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公開番号
2025089572
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-12
出願番号
2025058278,2021015620
出願日
2025-03-31,2020-03-31
発明の名称
雨樋システム
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04D
13/08 20060101AFI20250605BHJP(建築物)
要約
【課題】縮径部を備える大型の雨樋システムであっても、サイフォン現象をより確実に発生させるとともに、発生したサイフォン現象を上流側の部分に安定して伝達することができる雨樋システムを提供する。
【解決手段】軒樋10と、竪樋45と、軒樋よりも下流側に配置され、竪樋の上端部に連なる接続継手35と、縮径部を有し竪樋に設けられたサイフォン継手50と、を備える雨樋システム1であって、軒樋の流路断面積Sは11000mm
2
以上であり、竪樋の内径は65mm以上であり、接続継手とサイフォン継手との間に位置する竪樋の長さL7は1m以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
軒樋と、竪樋と、前記軒樋よりも下流側に配置され、前記竪樋の上端部に連なる接続継手と、縮径部を有し前記竪樋に設けられたサイフォン継手と、を備える雨樋システムであって、
前記軒樋の流路断面積は11000mm
2
以上であり、
前記竪樋の内径は65mm以上であり、
前記接続継手と前記サイフォン継手との間に位置する前記竪樋の長さは1m以上である雨樋システム。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記接続継手の軸線を含む断面おいて、前記接続継手の内周側の内壁面の曲率半径が、64mmよりも大きくかつ125mmよりも小さい請求項1に記載の雨樋システム。
【請求項3】
前記接続継手の両端に設けられた接続部の軸線同士のなす角度は、45°以下である請求項1又は2に記載の雨樋システム。
【請求項4】
前記軒樋の前記下流側に接続され、前記竪樋に接続された呼び樋を備え、
前記呼び樋の長さは3m以下であり、
前記呼び樋の軸線と前記竪樋の軸線とのなす角度は45°以下である請求項1から3のいずれか一項に記載の雨樋システム。
【請求項5】
前記竪樋における前記下流側の端部に接続された地中埋設配管と、
前記竪樋における、前記サイフォン継手と前記地中埋設配管との間に設けられた拡径部と、
を備える請求項1から4のいずれか一項に記載の雨樋システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨樋システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、竪樋に縮径部を設けた雨樋システムでは、サイフォン現象が発生することが知られている(例えば、特許文献1参照)。この雨樋システムでは、縮径部で雨水(水)が溜められている。そして、溜まった雨水に作用する重力により、サイフォン現象が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-144870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1の雨樋システムは住宅等に用いられる小型の雨樋システムである。一方で、物流倉庫、工場等に用いられる大型の雨樋システムが検討されている。この種の雨樋システムでは、排出される雨水の流量に対応して、軒樋の流路断面積や竪樋の内径を大きくする必要がある。
ところで、軒樋と縮径部との間にエルボ(接続継手)がある場合、縮径部でサイフォン現象が発生しない場合や、縮径部で発生したサイフォン現象が、雨水が流れる上流側の軒樋まで伝わらない場合がある。このような場合、軒樋から縮径部にかけて排出されない雨水がたまり、軒樋から雨水が溢れる虞がある。
【0005】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、縮径部を備える大型の雨樋システムであっても、サイフォン現象をより確実に発生させるとともに、発生したサイフォン現象を上流側の部分に安定して伝達することができる雨樋システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の雨樋システムは、軒樋と、竪樋と、前記軒樋よりも下流側に配置され、前記竪樋の上端部に連なる接続継手と、縮径部を有し前記竪樋に設けられたサイフォン継手と、を備える雨樋システムであって、前記軒樋の流路断面積は11000mm
2
以上であり、前記竪樋の内径は65mm以上であり、前記接続継手と前記サイフォン継手との間に位置する前記竪樋の長さは1m以上であることを特徴としている。
ここで言う軒樋の流路断面積とは、軒樋の長手方向に沿って見たときの、軒樋内で雨水が流れ得る断面積のことを意味する。
【0007】
この発明によれば、軒樋の流路断面積は11000mm
2
以上であり、竪樋の内径は65mm以上である。このため、雨樋システムを、物流倉庫等に用いられる大型の雨樋システムとして用いることができる。竪樋に設けられたサイフォン継手が縮径部を有するため、縮径部から下流側に流れ出る雨水の流量よりも、縮径部に流れ込む雨水の流量が多くなる。このため、雨水は縮径部内に溜まりやすい。縮径部内に雨水が溜まると、縮径部よりも下流側に配置された竪樋は満水状態になる。すると、縮径部内の雨水が縮径部よりも下流側に配置された竪樋内の雨水に引っ張られてサイフォン現象が発生し、雨樋システム内の雨水が下流側に勢い良く流れる。
この際に、本願の発明者らは、接続継手とサイフォン継手との間に位置する竪樋の長さが1m以上であることで、縮径部を有するサイフォン継手でサイフォン現象をより確実に発生させるとともに、サイフォン継手で発生したサイフォン現象を雨樋システムにおける上流側の部分に安定して伝達することができることを見い出した。
従って、縮径部を備える大型の雨樋システムであっても、サイフォン現象をより確実に発生させるとともに、発生したサイフォン現象を上流側の部分に安定して伝達することができる。
【0008】
また、前記雨樋システムにおいて、前記接続継手の軸線を含む断面おいて、前記接続継手の内周側の内壁面の曲率半径が、64mmよりも大きくかつ125mmよりも小さくてもよい。
この発明によれば、接続継手の軸線に沿う方向の一方の端部から接続継手内に流れ込んだ雨水は、接続継手の内周側の内壁面で滞らず、内壁面で雨水の流速が低下し難い。このため、接続継手内に流れ込んだ雨水を接続継手の軸線に沿う方向の他方の端部に向かって円滑に流すことができる。
【0009】
また、前記雨樋システムにおいて、前記接続継手の両端に設けられた接続部の軸線同士のなす角度は、45°以下であってもよい。
ここで言う接続部の軸線同士のなす角度は、両軸線のなす角度のうち、鋭角の方の角度を意味する。
この発明によれば、接続継手の一方の接続部から接続継手内に流れ込んだ雨水は、接続継手内で滞らず、接続継手内で雨水の流速が低下し難い。このため、接続継手内に流れ込んだ雨水を接続継手の他方の接続部に向かって円滑に流すことができる。
【0010】
また、前記雨樋システムにおいて、前記軒樋の前記下流側に接続され、前記竪樋に接続された呼び樋を備え、前記呼び樋の長さは3m以下であり、前記呼び樋の軸線と前記竪樋の軸線とのなす角度は45°以下であってもよい。
ここで言う呼び樋の軸線と竪樋の軸線とのなす角度とは、両軸線のなす角度のうち鋭角の方の角度を意味する。
この発明によれば、雨樋システムから単位時間当たりに排出する雨水の流量をより多くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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