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公開番号2025087934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2022038607
出願日2022-03-11
発明の名称組成物、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類H10K 50/15 20230101AFI20250604BHJP()
要約【課題】有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を向上させることができる組成物を提供すること。
【解決手段】第1の化合物および第2の化合物を含有し、前記第1の化合物および前記第2の化合物は、互いに異なる化合物であり、前記第1の化合物および前記第2の化合物は、それぞれ独立に、屈折率が1.80以下のアミン化合物である、組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
第1の化合物および第2の化合物を含有し、
前記第1の化合物および前記第2の化合物は、互いに異なる化合物であり、
前記第1の化合物および前記第2の化合物は、それぞれ独立に、屈折率が1.80以下のアミン化合物である、組成物。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
前記第1の化合物および前記第2の化合物の少なくとも1つは、屈折率が1.78以下のアミン化合物である、
請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第1の化合物の屈折率n

と前記第2の化合物の屈折率n

との差の絶対値|n

-n

|が、0.05以下である、
請求項1又は請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記第1の化合物および前記第2の化合物は、それぞれ独立に、下記一般式(C1)で表される化合物又は下記一般式(C3)で表される化合物である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の組成物。
TIFF
2025087934000398.tif
53
154
(前記一般式(C1)において、

A1
、L
A2
及びL
A3
は、それぞれ独立に、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
Ar
111
、Ar
112
及びAr
113
は、それぞれ独立に、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、又は
-Si(R
C1
)(R
C2
)(R
C3
)であり、

C1
、R
C2
及びR
C3
は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基であり、

C1
が複数存在する場合、複数のR
C1
は、互いに同一であるか、又は異なり、

C2
が複数存在する場合、複数のR
C2
は、互いに同一であるか、又は異なり、

C3
が複数存在する場合、複数のR
C3
は、互いに同一であるか、又は異なる。)
TIFF
2025087934000399.tif
59
156
(前記一般式(C3)において、

C1
、L
C2
、L
C3
及びL
C4
は、それぞれ独立に、
単結合、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
n2は、1、2、3又は4であり、
n2が1の場合、L
C5
は、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリーレン基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の2価の複素環基であり、
n2が2、3又は4の場合、複数のL
C5
は、互いに同一であるか、又は異なり、
【請求項5】
前記第1の化合物および前記第2の化合物は、それぞれ独立に、前記一般式(C1)で表される化合物である、
請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記一般式(C1)で表される化合物および前記一般式(C3)で表される化合物が有するアリール基および複素環基の少なくとも1つに置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基が置換されている、
請求項4又は請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記一般式(C1)で表される化合物および前記一般式(C3)で表される化合物が有するアリール基および複素環基の2つ以上に置換もしくは無置換の炭素数1~30のアルキル基が置換されている、
請求項4又は請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
前記一般式(C1)で表される化合物のAr
111
、Ar
112
及びAr
113
の1つ以上が下記一般式(C4)で表される基であるか、又は前記一般式(C3)で表される化合物のAr
131
、Ar
132
、Ar
133
及びAr
134
の1つ以上が下記一般式(C4)で表される基である、
請求項4から請求項7のいずれか一項に記載の組成物。
TIFF
2025087934000400.tif
50
161
(前記一般式(C4)中、

311
~R
318
のうち1つが、*eに結合する単結合であり、
*eに結合する単結合ではないR
311
~R
318
のうち隣接する2つ以上からなる組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換のベンゼン環を形成するか、又は
互いに結合せず、
*eに結合する単結合ではなく、かつ、前記置換もしくは無置換のベンゼン環を形成しないR
311
~R
318
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~30のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~30のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~30の複素環基であり、

319
及びR
320
からなる組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
319
及びR
320
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~30のアルキル基、又は
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~12のアリール基であり、
**は、L
A1
、L
A2
、L
A3
、L
C1
、L
C2
、L
C3
又はL
C4
との結合位置を表す。)
【請求項9】
前記一般式(C1)で表される化合物のAr
111
、Ar
112
及びAr
113
の2つ以上が前記一般式(C4)で表される基であるか、又は前記一般式(C3)で表される化合物のAr
131
、Ar
132
、Ar
133
及びAr
134
の2つ以上が前記一般式(C4)で表される基である、
請求項8に記載の組成物。
【請求項10】

319
及びR
320
は、それぞれ独立に、置換もしくは無置換の炭素数1~30のアルキル基である、
請求項8又は請求項9に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、組成物、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されている。有機EL素子に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。例えば、特許文献1~4においては、有機EL素子の性能向上を図るための検討がなされている。特許文献1~4には、正孔輸送帯域が複数層からなる有機EL素子が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開2021/0159418号明細書
国際公開第2014/044344号
国際公開第2020/225071号
国際公開第2016/064110号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を向上させることができる組成物を提供することである。本発明の別の目的は、発光効率が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、第1の化合物および第2の化合物を含有し、前記第1の化合物および前記第2の化合物は、互いに異なる化合物であり、前記第1の化合物および前記第2の化合物は、それぞれ独立に、屈折率が1.80以下のアミン化合物である、組成物が提供される。
【0006】
本発明の一態様によれば、陽極と、陰極と、前記陽極および前記陰極の間に配置された有機層と、を含み、前記有機層が含む少なくとも1つの層が、本発明の一態様に係る組成物を含有する、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0007】
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の一態様によれば、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を向上させることができる組成物を提供することができる。本発明の一態様によれば、発光効率が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第2実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の一例の概略構成を示す図である。
第2実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の別の一例の概略構成を示す図である。
第2実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の別の一例の概略構成を示す図である。
第2実施形態に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の別の一例の概略構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[定義]
本明細書において、水素原子とは、中性子数が異なる同位体、即ち、軽水素(protium)、重水素(deuterium)、及び三重水素(tritium)を包含する。
(【0011】以降は省略されています)

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