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公開番号2025082662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196151
出願日2023-11-17
発明の名称オレフィンモノマーならびにその製造方法および用途
出願人大阪ガスケミカル株式会社,国立大学法人 名古屋工業大学
代理人個人,個人
主分類C08G 61/08 20060101AFI20250522BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】新規な環状オレフィン化合物ならびにその製造方法および用途を提供する。
【解決手段】ジアリールフルオレン骨格を有する環状オレフィン化合物を調製する。前記環状オレフィン化合物は下記式(1)で表される化合物であってもよい。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ジアリールフルオレン骨格を有する環状オレフィン化合物。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記ジアリールフルオレン骨格の9位がスピロ原子である請求項1記載の環状オレフィン化合物。
【請求項3】
下記式(1)で表される請求項2記載の環状オレフィン化合物。
TIFF
2025082662000024.tif
74
155
[式中、Ar
1a
およびAr
1b
は独立してアレーン環を示し、

1a
およびR
1b
は独立して置換基を示し、m1aおよびm1bは独立して0以上の整数を示し、

2a
およびR
2b
は独立して置換基を示し、m2aおよびm2bは独立して0~3の整数を示し、

3a
およびR
3b
は独立して水素原子または置換基を示し、


は置換基を示し、m4は0~6の整数を示し、
n1は1~2の整数を示し、


は置換基を示し、m5は0~4の整数を示す。]
【請求項4】
前記式(1)において、Ar
1a
およびAr
1b
は独立してC
6-14
アレーン環を示し、

1a
およびR
1b
は独立して炭化水素基を示し、m1aおよびm1bは独立して0~5の整数を示し、

2a
およびR
2b
は独立して炭化水素基を示し、m2aおよびm2bは独立して0~2の整数を示し、

3a
およびR
3b
は独立して水素原子または炭化水素基を示し、


は炭化水素基を示し、m4は0~4の整数を示し、
n1は1または2を示し、


は炭化水素基を示し、m5は0~2の整数を示す請求項3記載の環状オレフィン化合物。
【請求項5】
ジハロフルオレン骨格を有する環状オレフィン化合物と、アレーン環骨格を有する化合物とをカップリング反応させるカップリング工程を含む請求項1~4のいずれか一項に記載の環状オレフィン化合物の製造方法。
【請求項6】
下記式(2)で表されるジハロフルオレン骨格を有する環状オレフィン化合物。
TIFF
2025082662000025.tif
73
155
[式中、X
1a
およびX
1b
は独立してハロゲン原子を示し、

2a
およびR
2b
は独立して置換基を示し、m2aおよびm2bは独立して0~3の整数を示し、

3a
およびR
3b
は独立して水素原子または置換基を示し、


は置換基を示し、m4は0~6の整数を示し、
n1は1~2の整数を示し、


は置換基を示し、m5は0~4の整数を示す。]
【請求項7】
下記式(3)で表されるジハロフルオレン化合物と、下記式(4)で表されるオレフィン化合物とを、アルカリ金属水素化物の存在下、温度50~100℃で反応させるスピロ環形成工程を含む請求項6記載の環状オレフィン化合物の製造方法。
TIFF
2025082662000026.tif
54
162
[式中、L
1a
およびL
1b
は独立して脱離基を示し、

5a
およびR
5b
は独立して置換基を示し、m5aおよびm5bは独立して0~2の整数を示し、

1a
およびX
1b
、R
2a
およびR
2b
、m2aおよびm2b、R
3a
およびR
3b
、R

、m4、ならびにn1は前記式(2)に同じ。]
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載の環状オレフィン化合物を重合成分として含む樹脂。
【請求項9】
前記重合成分として、さらに、下記式(6)で表される環状オレフィン化合物を含む請求項8記載の樹脂。
TIFF
2025082662000027.tif
45
154
[式中、R
6a
およびR
6b
は独立して水素原子または置換基を示し、


は置換基を示し、m7は0~6の整数を示し、
n2は1~3の整数を示し、

8a
およびR
8b
は独立して水素原子または置換基を示す。]
【請求項10】
ランダム共重合体である請求項8記載の樹脂。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ジアリールフルオレン骨格を有する環状オレフィン化合物(シクロオレフィン化合物)ならびにその製造方法および用途に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
撮像レンズには、高透明性、高耐熱性、高屈折率、低色収差、低複屈折などの特性が求められている。シクロオレフィンポリマー(環状オレフィンポリマー)は、透明性や耐熱性が高く、複屈折が低いことからスマートフォン向けの光学レンズに応用されており、例えば、複屈折の低い環状オレフィンポリマーとして、テトラシクロドデセン類(特公平02-009619号公報、特許文献1)や、1,4-メタノ-1,4,4a,9a-テトラヒドロフルオレン(国際公開第96/10596号、特許文献2)の開環重合体の水素化物(水添物または水素付加体)が提案されている。また、特開2005-330465号公報(特許文献3)では、吸水性が低く、かつ低複屈折、高屈折率のバランスに優れた環状オレフィンポリマーとして、エチレンと、特定の芳香族含有ノルボルネン誘導体とが所定割合でランダム共重合されたエチレン・環状オレフィン共重合体が開示されている。
【0003】
近年、撮像レンズなどの設計では、色収差などの収差を高度に補正したり、優れた特性を持たせたりする観点から、アッベ数などの光学特性が異なる複数枚のレンズを組み合わせることも検討されている。特開2022-003380号公報(特許文献4)では、アッベ数などの異なる7枚のレンズを組み合わせて、低背、広角で、かつ良好な光学特性を有する撮像レンズが設計されている。そのため、材料の選択肢の幅を広げて設計の自由度を向上する観点から、アッベ数などの光学特性が異なる様々なレンズ材料の開発が求められている。
【0004】
なお、特開2004-323489号公報(特許文献5)では、組成を適切に調整することによって、優れた透明性、耐熱性、低吸水性を示し、かつ、複屈折性や波長分散性を自在にコントロールした環状オレフィン系重合体を製造するための前駆体モノマーとして有用なノルボルネン誘導体について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公平02-009619号公報
国際公開第96/10596号
特開2005-330465号公報
特開2022-003380号公報
特開2004-323489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1~2には、環状オレフィンポリマーの屈折率やアッベ数については何ら具体的に記載されていない。
【0007】
特許文献3の実施例では、特定の芳香族含有ノルボルネン誘導体とエチレンとを、環状オレフィン含量30.2~38.0mol%の割合で共重合して、高屈折率・低複屈折のバランスに優れたエチレン・環状オレフィン共重合体が得られたこと、得られたエチレン・環状オレフィン共重合体のアッベ数が35~40であったことが記載されている。しかしながら、特許文献3に記載のエチレン・環状オレフィン共重合体では、アッベ数の調整幅が小さく、所望のアッベ数の材料を作製することは困難であり、改善の余地があった。
【0008】
なお、特許文献5には、様々なノルボルネン誘導体が例示されているものの、実施例で具体的に調製されているのは、下記式で表されるスピロ[フルオレン-9,8’-トリシクロ[4.3.0.1
2.5
][3]デセン]のみであり、ジアリールフルオレン骨格を有する環状オレフィン化合物については具体的に何ら記載も示唆もされていない。また、前記ノルボルネン誘導体を重合成分とする樹脂についても具体的に調製されていない。
【0009】
TIFF
2025082662000001.tif
67
154
【0010】
従って、本開示の目的は、新規な環状オレフィン化合物ならびにその製造方法および用途を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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