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公開番号
2025086815
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-09
出願番号
2023201117
出願日
2023-11-28
発明の名称
縁切り部材
出願人
個人
,
株式会社ヨネキン
代理人
個人
主分類
E04D
15/02 20060101AFI20250602BHJP(建築物)
要約
【課題】屋根材に塗装する際、屋根材の重なり部分が塗膜で塞がれるのを防ぐため、雨水等を排出できる隙間を確保する縁切り部材を提供する。
【解決手段】縁切り部材であって、屋根材の重なり部分に挿入される本体部と、ストッパー部と、を備え、前記本体部は、中央板と、前記中央板の側方側の両端から斜め下方向に延伸するよう設けられた傾斜板と、前記傾斜板の側方側の端から延伸するように設けられた支持板と、前記本体部の中央近傍に設けられたフィン部材と、前記縁切り部材に圧力がかかって変形した場合において前記下屋根材と接触する支持部と、を備え、前記ストッパー部は、前記中央板の後端に設けられており、前記フィン部材は、一端が前記中央板に接続され、他端が前記中央板の後端に向かって下方に突出しており、前記支持部は、前記中央板と前記ストッパー部との間の中央近傍に設けられ、且つ、前記中央板より下方に突出していることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上屋根材と下屋根材との重なり部分に配置する縁切り部材であって、
前記上屋根材と下屋根材との重なり部分に挿入される本体部と、
前記上屋根材の下端部に引っ掛かり、挿入時の位置決めとなるストッパー部と、を備え、
前記本体部は、中央板と、前記中央板の側方の両端から斜め下方向に延伸するよう設けられた傾斜板と、前記傾斜板の側方の端から延伸するように設けられた支持板と、前記中央板の中央近傍に設けられたフィン部材と、前記縁切り部材に圧力がかかって変形した場合において前記下屋根材と接触して支持する支持部と、を備え、
前記ストッパー部は、前記中央板の後端に設けられており、
前記フィン部材は、一端が前記中央板に接続され、他端が前記本体部の挿入方向とは逆方向で、且つ、斜め下方向に突出しており、
前記支持部は、前記中央板と前記ストッパー部との間の中央近傍に設けられ、且つ、前記中央板より下方に突出していることを特徴とする縁切り部材。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
前記中央板に接続された前記フィン部材の一端は、前記フィン部材の他端より幅が狭く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の縁切り部材。
【請求項3】
前記縁切り部材は、ステンレス鋼材で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の縁切り部材。
【請求項4】
前記縁切り部材に圧力がかかって変形し、前記支持部が前記下屋根材と接触して支持した際、前記支持板の先端部が前記上屋根材の裏面と接触して支持することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の縁切り部材。
【請求項5】
上屋根材と下屋根材との重なり部分に配置する縁切り部材であって、
前記上屋根材と下屋根材との重なり部分に挿入される本体部と、
前記上屋根材の下端部に引っ掛かり、挿入時の位置決めとなるストッパー部と、を備え、
前記本体部は、中央板と、前記中央板の側方の両端から斜め下方向に延伸するよう設けられた傾斜板と、前記傾斜板の側方の端から延伸するように設けられた支持板と、前記中央板の中央近傍に設けられたフィン部材と、を備え、
前記ストッパー部は、前記中央板の後端に設けられており、
前記フィン部材は、一端が前記中央板に接続され、他端が前記本体部の挿入方向とは逆方向で、且つ、斜め下方向に突出しており、
前記縁切り部材に圧力がかかって変形した際、前記支持板の先端部が前記上屋根材の裏面と接触して支持することを特徴とする縁切り部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根材に塗装する際、屋根材の重なり部分に配置する縁切り部材に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
縁切りとは、屋根材に塗装を行った後、屋根材の重なり部分が塗膜で塞がれるのを防ぐため、塞がれた部分を手作業で切って隙間をあけていく作業のことである。屋根材の重なり部分に隙間が無い場合、雨水等が屋根材内部から排出されず、下地材等が傷み、雨漏りの原因となるため縁切り作業を行う必要がある。しかし、手作業で塗膜を切って隙間をあけるのは手間が掛かっていた。
【0003】
そのため、塗装前に屋根材が重なっている部分にあらかじめ縁切り部材を配置することで、屋根材の重なり部分が塗膜で塞がるのを防止する方法が知られている。例えば、特許文献1の発明である「屋根材の縁切り部材」を塗装前に重なり部分に挿入することが知られている。
【0004】
特許文献1の発明は、屋根材の重なり部分に挿入して使用するものであり、塗装前に挿入しておくと、屋根材の重なり部分が塗膜で塞がれるのを防止できる。また、特許文献1の屋根材の縁切り部材は、踏んだりすると変形するため、屋根材の縁切り部が挿入された外周部分を人が踏むなどして荷重がかかっても屋根材が破損しにくい構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-51521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の屋根材の縁切り部材は、雨水等を排出するための排出口の大きさを十分に確保することができず、屋根材の縁切り部材の周辺に雨水等が滞留するという問題が生じていた。
【0007】
それ故に、本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、より確実に雨水等を排出できる隙間を確保すると共に、人が踏むなどして荷重がかかった場合において変形しやすく、且つ、破損しにくい縁切り部材を提供することである。なお、踏む人の体重の違いや靴の大きさも様々なため、挿入する部材の厚みは薄ければ薄い程、屋根材は割れにくくなると言える。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも以下のような構成を備え、もしくは手順を実行する。なお、以下の説明において、本発明の理解を容易にするために図面に示されている符号等を付記する場合があるが、本発明の各構成要素は、図面に示されているものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
【0009】
本発明の一局面に係る縁切り部材は、上屋根材と下屋根材との重なり部分に配置する縁切り部材であって、前記上屋根材と下屋根材との重なり部分に挿入される本体部と、前記上屋根材の下端部に引っ掛かり、挿入時の位置決めとなるストッパー部と、を備え、前記本体部は、中央板と、前記中央板の側方の両端から斜め下方向に延伸するよう設けられた傾斜板と、前記傾斜板の側方の端から延伸するように設けられた支持板と、前記中央板の中央近傍に設けられたフィン部材と、前記縁切り部材に圧力がかかって変形した場合において前記下屋根材と接触して支持する支持部と、を備え、前記ストッパー部は、前記中央板の後端に設けられており、前記フィン部材は、一端が前記中央板に接続され、他端が前記本体部の挿入方向とは逆方向で、且つ、斜め下方向に突出しており、前記支持部は、前記中央板と前記ストッパー部との間の中央近傍に設けられ、且つ、前記中央板より下方に突出していることを特徴とする。
かかる構成により、より確実に雨水等を排出できる隙間を確保すると共に、人が踏むなどして荷重がかかった場合において変形しやすく、且つ、破損しにくい縁切り部材を提供することができる。
【0010】
また、好ましくは、前記中央板に接続された前記フィン部材の一端は、前記フィン部材の他端より幅が狭く形成されていることを特徴とする。
かかる構成により、フィン部材と屋根材との接触面積は増やしつつ、フィン部材の反発力を抑えることができる。換言すると、屋根材の重なり部分の隙間が広がりにくく、且つ、抜けにくい縁切り部材を提供することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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