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公開番号2025086925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201193
出願日2023-11-29
発明の名称紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置及び包装体
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 75/36 20060101AFI20250603BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】貼り付け対象物の重みによって紙製のシート部材が撓みにくい包装体の製造を可能とする紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置及び包装体を提供する。
【解決手段】台紙1の2箇所にハーフカット済の両面テープ31が貼り付けられ、そのうちの内側両面テープ5に被包装物2を貼り付けた後、外側両面テープ6の貼り付け箇所を含めて台紙1が被包装物2側に折り曲げられることで、被包装物2に沿って台紙1に折り筋が形成されると共に、被包装物2の円筒外周面の周方向の異なる2箇所を両面テープ5、6によって台紙1に貼り付けることが可能となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
紙製のシート部材の所定位置にハーフカット済の両面テープを貼り付け、その貼り付け箇所に貼り付け対象物が貼り付けられた後、前記シート部材を折り曲げ加工する紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置であって、
前記シート部材の2つの所定位置にハーフカット済の両面テープを貼り付ける2つのテープ貼り付け部と、一方の前記両面テープが貼り付けられた箇所に貼り付け対象物を貼り付けさせる対象物貼り付け部と、他方の前記両面テープが貼り付けられた箇所を含めて前記シート部材を前記貼り付け対象物側に折り曲げるシート折り曲げ部と、を備えた、紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記テープ貼り付け部は、剥離ライナーが添付された状態のハーフカット済の両面テープの巻回体から巻き出されたライナー付きのハーフカット済の両面テープを前記シート部材に対して両面テープの長手方向に所定長さ分だけ相対移動しながら前記シート部材に押し付けて両面テープを台紙に貼り付ける両面テープ貼り付け装置を備えた、請求項1に記載の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置。
【請求項3】
前記対象物貼り付け部は、前記貼り付け対象物の前記シート部材に対する貼り付け位置を規定する位置決め部材が配設されている、請求項1に記載の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置。
【請求項4】
前記貼り付け対象物は円筒外周面を有し、前記対象物貼り付け部では、一方の前記両面テープが貼り付けられたシート部材の箇所に前記円筒外周面の一部が貼り付けられ、前記シート折り曲げ部は、前記シート部材を貼り付け対象物側に折り曲げて他方の前記両面テープが貼り付けられたシート部材の箇所を前記円筒外周面の異なる一部に貼り付ける、請求項1乃至3の何れか1項に記載の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置。
【請求項5】
前記シート部材は、台上に搭載された状態で搬送機構によって前記台上を滑って移動され、前記対象物貼り付け部では、前記シート部材の上面に貼り付けられた一方の前記両面テープの上に貼り付け対象物の円筒外周面の一部を押し付けて貼り付け対象物がシート部材の上面に貼り付けられ、前記シート折り曲げ部は、貼り付けられた前記貼り付け対象物の円筒外周面を上方から押さえ付けた状態で、前記シート部材の端部を折り曲げ型で上方に折り曲げて前記シート部材の上面に貼り付けられた他方の前記両面テープを貼り付け対象物の円筒外周面の異なる一部に貼り付ける、請求項4に記載の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置。
【請求項6】
請求項5に記載の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置によって包装された包装体であって、前記貼り付け対象物である被包装物の円筒外周面の周方向の2箇所が前記シート部材の上面の一方の前記両面テープ及び折り曲げられた前記シート部材の上面の他方の前記両面テープに貼り付けられ且つ2つの両面テープの間で前記シート部材に折り筋が形成された、包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置及び包装体、特に円筒外周面を有する貼り付け対象体を貼り付ける台紙などの紙製のシート部材の加工装置と、それによって包装された包装体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、円筒外周面を有する商品を見栄えよく展示するには、その商品を吊り下げ陳列するのが効果的である。下記特許文献1には、接着剤や接着テープ、或いは熱溶着などの接合手段により筒状のシュリンクフィルムを台紙の表面に接合させてシュリンクフィルム付き台紙とし、円筒外周面を有する商品(被包装物)を筒内に収容した状態で、シュリンクフィルムを熱収縮させて、被包装物を台紙に取り付けた包装体が開示されている。この台紙の上部に設けられた穴に梁状の棒部材を通して包装体を吊り下げ陳列することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-168447号公報
特許第7052961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載される包装体は、シュリンクフィルムに包まれた被包装物が1箇所のみで平坦な台紙に貼り付けられており、包装体を吊り下げ陳列すると、例えば、被包装物の重みで台紙が撓み、商品である被包装物が下向きとなって見栄えが低下するおそれがある。また、空気中の湿気で紙が腰を失い、同様に台紙が撓んで商品である被包装物が下向きになることもある。このような紙製のシート部材の撓みを防止するには、例えばシート部材の上下に向けて折り筋を形成することで紙の剛性を高めることが考えられる。そして、この折り筋を跨ぐシート部材(台紙)の両側の部分を被包装物の円筒外周面の周方向の2箇所に接合させることで、折り筋の形状を維持することができると共に、被包装物の接合強度を高めることもできる。しかしながら、この場合には、筒状のシュリンクフィルム内に被包装物を収容してからシュリンクフィルムを熱収縮させるだけでは台紙(シート部材)にしっかりと折り筋を形成することが困難である。すなわち、この場合には、例えば、シュリンクフィルムに予め包まれた被包装物を両面テープが2箇所に貼り付けられた紙製のシート部材に貼り付けてからシート部材を折り曲げ加工する必要がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、被包装物などの貼り付け対象物の重みによって台紙などの紙製のシート部材が撓みにくい包装体の製造を可能とする紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置及び包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様は、紙製のシート部材の所定位置にハーフカット済の両面テープを貼り付け、その貼り付け箇所に貼り付け対象物が貼り付けられた後、前記シート部材を折り曲げ加工する場合に、前記シート部材の2つの所定位置にハーフカット済の両面テープを貼り付ける2つのテープ貼り付け部と、一方の前記両面テープが貼り付けられた箇所に貼り付け対象物を貼り付けさせる対象物貼り付け部と、他方の前記両面テープが貼り付けられた箇所を含めて前記シート部材を前記貼り付け対象物側に折り曲げるシート折り曲げ部と、を備えたことを要旨とする。
【0007】
本発明では、台紙などの紙製のシート部材の2箇所にハーフカット済の両面テープが貼り付けられ、そのうちの一方の両面テープに被包装物などの貼り付け対象物を貼り付けた後、他方の両面テープの貼り付け箇所を含めてシート部材が貼り付け対象物側に折り曲げられることで、貼り付け対象物に沿ってシート部材に折り筋が形成されると共に、例えば貼り付け対象物の円筒外周面の周方向の異なる2箇所を両面テープによってシート部材に貼り付けることが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、被包装物などの貼り付け対象物の重みによって台紙などの紙製のシート部材が撓みにくい包装体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置の概略構成を示す三面図である。
図1の装置によって製造される包装体の説明図である。
図1の装置の台紙切出し・搬入部を示す三面図である。
図1の装置の搬送機構の説明図である。
図1の装置の両面テープ貼り付け装置の概略構成を示す説明図である。
図1の装置の対象物貼り付け部の説明図である。
図1の装置のシート折り曲げ部の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の紙製シートのテープ貼着折り曲げ装置及び包装体の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。また、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(【0011】以降は省略されています)

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