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公開番号2025085324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023199125
出願日2023-11-24
発明の名称電力変換装置
出願人オムロン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250529BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】本願は、絶縁型DC/DCコンバータ回路の2次側における共振の発生を防止可能な電力変換装置を開示する。
【解決手段】本発明は、第1入出力端子対に並列接続された第1スイッチングレグと第2スイッチングレグとを含む第1フルブリッジ回路と、第2入出力端子対に並列接続された第3スイッチングレグと第4スイッチングレグとを含む第2フルブリッジ回路と、第1フルブリッジ回路に接続される一方の巻き線と第2フルブリッジ回路に接続される他方の巻き線とを含むトランスと、を有するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータを制御する制御部と、を備え、制御部は、第1フルブリッジ回路と第2フルブリッジ回路のうち2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにする、電力変換装置である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1入出力端子対に並列接続された第1スイッチングレグと第2スイッチングレグとを含む第1フルブリッジ回路と、第2入出力端子対に並列接続された第3スイッチングレグと第4スイッチングレグとを含む第2フルブリッジ回路と、前記第1フルブリッジ回路に接続される一方の巻き線と前記第2フルブリッジ回路に接続される他方の巻き線とを含むトランスと、を有するDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記第1フルブリッジ回路と前記第2フルブリッジ回路のうち2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにする、
電力変換装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記DC/DCコンバータにおいてインダクタを流れる電流が無くなる不連続の区間を形成するスイッチングパターンで前記DC/DCコンバータの各スイッチング素子を動作させる不連続モードを有しており、
前記不連続の区間に入る前にON動作させていたスイッチングレグのローサイド側にあるスイッチング素子のON状態を、次にON動作させるスイッチングレグのローサイド側にあるスイッチング素子がONになるまで保持することにより、前記2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにする、
請求項1に記載の電力変換装置。
【請求項3】
前記第1スイッチングレグは、第1スイッチング素子と第3スイッチング素子とを有し、前記第1スイッチング素子のソース端子と前記第3スイッチング素子のドレイン端子とは第1接続点で直列接続されるとともに、前記第1スイッチング素子のドレイン端子と前記第3スイッチング素子のソース端子とが前記第1入出力端子対に接続し、
前記第2スイッチングレグは、第2スイッチング素子と第4スイッチング素子とを有し、前記第2スイッチング素子のソース端子と前記第4スイッチング素子のドレイン端子とは第2接続点で直列接続されるとともに、前記第2スイッチング素子のドレイン端子と前記第4スイッチング素子のソース端子とが前記第1入出力端子対に接続し、
前記第3スイッチングレグは、第5スイッチング素子と第7スイッチング素子とを有し、前記第5スイッチング素子のソース端子と前記第7スイッチング素子のドレイン端子とは第3接続点で直列接続されるとともに、前記第5スイッチング素子のドレイン端子と前記第7スイッチング素子のソース端子とが前記第2入出力端子対に接続し、
前記第4スイッチングレグは、第6スイッチング素子と第8スイッチング素子とを有し、前記第6スイッチング素子のソース端子と前記第8スイッチング素子のドレイン端子とは第4接続点で直列接続されるとともに、前記第6スイッチング素子のドレイン端子と前記第8スイッチング素子のソース端子とが前記第2入出力端子対に接続し、
前記トランスの一方の巻き線は、前記第1接続点と前記第2接続点に接続され、前記トランスの他方の巻き線は、前記第3接続点と前記第4接続点に接続されており、
前記制御部は、
前記第2フルブリッジ回路が2次側となる場合は、前記第7スイッチング素子と前記第8スイッチング素子の何れかを常時ONにし、
前記第1フルブリッジ回路が2次側となる場合は、前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の何れかを常時ONにする、
請求項1又は2に記載の電力変換装置。
【請求項4】
前記第1スイッチング素子から前記第8スイッチング素子までの各スイッチング素子に
は、ドレイン端子側にカソードが繋がり、ソース端子側にアノードが繋がる状態でダイオードが逆並列に接続されている、
請求項3に記載の電力変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電力変換装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
電力変換装置としては、例えば、トランスの両側にフルブリッジ回路を各々有する絶縁型DC/DCコンバータが提案されている(例えば、特許文献1-2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-48700号公報
特開2021-48699号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
絶縁型DC/DCコンバータ回路における、インダクタを流れる電流が一時的にゼロとなる不連続の区間においては、2次側のスイッチング素子の動作により励磁電流に起因する共振が2次側の回路に発生し、励磁電流が負荷側に転流する場合がある。そこで、本願は、絶縁型DC/DCコンバータ回路の2次側における共振の発生を防止可能な電力変換装置を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明では、DC/DCコンバータの第1フルブリッジ回路と第2フルブリッジ回路のうち2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにすることにした。
【0006】
詳細には、本発明は、第1入出力端子対に並列接続された第1スイッチングレグと第2スイッチングレグとを含む第1フルブリッジ回路と、第2入出力端子対に並列接続された第3スイッチングレグと第4スイッチングレグとを含む第2フルブリッジ回路と、第1フルブリッジ回路に接続される一方の巻き線と第2フルブリッジ回路に接続される他方の巻き線とを含むトランスと、を有するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータを制御する制御部と、を備え、制御部は、第1フルブリッジ回路と第2フルブリッジ回路のうち2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにする、電力変換装置である。
【0007】
上記の電力変換装置では、第1フルブリッジ回路と第2フルブリッジ回路のうち2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにするため、2次側における負荷側への励磁電流の転流が防止される。このため、共振を伴う電流の発生を防ぐことが可能となる。
【0008】
なお、制御部は、DC/DCコンバータにおいてインダクタを流れる電流が無くなる不連続の区間を形成するスイッチングパターンでDC/DCコンバータの各スイッチング素子を動作させる不連続モードを有しており、不連続の区間に入る前にON動作させていたスイッチングレグのローサイド側にあるスイッチング素子のON状態を、次にON動作させるスイッチングレグのローサイド側にあるスイッチング素子がONになるまで保持することにより、2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにするものであってもよい。これによれば、2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかが常時ONとなるた
め、共振を伴う電流の発生を防ぐことが可能となる。
【0009】
また、第1スイッチングレグは、第1スイッチング素子と第3スイッチング素子とを有し、第1スイッチング素子のソース端子と第3スイッチング素子のドレイン端子とは第1接続点で直列接続されるとともに、第1スイッチング素子のドレイン端子と第3スイッチング素子のソース端子とが第1入出力端子対に接続し、第2スイッチングレグは、第2スイッチング素子と第4スイッチング素子とを有し、第2スイッチング素子のソース端子と第4スイッチング素子のドレイン端子とは第2接続点で直列接続されるとともに、第2スイッチング素子のドレイン端子と第4スイッチング素子のソース端子とが第1入出力端子対に接続し、第3スイッチングレグは、第5スイッチング素子と第7スイッチング素子とを有し、第5スイッチング素子のソース端子と第7スイッチング素子のドレイン端子とは第3接続点で直列接続されるとともに、第5スイッチング素子のドレイン端子と第7スイッチング素子のソース端子とが第2入出力端子対に接続し、第4スイッチングレグは、第6スイッチング素子と第8スイッチング素子とを有し、第6スイッチング素子のソース端子と第8スイッチング素子のドレイン端子とは第4接続点で直列接続されるとともに、第6スイッチング素子のドレイン端子と第8スイッチング素子のソース端子とが第2入出力端子対に接続し、トランスの一方の巻き線は、第1接続点と第2接続点に接続され、トランスの他方の巻き線は、第3接続点と第4接続点に接続されており、制御部は、第2フルブリッジ回路が2次側となる場合は、第7スイッチング素子と第8スイッチング素子の何れかを常時ONにし、第1フルブリッジ回路が2次側となる場合は、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子の何れかを常時ONにするものであってもよい。これによれば、2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する2つのスイッチング素子の何れかが常時ONとなるため、共振を伴う電流の発生を防ぐことが可能となる。
【0010】
また、第1スイッチング素子から第8スイッチング素子までの各スイッチング素子には、ドレイン端子側にカソードが繋がり、ソース端子側にアノードが繋がる状態でダイオードが逆並列に接続されているものであってもよい。このような回路において、2次側となるフルブリッジ回路がローサイド側に有する複数のスイッチング素子の何れかを常時ONにすると、2次側における負荷側への励磁電流の転流が防止される。このため、共振を伴う電流の発生を防ぐことが可能となる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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