TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025088078
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023202528
出願日
2023-11-30
発明の名称
圧電素子、液体吐出ヘッド、およびプリンター
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H10N
30/853 20230101AFI20250604BHJP()
要約
【課題】リーク電流を低減できる圧電素子を提供する。
【解決手段】第1電極および第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、カリウム、ナトリウム、およびニオブを含むペロブスカイト型構造の複合酸化物を含む層を複数有する圧電体層と、を含み、複数の前記複合酸化物を含む層のうち前記第1電極に最も近い第1層は、膜厚方向において、{100}面配向である第1配向に優先配向し、複数の前記複合酸化物を含む層のうち前記第2電極に最も近い第2層は、前記膜厚方向と交差する面内方向において、前記第1配向と、{110}面配向である第2配向と、が混在し、前記第1配向および前記第2配向のいずれにも優先配向していない、圧電素子。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電極および第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、カリウム、ナトリウム、およびニオブを含むペロブスカイト型構造の複合酸化物を含む層を複数有する圧電体層と、
を含み、
複数の前記複合酸化物を含む層のうち前記第1電極に最も近い第1層は、膜厚方向において、{100}面配向である第1配向に優先配向し、
複数の前記複合酸化物を含む層のうち前記第2電極に最も近い第2層は、前記膜厚方向と交差する面内方向において、前記第1配向と、{110}面配向である第2配向と、が混在し、前記第1配向および前記第2配向のいずれにも優先配向していない、圧電素子。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記第2層は、前記面内方向において、前記第1配向と、前記第2配向と、{111}面配向である第3配向と、が混在し、前記第3配向に優先配向していない、圧電素子。
【請求項3】
請求項1において、
前記第2層は、前記膜厚方向において、前記第1配向に優先配向している、圧電素子。
【請求項4】
請求項1において、
前記第1電極と前記第1層との間に設けられ、ビスマス、鉄、チタン、および鉛を含む配向制御層を、さらに含む、圧電素子。
【請求項5】
請求項1において、
前記第2層の前記面内方向におけるドメイン径は、5.01μm以下である、圧電素子。
【請求項6】
請求項5において、
前記第2層の前記面内方向におけるドメイン径は、0.22μm以下である、圧電素子。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の圧電素子と、
前記圧電素子により容積が変化する圧力発生室が形成された流路形成基板と、
前記圧力発生室に連通するノズル孔が形成されたノズルプレートと、
を含む、液体吐出ヘッド。
【請求項8】
請求項7に記載の液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに対して被記録媒体を相対移動させる搬送機構と、
前記液体吐出ヘッドおよび前記搬送機構を制御する制御部と、
を含む、プリンター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電素子、液体吐出ヘッド、およびプリンターに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンターの液体吐出ヘッドなどに用いられる圧電素子は、例えば、電気機械変換機能を呈する圧電材料からなる圧電体層を、2つの電極で挟んで構成されている。
【0003】
例えば特許文献1には、カリウム、ナトリウム、およびニオブを主成分としたKNN圧電体層を含む圧電体素子が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-36035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような圧電体素子では、リーク電流を低減することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る圧電素子の一態様は、
第1電極および第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられ、カリウム、ナトリウム、およびニオブを含むペロブスカイト型構造の複合酸化物を含む層を複数有する圧電体層と、
を含み、
複数の前記複合酸化物を含む層のうち前記第1電極に最も近い第1層は、膜厚方向において、{100}面配向である第1配向に優先配向し、
複数の前記複合酸化物を含む層のうち前記第2電極に最も近い第2層は、前記膜厚方向と交差する面内方向において、前記第1配向と、{110}面配向である第2配向と、が混在し、前記第1配向および前記第2配向のいずれにも優先配向していない。
【0007】
本発明に係る液体吐出ヘッドの一態様は、
前記圧電素子と、
前記圧電素子により容積が変化する圧力発生室が形成された流路形成基板と、
前記圧力発生室に連通するノズル孔が形成されたノズルプレートと、
を含む。
【0008】
本発明に係るプリンターの一態様は、
前記液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドに対して被記録媒体を相対移動させる搬送機構と、
前記液体吐出ヘッドおよび前記搬送機構を制御する制御部と、
を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態に係る圧電素子を模式的に示す断面図。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドを模式的に示す分解斜視図。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドを模式的に示す平面図。
本実施形態に係る液体吐出ヘッドを模式的に示す断面図。
本実施形態に係るプリンターを模式的に示す斜視図。
実施例1,2および比較例1~4の実験結果を示す表。
EBSDによる実施例1,2および比較例1の極点図。
EBSDによる実施例1,2および比較例1のドメイン観察マップ。
実施例1および比較例3の金属顕微鏡像。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
他の特許を見る