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公開番号2025082626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023196079
出願日2023-11-17
発明の名称裁断機、裁断方法、及び裁断プログラム
出願人株式会社タカトリ
代理人個人
主分類B26D 5/00 20060101AFI20250522BHJP(切断手工具;切断;切断機)
要約【課題】シート材の柄合わせを容易に行える裁断機を提供する。
【解決手段】裁断機1は、裁断パターンP毎にシート材Sに設定された複数の柄合わせ基準65のうちの一つの柄合わせ基準65を含む画像を柄合わせ基準65毎に撮影可能な撮影部10と、撮影部10の画像を柄合わせ基準65毎に記憶画像40pとして記憶する記憶部40と、表示部30と、裁断パターンP毎に複数の柄合わせ基準65の少なくとも一つを指定する柄合わせ基準指定部15とを備える。表示部30は、撮影画像31pを表示する撮影画像表示部31と、柄合わせ基準指定部15で指定された柄合わせ基準65を含む記憶画像40pを呼び出してサムネイル表示するサムネイル画像表示部33と、サムネイル画像33pのうち選択されたサムネイル画像33pに対応する選択画像35pを撮影画像31pと共に表示する選択画像表示部35とを備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シート材を予め設定された裁断パターンに沿って裁断する裁断機であって、
前記裁断パターン毎に前記シート材に設定された複数の柄合わせ基準のうちの一つの柄合わせ基準を含む画像を前記柄合わせ基準毎に撮影可能な撮影部と、
前記撮影部によって撮影された画像を前記柄合わせ基準毎に記憶画像として記憶する記憶部と、
前記画像を表示可能な表示部と、
前記裁断パターン毎に前記複数の柄合わせ基準の少なくとも一つを指定する柄合わせ基準指定部と、
を備え、
前記表示部は、
前記撮影部で撮影している撮影画像を表示する撮影画像表示部と、
前記柄合わせ基準指定部で指定された柄合わせ基準を含む少なくとも一つの前記記憶画像を前記記憶部から呼び出してサムネイル画像として表示するサムネイル画像表示部と、
前記サムネイル画像のうち選択されたサムネイル画像に対応する選択画像を、前記撮影画像と共に表示する選択画像表示部とを備えることを特徴とする裁断機。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記撮影画像及び前記選択画像のうちいずれか一方又は双方は、所定の範囲を拡大又は縮小可能であることを特徴とする請求項1に記載の裁断機。
【請求項3】
前記裁断パターンに沿って移動可能な裁断ヘッドを備え、
前記撮影部は、前記裁断ヘッドに搭載され、当該裁断ヘッドと共に移動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の裁断機。
【請求項4】
前記記憶画像は、前記シート材への前記裁断パターンの設定後、又は前記シート材の裁断完了後に消去されることを特徴とする請求項1又は2に記載の裁断機。
【請求項5】
前記裁断パターンには、予め複数の仮想上の仮想柄合わせ基準が設定されており、
前記表示部は、前記選択画像及び前記撮影画像の少なくとも一方に前記仮想柄合わせ基準を重ねて表示可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の裁断機。
【請求項6】
シート材を予め設定された裁断パターンに沿って裁断する裁断機における裁断方法あって、
前記裁断機に、
前記シート材を撮影する撮影部と、
前記裁断パターンに沿って前記シート材の裁断を行う裁断部と、
前記撮影部で撮影された画像を記憶する記憶部と、
前記画像を表示させる表示部と、
を設けておき、
前記裁断パターンに、予め仮想上の仮想柄合わせ基準を設定する仮想柄合わせ基準設定ステップと、
前記裁断パターン毎に前記シート材に複数の柄合わせ基準を設定する柄合わせ基準設定ステップと、
前記撮影部によって、前記複数の柄合わせ基準のうちの一の柄合わせ基準を含む画像を前記柄合わせ基準毎に撮影する撮影画像取得ステップと、
前記撮影画像取得ステップで取得された画像を前記柄合わせ基準毎に前記記憶部に記憶画像として記憶する画像記憶ステップと、
前記撮影画像取得ステップで撮影された撮影画像を前記表示部に表示させる撮影画像表示ステップと、
前記複数の柄合わせ基準のうちから指定された柄合わせ基準を含む少なくとも一つの前記記憶画像を前記記憶部から呼び出してサムネイル画像として表示させるサムネイル画像表示ステップと、
前記サムネイル画像のうち選択されたサムネイル画像に対応する前記記憶画像を、前記表示部に表示された前記撮影画像と対比して選択画像として表示させる選択画像表示ステップと、
前記表示部に表示された前記撮影画像において、当該撮影画像における前記柄合わせ基準と前記仮想柄合わせ基準とを合わせるように前記撮影部を移動させる位置合わせステップと、
前記位置合わせステップにおいて、前記裁断パターンにおける全ての柄合わせ基準の位置合わせが完了することを条件として、前記裁断パターンの裁断を行う裁断ステップと、
を実行することを特徴とする裁断方法。
【請求項7】
シート材を予め設定された裁断パターンに沿って裁断する裁断機を制御するための裁断プログラムであって、
前記裁断パターンに、予め仮想上の仮想柄合わせ基準を設定する仮想柄合わせ基準設定ステップと、
前記裁断パターン毎に前記シート材に複数の柄合わせ基準を設定する柄合わせ基準設定ステップと、
前記裁断機に設けた撮影部によって、前記シート材に設定された複数の柄合わせ基準のうちの一の柄合わせ基準を含む画像を前記柄合わせ基準毎に撮影する撮影画像取得ステップと、
前記撮影画像取得ステップで取得された画像を前記柄合わせ基準毎に記憶部に記憶画像として記憶する画像記憶ステップと、
前記撮影画像取得ステップで撮影された撮影画像を前記裁断機における表示部に表示させる撮影画像表示ステップと、
前記複数の柄合わせ基準のうちから指定された一の柄合わせ基準を含む少なくとも一つの前記記憶画像を前記記憶部から呼び出してサムネイル画像として表示させるサムネイル画像表示ステップと、
前記サムネイル画像のうち選択されたサムネイル画像に対応する前記記憶画像を、前記表示部に表示された前記撮影画像と対比して選択画像として表示させる選択画像表示ステップと、
前記表示部に表示された前記撮影画像において、当該撮影画像における前記柄合わせ基準と前記仮想柄合わせ基準とを合わせるように前記撮影部の移動を制御する位置合わせステップと、
前記位置合わせステップにおいて、前記裁断パターンにおける全ての柄合わせ基準の位置合わせが完了することを条件として、前記裁断パターンの裁断制御を行う裁断ステップと、
を実行することを特徴とする裁断プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シート材の裁断機、裁断方法、及び裁断機等に用いられる裁断プログラムに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、各種繊維材料等で形成されたシート材を裁断テーブル上に保持して裁断する裁断機が知られている。前記裁断機においては、予め設定された裁断パターンにしたがって、裁断刃が制御され、シート材が各種の形状に裁断される。前記裁断パターンは、予めCADで設計され、裁断テーブル上に保持されたシート材上に効率が良いように自動配置される。この後、裁断機によって、シート材が、前記裁断パターンに基づいて裁断されるものとされている。
【0003】
また、前記裁断機においては、柄物のシート材を裁断することも行われている。このような柄物のシート材の裁断においては、柄がずれることによって見た目の印象が悪くなるのを避けるため、裁断を行うに先立ち、シート材に形成された柄を、裁断パターンに割り付ける柄合わせが行われている。上述したシート材の柄を裁断パターンに割り付ける柄合わせは、予め仮想上の裁断パターンに設定された複数の仮想柄合わせ基準(仮想柄合わせポイントとも称する)と、シート材上に設定された柄合わせ基準(例えば、柄の特徴部やマーキング等)とを位置合わせ(柄合わせ)することにより行われている。上述したような柄合わせ基準の位置合わせは、裁断機の裁断ヘッドに搭載されたカメラを用いて行われている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6993633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述したような柄合わせ基準は、例えば、1つの裁断パターンに対して複数個所設定されており、位置合わせにおいては、例えば、カメラ側の中心に設定された第1仮想柄合わせ基準と、シート材側の第1柄合わせ基準とを撮影画像で目視しながら裁断ヘッド(カメラ)を移動させることにより行われている。前記第1仮想柄合わせ基準と、第1柄合わせ基準とが位置決めされると、裁断ヘッドの座標に基づいて、裁断データとして登録される。続いて、第2仮想柄合わせ基準と、第2柄合わせ基準との位置合わせが行われ、順次、最後の第n仮想柄合わせ基準と、最後の第n柄合わせ基準との位置合わせが行われる。最後の第n柄合わせ基準の位置合わせが完了すると裁断が実行される。
【0006】
ここで、例えば、柔軟なシート材(例えば、衣料用の繊維素材)に裁断パターンを配置する場合は、シート材の伸縮などにより、位置合わせを進めている途中に、柄合わせ基準がずれてくる場合がある。このような場合、先に合わせた柄合わせ基準に遡って、再度、先の柄合わせ基準を合わせ直したり、先の柄合わせ基準の位置を微調整したりする必要があった。このとき、作業者は、先に合わせた柄合わせ基準の位置合わせ状態を思い出す必要がある。そのため、作業者は、柄合わせ基準毎に、位置合わせ状態を写真撮影したり、画像ソフトなどに画像として保存したりするなど、再度の位置合わせの際の参考にしていた。さらに、上述のような衣料用の繊維素材等においては、ロット毎にシート材の状態(例えば、伸縮状態)が変化するため、別のロットのシート材の位置合わせ状態の記録は、参考にはできない場合が多く、作業者は、作業の都度、写真撮影等を行わなければならない煩雑さがある。このように、従来の裁断機は、柄合わせする際の作業者の手間が多くなる問題があった。
【0007】
そこで本発明は、柄入りのシート材の柄合わせを容易に行える裁断機、裁断方法、及び裁断プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決すべく提供される本発明の裁断機は、シート材を予め設定された裁断パターンに沿って裁断する裁断機であって、前記裁断パターン毎に前記シート材に設定された複数の柄合わせ基準のうちの一つの柄合わせ基準を含む画像を前記柄合わせ基準毎に撮影可能な撮影部と、前記撮影部によって撮影された画像を前記柄合わせ基準毎に記憶画像として記憶する記憶部と、前記画像を表示可能な表示部と、前記裁断パターン毎に前記複数の柄合わせ基準の少なくとも一つを指定する柄合わせ基準指定部と、を備え、前記表示部は、前記撮影部で撮影している撮影画像を表示する撮影画像表示部と、前記柄合わせ基準指定部で指定された柄合わせ基準を含む少なくとも一つの前記記憶画像を前記記憶部から呼び出してサムネイル画像として表示するサムネイル画像表示部と、前記サムネイル画像のうち選択されたサムネイル画像に対応する選択画像を、前記撮影画像と共に表示する選択画像表示部とを備えることを特徴とするものである。
【0009】
上述した裁断機は、シート材に設定された柄合わせ基準毎に撮影された柄合わせ基準を含む画像を記憶画像として記憶部に記憶することができる。ここで、柄合わせ基準は、例えば、柄そのものの特徴点(柄の交点等)やマーキング、あるいは目打ちなど、シート材における柄の位置を特定できる各種のものが利用できる。また、記憶部に記憶された記憶画像のうち、柄合わせ基準指定部で指定された柄合わせ基準を含む少なくとも一つの記憶画像は、サムネイル画像として呼び出され、サムネイル画像表示部に表示される。また、表示されたサムネイル画像のうち選択されたサムネイル画像に対応する選択画像は、撮影画像表示部に表示された撮影画像と共に、選択画像を選択画像表示部に表示させることができる。すなわち、上述した裁断機は、先に合わせた柄合わせ基準に係る撮影画像を記憶部から呼び出してサムネイル画像として表示できる。また、上述した裁断機は、必要な柄合わせ基準に係るサムネイル画像を選択することにより、先に合わせた柄合わせ基準に係る記憶画像を選択画像として呼び出して選択画像表示部に対比可能に表示させることができる。これにより、上述した裁断機は、作業者の作業負担を大幅に軽減することができる。しかも、上述した裁断機は、作業者が、撮影画像と、選択画像とを対比させながら柄合わせに係る位置合わせを行うことができるので、精度の良い位置合わせを行うことができる。
【0010】
上述した課題を解決すべく提供される本発明の裁断方法は、シート材を予め設定された裁断パターンに沿って裁断する裁断機における裁断方法あって、前記裁断機に、前記シート材を撮影する撮影部と、前記裁断パターンに沿って前記シート材の裁断を行う裁断部と、前記撮影部で撮影された画像を記憶する記憶部と、前記画像を表示させる表示部と、を設けておき、前記裁断パターンに、予め仮想上の仮想柄合わせ基準を設定する仮想柄合わせ基準設定ステップと、前記裁断パターン毎に前記シート材に複数の柄合わせ基準を設定する柄合わせ基準設定ステップと、前記撮影部によって、前記複数の柄合わせ基準のうちの一の柄合わせ基準を含む画像を前記柄合わせ基準毎に撮影する撮影画像取得ステップと、前記撮影画像取得ステップで取得された画像を前記柄合わせ基準毎に前記記憶部に記憶画像として記憶する画像記憶ステップと、前記撮影画像取得ステップで撮影された撮影画像を前記表示部に表示させる撮影画像表示ステップと、前記複数の柄合わせ基準のうちから指定された柄合わせ基準を含む少なくとも一つの画像を前記記憶部から呼び出してサムネイル画像として表示させるサムネイル画像表示ステップと、前記サムネイル画像のうち選択されたサムネイル画像に対応する前記記憶画像を、前記表示部に表示された前記撮影画像と対比して選択画像として表示させる選択画像表示ステップと、前記表示部に表示された前記撮影画像において、当該撮影画像における前記柄合わせ基準と前記仮想柄合わせ基準とを合わせるように前記撮影部を移動させる位置合わせステップと、前記位置合わせステップにおいて、前記裁断パターンにおける全ての柄合わせ基準の位置合わせが完了することを条件として、前記裁断パターンの裁断を行う裁断ステップと、を実行することを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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