円弧の曲率半径TR2の25%~40%であり、前記第2接続点は、前記第1トレッド端よりもタイヤ軸方向内側に位置し、前記第2接続点とタイヤ赤道との間のタイヤ軸方向の離隔距離は、タイヤの断面幅の30%~34%であり、前記第3円弧は、前記第1トレッド端よりもタイヤ軸方向の外側に延びている、空気入りタイヤである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の空気入りタイヤは、上記の構成を採用することで、耐偏摩耗性能及びドライグリップ性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の空気入りタイヤの一実施例を示すタイヤ子午線断面図である。
図1のタイヤのタイヤ子午線断面におけるプロファイルを示す図である。
図1のタイヤのトレッド部の展開図である。
図1の第2横溝の拡大図である。
(A)は、実施例1のトレッド部の接地面の形状を示す平面図、(B)は、比較例1のトレッド部の接地面の形状を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。図面は、本発明の理解を助けるために、誇張表現や、実際の構造の寸法比とは異なる表現が含まれている。また、複数の実施形態がある場合、明細書を通して、同一又は共通する要素については同一の符号が付されており、重複する説明が省略される。
【0010】
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の正規状態におけるタイヤ回転軸(図示省略)を含むタイヤ子午線断面図である。本発明は、例えば、サーキットでのレース走行が可能な乗用車用のタイヤに好適に用いられる。このようなタイヤ1は、相対的に大きな速度で走行されるので、走行時、ロードインデックスの100%を超えるような荷重が作用する場合がある。前記「ロードインデックス」は、本明細書では、JATMA規格において規定され、規定の条件下でタイヤに負荷することが許される最大の質量、すなわち最大負荷能力を指数で表す指標である。但し、本発明のタイヤ1は、このようなレース走行が可能なものに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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