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公開番号2025087853
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2025036102,2024094146
出願日2025-03-07,2020-07-22
発明の名称宇宙状況監視事業装置、および、加減速物体追跡装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人クロスボーダー特許事務所
主分類B64G 3/00 20060101AFI20250603BHJP(航空機;飛行;宇宙工学)
要約【課題】公開情報の誤差を低減したカタログの更新を可能とすることを目的とする。
【解決手段】宇宙状況監視事業装置47は、静止軌道を飛翔する第1の監視装置810aと、地上の第2の監視装置840と、軌道情報を記録するカタログと、計測誤差精査装置471と、加減速物体追跡装置472とを具備する。カタログは、公開軌道情報と、第1の監視装置810aで取得した第1の軌道情報と、第2の監視装置840で取得した第2の軌道情報とを記録する。宇宙状況監視事業装置47は、特定宇宙物体の公開軌道情報に基づき、第1の監視装置810aと第2の監視装置840とを含む特定宇宙物体の監視情報を取得する。計測誤差精査装置471が、特定宇宙物体における公開軌道情報と第1の軌道情報と第2の軌道情報に基づき軌道情報を選択して、更新情報である第3の軌道情報を生成する。
【選択図】図29
特許請求の範囲【請求項1】
宇宙を飛翔する宇宙物体の状況を表す宇宙物体情報を取得し、前記宇宙物体情報を管理する宇宙状況監視事業装置であって、
静止軌道を飛翔する第1の監視装置と、
地上に設置された第2の監視装置と、
複数の宇宙物体の軌道情報を記録するカタログと、
計測誤差精査装置と、
加減速物体追跡装置と
を具備し、
前記カタログは、
公開されている情報から取得した公開軌道情報と、
前記第1の監視装置で取得した第1の軌道情報と、
前記第2の監視装置で取得した第2の軌道情報と
を記録し、
前記宇宙状況監視事業装置は、
特定宇宙物体の公開軌道情報に基づき、前記第1の監視装置と前記第2の監視装置とにより、前記特定宇宙物体の監視情報を取得し、
前記計測誤差精査装置が、前記特定宇宙物体における公開軌道情報と第1の軌道情報と第2の軌道情報に基づき軌道情報を選択して、更新情報である第3の軌道情報を生成する宇宙状況監視事業装置。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記宇宙状況監視事業装置は、
前記第3の軌道情報に基づき、前記第1の監視装置と前記第2の監視装置の両方または一方で前記特定宇宙物体の監視情報を再度取得し、
前記計測誤差精査装置は、前記第3の軌道情報と更新した第1の軌道情報と更新した第2の軌道情報に基づき、前記第3の軌道情報を更新し、
更新前後の第3の軌道情報を比較評価して、前記特定宇宙物体の人為的加減速運動の有無を識別して、人為的加減速運動のある宇宙物体の情報を前記加減速物体追跡装置に追跡情報の初期値として記録する
請求項1に記載の宇宙状況監視事業装置。
【請求項3】
前記加減速物体追跡装置が、
更新後の前記第3の軌道情報に基づき、第1の監視装置と第2の監視装置の両方または一方で前記特定宇宙物体の監視情報を再度取得し、
前記計測誤差精査装置が、
更新後の前記第3の軌道情報と再更新した第1の軌道情報と再更新した第2の軌道情報に基づき、更新後の前記第3の軌道情報を再更新し、
更新前、更新後、再更新後の前記第3の軌道情報を比較評価して、前記特定宇宙物体の加減速情報を取得して、前記特定宇宙物体の軌道情報の更新値を追跡情報として記録する
請求項2に記載の宇宙状況監視事業装置。
【請求項4】
前記加減速物体追跡装置が、
前記第3の軌道情報に基づく第1の監視装置と第2の監視装置の両方または一方による監視情報の更新を繰り返し、前記特定宇宙物体の軌道情報の更新値を追跡情報として記録する
請求項3に記載の宇宙状況監視事業装置。
【請求項5】
前記特定宇宙物体の人為的移動に伴い影響を受ける宇宙物体事業者に対して、前記加減速物体追跡装置により記録された追跡情報を提供する
請求項4に記載の宇宙状況監視事業装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の宇宙状況監視事業装置が備える加減速物体追跡装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、宇宙状況監視事業装置、監視装置、および、加減速物体追跡装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
デブリ増加に伴い宇宙物体の衝突リスクが増加している。
静止軌道を飛翔する宇宙物体を静止軌道の近傍を飛翔する人工衛星によって観測することができれば、その観測は衝突回避といったリスク対策に有効である。
光学的な観測装置を用いて観測が行われる場合、光学的な観測装置が観測対象からの太陽反射光を観測することになる。そのため、太陽と観測衛星と観測対象の相対位置関係が制約条件のひとつとなる。
【0003】
静止衛星と呼ばれる人工衛星は地球の自転と同期して地球を周回する。そのため、その人工衛星を地表面から見ると、その人工衛星はあたかも静止しているように見える。
したがって、太陽と静止衛星の相対位置関係は時間に依存して決まる。
【0004】
特許文献1は、太陽光が逆光になる空間でスペースデブリを観測するための方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-218834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の方法では、カメラの他に、スペースデブリにレーザ光を照射するためのレーザ送信装置が必要となる。さらに、カメラのレンズの前に、太陽光をカットするための光学フィルタを配置する必要がある。そのため、特許文献1の方法では、観測衛星による監視の費用を抑えることが困難である。
【0007】
本開示では、公開軌道情報に基づき特定監視対象の監視情報を、第1の監視装置および第2の監視装置で取得することにより、公開情報の誤差を低減したカタログの更新を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る宇宙状況監視事業装置は、宇宙を飛翔する宇宙物体の状況を表す宇宙物体情報を取得し、前記宇宙物体情報を管理する宇宙状況監視事業装置であって、
静止軌道を飛翔する第1の監視装置と、
地上に設置された第2の監視装置と、
複数の宇宙物体の軌道情報を記録するカタログと、
計測誤差精査装置と、
加減速物体追跡装置と
を具備し、
前記カタログは、
公開されている情報から取得した公開軌道情報と、
前記第1の監視装置で取得した第1の軌道情報と、
前記第2の監視装置で取得した第2の軌道情報と
を記録し、
前記宇宙状況監視事業装置は、
特定宇宙物体の公開軌道情報に基づき、前記第1の監視装置と前記第2の監視装置とにより、前記特定宇宙物体の監視情報を取得し、
前記計測誤差精査装置が、前記特定宇宙物体における公開軌道情報と第1の軌道情報と第2の軌道情報に基づき軌道情報を選択して、更新情報である第3の軌道情報を生成する。
【発明の効果】
【0009】
本開示に係る宇宙状況監視事業装置では、公開軌道情報に基づき特定監視対象の監視情報を、第1の監視装置および第2の監視装置で取得することにより、公開情報の誤差を低減したカタログ590の更新が可能となり、軌道情報の内包誤差を低減することにより、第1の監視装置ないし第2の監視装置で確実に視野範囲に捉えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施の形態1に係る宇宙交通管理システムの構成例。
実施の形態1に係る宇宙状況監視事業装置の構成例。
実施の形態1に係る宇宙物体の一例である衛星の構成例。
実施の形態1に係る通信衛星の構成例。
実施の形態1に係る監視装置の一例である観測衛星の構成例。
実施の形態1に係る監視装置の別例である観測衛星の構成例。
実施の形態1に係る宇宙物体情報の例。
実施の形態1に係る宇宙物体情報の例。
実施の形態1に係る監視装置の衛星制御装置の構成例。
実施の形態2に係る宇宙状況監視事業装置の構成例。
実施の形態3の監視装置の例である観測衛星による観測態様の一例。
実施の形態3の監視装置の例である観測衛星による観測態様の別例。
実施の形態4に係る魚眼レンズを具備したカメラによる魚眼図の例。
実施の形態4に係る魚眼レンズを具備したカメラによる魚眼図の例。
実施の形態4に係る、距離を横軸に、方位角を縦軸とするグラフに宇宙物体の情報をプロットした図。
実施の形態4に係る、図15を分析した図。
実施の形態4に係る魚眼レンズを具備したカメラによる魚眼図の例。
実施の形態4に係る、図17に対応するグラフ。
実施の形態4に係る魚眼レンズを具備したカメラの魚眼図と対応するグラフ。
実施の形態4に係る魚眼レンズを具備したカメラの魚眼図と対応するグラフ。
実施の形態5に係る魚眼付きカメラにおける魚眼図の一例。
実施の形態5に係る、図21の魚眼図において等高線をプロットした図。
実施の形態5に係る、図22の魚眼図をグラフ上にプロットした図。
実施の形態5に係る魚眼付きカメラにおける魚眼図の別例。
実施の形態5に係る、図24において観測衛星の指向方向を維持したまま、時間遅れの後に再度取得した際の魚眼図の例。
実施の形態5に係る、相対位置関係を逸脱した位置が検出された魚眼図の例。
実施の形態5に係る、視線方向を監視対象に向けて移動させた場合の魚眼図の例。
実施の形態6に係る監視装置の衛星制御装置の構成例。
実施の形態7に係る宇宙状況監視事業装置の構成例。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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