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公開番号
2025088674
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2024000220
出願日
2024-01-04
発明の名称
新規環境保護型稲わら製猫砂及びその製造方法
出願人
辰円木業(大連)有限公司
代理人
個人
主分類
A01K
1/015 20060101AFI20250604BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】新規環境保護型稲わら製猫砂及びその製造方法を提供する。
【解決手段】新規環境保護型稲わら製猫砂の成分は全て分解性原料を用い、稲わら粉末のセルロースの含有量が高く、粉質がきめ細かく、100gあたりで製造される猫砂は460mLの生理食塩水を吸収でき、ポプラのフラッフパルプの繊維が柔らかいことで、猫砂は快適な触感を有する。纈草粉末と、ラベンダー粉末とを混合し、両者は相乗効果を発揮して、猫を速く新しい環境に適応させることに寄与し、さらに殺菌の役割を果たす。原料は澱粉の天然粘着剤によって接着され、造粒後猫砂の顆粒の表面に高分子吸水樹脂が散布されており、炭酸水素ナトリウムと組み合わせてベークし、ガスを生成する。製造される顆粒状猫砂は気孔構造を有し、猫砂が猫砂トレーの底部に粘着する問題を克服し、吸水力をさらに向上する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
稲わら粉末50~60部、ポプラのフラッフパルプ40~50部、澱粉の天然粘着剤15~20部、高分子吸水樹脂5~10部、纈草粉末2~5部、ラベンダー粉末2~5部、炭酸水素ナトリウム粉末4~8部、炭酸カルシウム粉末3~6部を含むことを特徴とする、新規環境保護型稲わら製猫砂。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記稲わら粉末の製造方法は、
新鮮な稲わらを乾燥機に入れ、乾燥脱水を行い、乾燥した稲わらを得るステップS1と、
ステップS1で製造された乾燥した稲わらを粉砕機に入れ、乾燥した稲わらを粉砕し、粗製の稲わら粉末を得るステップS2と、
メッシュフィルタを使用して、S2で製造された粗製の稲わら粉末を篩にかけ、粗い顆粒を除去し、稲わら粉末を得るステップS3とを含み、
前記新鮮な稲わらの重量部は200~300重量部であり、
前記乾燥温度は50~70℃であり、乾燥時間は10~16hであり、
前記粉砕機の粉砕時間は40~60minであり、粉砕パワーは15~18kWであり、
前記メッシュフィルタは10~200メッシュのものであることを特徴とする、請求項1に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂。
【請求項3】
前記澱粉の天然粘着剤の製造方法は、
澱粉を無菌撹拌窯に投入し、無菌純水を入れ、水と澱粉の混合物を得るステップIと、
泡が出るまで、無菌撹拌窯を用いてステップIで製造された水と澱粉の混合物を撹拌し、澱粉糊を得るステップIIと、
メッシュフィルタを使用してろ過し、その後でより良く接着しやすいように、ステップIIで製造された澱粉糊から埃を濾別し、澱粉の天然粘着剤を得るステップIIIとを含み、
前記澱粉はトウモロコシ澱粉、ジャガイモ澱粉、小麦澱粉、タピオカ、サツマイモ澱粉であり、
前記無菌純水の温度は25~40℃であり、
前記澱粉と無菌純水の重量部比は1~2:1であり、
前記無菌撹拌窯の撹拌速度は100~200r/minであり、撹拌時間は20~40minであり、撹拌温度は45~60℃であり、
前記メッシュフィルタは10~60メッシュのものであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂。
【請求項4】
具体的に、
重量部で稲わら粉末、ポプラのフラッフパルプ、澱粉の天然粘着剤、纈草粉末、ラベンダー粉末、炭酸水素ナトリウム粉末、炭酸カルシウム粉末を秤量し、無菌撹拌窯に入れ、原料を均一に撹拌し、猫砂のプレミックスを得るステップ1(原料混合ステップ)と、
ステップ1で製造された猫砂のプレミックスを猫砂の造粒機に投入し、猫砂の造粒機により、猫砂のプレミックスを顆粒にプレスし、湿っぽい円筒状顆粒の猫砂を得るステップ2(顆粒にプレスするステップ)と、
粉末状の高分子吸水樹脂をステップ2で製造された湿っぽい円筒状顆粒の猫砂に均一に散布し、未乾燥の猫砂を得るステップ3(均一散布ステップ)と、
ステップ3で製造された未乾燥の猫砂を乾燥機に入れ、乾燥硬化成形させ、未殺菌の猫砂を得るステップ4(乾燥硬化ステップ)と、
ステップ4で製造された未殺菌の猫砂を紫外線下で照射し、完成品の猫砂を得るステップ5(紫外線殺菌消毒ステップ)とを含むことを特徴とする、請求項1~3の何れか1項に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂の製造方法。
【請求項5】
ステップ1では、前記無菌撹拌窯の撹拌温度は25~28℃であり、撹拌方向及び速度は時計回りに3~5s/サイクルであり、撹拌時間は1.5~3hであることを特徴とする、請求項4に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂の製造方法。
【請求項6】
ステップ2では、前記猫砂の造粒機のパワーは100~200kWであり、前記猫砂の顆粒の直径は1~2mmであることを特徴とする、請求項5に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂の製造方法。
【請求項7】
ステップ3では、前記高分子吸水樹脂の細さは5~15メッシュであり、散布時間は30~60sであり、散布厚さは0.1~0.3mmであり、散布回数は1~3回であることを特徴とする、請求項6に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂の製造方法。
【請求項8】
ステップ4では、前記乾燥機の乾燥温度は60~80℃であり、乾燥時間は3~15minであることを特徴とする、請求項7に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂の製造方法。
【請求項9】
ステップ5では、前記紫外線ランプのパワーは15~40Wであり、照射時間は15~20minであることを特徴とする、請求項8に記載の新規環境保護型稲わら製猫砂の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境保護型猫砂の製造分野に属するものであり、詳しくは新規環境保護型稲わら製猫砂及びその製造方法に関する。
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【背景技術】
【0002】
ライフスタイルの変化に伴い、猫砂は現代的な消耗品となっており、健康的で科学的に猫を飼うことはトレンドとなっており、猫砂に対する要求もますます多様化している。市販されている猫砂は、製作原料、製作方法が単一であり、シリカを原料とするシリカゲル猫砂、おから、マツ、紙屑のような純自然材料で作製される猫砂を主とするものであり、シリカで作製される猫砂の顆粒が大きく、猫は踏みつけると痛みがする。おから、マツ、紙屑で作製される猫砂は吸水力が弱く、独特の匂いを有し、一部の猫はおから、ロジンの匂いが好きではない。猫は匂いに非常に敏感であり、その上、不安、憂鬱も発生し、頻繁にトイレへ行くこと、又は尿量が少ない現象が現れ、猫が室内の環境への適応に不利である。
【0003】
しかも、従来の猫砂は一般的にアルカリ性に偏るので、長時間使用すると、猫の体質がアルカリ化され、これは猫の泌尿器系疾患に繋がる原因の一つである。猫は猫砂を使用した後で、清潔及び健康を保つために、頻繁に毛を舐め、毛に付く猫砂が誤食され、夏の天気は暑くてじめじめしており、猫砂は尿液及び糞と混合して多くの細菌を繁殖させる。猫は誤食後、下痢、嘔吐が起こり、さらに湿疹が現れ、しかも水分を吸収した猫砂はさらに猫砂トレーの底部及び縁部に粘着して、掃除しにくく、人々の家事量を増加させ、しかも多くの分解しにくいゴミが製造され、環境の保護に非常に不利である。
【0004】
現在、従来の猫砂の製造技術は主として以下の問題がある。第1、猫砂の製造材料、製造方法は単一であり、大顆粒の猫砂の吸水面積が大きく、吸水性が強いが、触感が良くなく、猫砂は水に接触した後、猫砂トレーの底部に粘着し、掃除しにくく、猫砂から発散する匂いは、猫の情緒を静めることや、猫を新しい環境に適応させるのに寄与することを考慮していない。第2、従来の猫砂は石膏等の成分を含有するので、一般的にアルカリ性に偏るが、猫は中性に偏る環境や、弱酸環境で生活するのに最も適しており、猫が尿路結石に罹ることを回避することができる。第3、多湿環境で、天然材料で作製される猫砂は空気中の水分、猫の尿液及び糞便と結合して、多くの細菌を繁殖させ、猫は誤食後、下痢、嘔吐が起こる。
【発明の概要】
【0005】
上記状況に対して、従来技術のデメリットを克服するために、本発明は、新規環境保護型稲わら製猫砂及びその製造方法を提供する。猫砂の製造材料、製作方式は単一であり、猫は踏みつけると痛みがし、猫砂が有する匂いに対して不快に感じ、猫砂のpH値がアルカリ性に偏り、猫砂と尿液が混合すると細菌を繁殖させやすく、猫砂トレーの底部に粘着するという問題を解決するために、本発明では、粉質がきめ細かく柔らかく、セルロースの含有量が高く、吸水力が強い稲わら粉末と、吸水性が良く、生地が柔らかいポプラのフラッフパルプとを混合し、炭酸カルシウム粉末を入れることにより、製造される完成品の猫砂は快適な触感を有し、さらに強い吸水力を有するのを確保することが提出されている。わらの粉末が酸性に偏り、炭酸カルシウム粉末と炭酸水素ナトリウムの添加により、猫砂の最終のpHが中性、弱酸性であるように調節することができる。猫の情緒を和らげることができる纈草粉末、ラベンダー粉末を入れることで、両者は相乗効果を発揮して、猫を速く新しい環境に適応させることに寄与できるだけではなく、殺菌の役割を果たすこともでき、さらに猫の体の健康を確保する。同時に、猫砂を製造する過程で、猫砂の顆粒の表面に高分子吸水樹脂を散布して、猫砂が多湿環境で、猫砂トレーの底部に粘着することを防止して、猫砂が猫砂トレーの底部に粘着する問題を克服し、しかも吸水力をさらに向上する。
【0006】
上記目的を実現するために、本発明で用いられる技術的手段は下記の通りである。本発明では、
稲わら粉末50~60部、ポプラのフラッフパルプ40~50部、澱粉の天然粘着剤15~20部、高分子吸水樹脂5~10部、纈草粉末2~5部、ラベンダー粉末2~5部、炭酸水素ナトリウム粉末4~8部、炭酸カルシウム粉末3~6部を含む新規環境保護型稲わら製猫砂が提出されている。
【0007】
好ましくは、前記稲わら粉末の製造方法は、
新鮮な稲わらを乾燥機に入れ、乾燥脱水を行い、乾燥した稲わらを得るステップS1と、
ステップS1で製造された乾燥した稲わらを粉砕機に入れ、乾燥した稲わらを粉砕し、粗製の稲わら粉末を得るステップS2と、
メッシュフィルタを使用して、S2で製造された粗製の稲わら粉末を篩にかけ、粗い顆粒を除去し、稲わら粉末を得るステップS3とを含む。
【0008】
好ましくは、S1では、前記新鮮な稲わらの重量部は200~300重量部であり、前記乾燥温度は50~70℃であり、乾燥時間は10~16hである。
【0009】
好ましくは、S2では、前記粉砕機の粉砕時間は40~60minであり、粉砕パワーは15~18kWである。
【0010】
好ましくは、S3では、前記メッシュフィルタは10~200メッシュのものである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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