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公開番号
2025086216
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023200128
出願日
2023-11-27
発明の名称
非水二次電池の製造方法
出願人
トヨタバッテリー株式会社
代理人
個人
主分類
H01M
10/058 20100101AFI20250530BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】負極電極体の剥離強度の低下を抑制する非水二次電池の製造方法を提供する。
【解決手段】非水二次電池は、正極シート、負極シート24、及び非水電解液を有する。非水二次電池の製造方法は、負極活物質31と、リチウム塩32とを含む負極合材層26を負極集電体25に塗工することで負極シート24を製造する塗工工程と、正極シートと負極シート24とを収容した電池ケースにリチウム塩を含む被膜形成材を含まない非水電解液を注液する注液工程と、を含む。塗工工程では、負極合材層26に含まれるリチウム塩32の量が、負極集電体25に近い集電体側よりも負極合材層26の表面側の方が少なくなるよう塗工する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
正極シート、負極シート、及び非水電解液を有する非水二次電池の製造方法であって、
負極活物質と、リチウム塩とを含む負極合材層を負極基材に塗工することで前記負極シートを製造する塗工工程と、
前記正極シートと前記負極シートとを収容した電池ケースに前記リチウム塩を含む被膜形成材を含まない前記非水電解液を注液する注液工程と、を含み、
前記塗工工程では、前記負極合材層に含まれる前記リチウム塩の量が、前記負極基材に近い基材側よりも前記負極合材層の表面側の方が少なくなるよう塗工する
非水二次電池の製造方法。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記負極合材層の表面側には、前記リチウム塩が含まれない
請求項1に記載の非水二次電池の製造方法。
【請求項3】
前記塗工工程は、前記リチウム塩を含む第1負極合材層を前記負極基材に塗工する第1塗工工程と、
前記第1負極合材層よりも前記リチウム塩の量が少ない第2負極合材層を前記第1負極合材層に塗工する第2塗工工程と、を含む
請求項1に記載の非水二次電池の製造方法。
【請求項4】
前記第2負極合材層は、前記負極合材層の表面を形成するとともに、前記リチウム塩が含まれない
請求項3に記載の非水二次電池の製造方法。
【請求項5】
前記リチウム塩の直径は、前記負極活物質の直径に対して0.414倍以下である
請求項1~4のいずれか一項に記載の非水二次電池の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、非水二次電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の非水二次電池の製造方法では、負極活物質とリチウム塩の一例であるリチウムビスオキサレートボレート(LiBOB)とを含む組成物を負極集電体上に付与することで負極電極体を作製して、前記負極電極体と非水電解液とを電池ケースに収容している。なお、非水電解液には、リチウム塩を含まない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-41567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記特許文献1に記載の非水二次電池の製造方法では、負極電極体が収容された電池ケースにリチウム塩を含む被膜形成材を含まない非水電解液が注液されると、負極電極体の表面付近に存在するリチウム塩が非水電解液と接触することにより溶解する。そして、リチウム塩が負極電極体の中央部に移動するため、負極電極体の端部のリチウム塩の濃度が低下して、負極電極体の端部のリチウム塩由来の皮膜が薄くなる。負極電極体のリチウム塩由来の皮膜の均一性低下による負極電極体の剥離強度の低下を抑制することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する非水二次電池の製造方法は、正極シート、負極シート、及び非水電解液を有する非水二次電池の製造方法であって、負極活物質と、リチウム塩とを含む負極合材層を負極基材に塗工することで前記負極シートを製造する塗工工程と、前記正極シートと前記負極シートとを収容した電池ケースに前記リチウム塩を含む被膜形成材を含まない前記非水電解液を注液する注液工程と、を含み、前記塗工工程では、前記負極合材層に含まれる前記リチウム塩の量が、前記負極基材に近い基材側よりも前記負極合材層の表面側の方が少なくなるよう塗工する。
【0006】
上記方法によれば、負極合材層に含まれるリチウム塩の量が負極基材に近い基材側よりも負極合材層の表面側の方が少なくなるよう塗工する。このため、リチウム塩を含む被膜形成材を含まない非水電解液を電池ケースに注液したときに、非水電解液によって負極合材層の表面側においてリチウム塩が負極シートの端部から中央部へ移動することを抑制することができる。負極基材に近い基材側の負極合材層からリチウム塩が表面側に移動して、負極シートのリチウム塩に由来する皮膜の均一性が向上する。よって、負極合材層の剥離強度の低下を抑制することができる。
【0007】
上記非水二次電池の製造方法について、前記負極合材層の表面側には、前記リチウム塩が含まれないことが好ましい。
上記方法によれば、負極合材層の表面側にはリチウム塩が含まれない。このため、負極合材層の表面に形成されるリチウム塩に由来する皮膜のむらを抑制することができる。
【0008】
上記非水二次電池の製造方法について、前記塗工工程は、前記リチウム塩を含む第1負極合材層を前記負極基材に塗工する第1塗工工程と、前記第1負極合材層よりも前記リチウム塩の量が少ない第2負極合材層を前記第1負極合材層に塗工する第2塗工工程と、を含むことが好ましい。
【0009】
上記方法によれば、負極基材に第1負極合材層を塗工する第1塗工工程と、第1負極合材層よりもリチウム塩の量が少ない第2負極合材層を第1負極合材層に塗工する第2塗工工程を含む。このため、塗工工程毎に負極合材層に含まれるリチウム塩の量を容易に変更することができる。
【0010】
上記非水二次電池の製造方法について、前記第2負極合材層は、前記負極合材層の表面を形成するとともに、前記リチウム塩が含まれないことが好ましい。
上記方法によれば、負極合材層の表面を形成する第2負極合材層にはリチウム塩が含まれない。このため、負極合材層の表面に形成されるリチウム塩に由来する皮膜のむらを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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