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公開番号2025081864
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023194919
出願日2023-11-16
発明の名称樹脂材料除湿乾燥装置
出願人株式会社ハーモ
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類F26B 17/00 20060101AFI20250521BHJP(乾燥)
要約【課題】除湿乾燥に係る清掃作業時間の短縮を図るとともに清掃タイミングの最適化を図ることができる樹脂材料除湿乾燥装置を提供することを目的とする。
【解決手段】樹脂材料除湿乾燥装置1は、本体2と、樹脂材料41を除湿乾燥する第1ユニットD1および第2ユニットD2と、樹脂材料41を輸送する第1管5と、樹脂材料41を除湿乾燥した乾燥材料42を輸送する第2管6を備え、第1管5を第1ユニットD1の入口D1aに接続し、第1ユニットD1の出口D1bと第2ユニットD2の入口D2aを接続し、第2管6を第2ユニットD2の出口D2bに接続して乾燥材料42を輸送する第1輸送経路F1と、第1管5を第2ユニットD2の入口D2aに接続し、第2ユニットD2の出口D2bと第1ユニットD1の入口D1aを接続し、第2管6を第1ユニットD1の出口D1bに接続して乾燥材料42を輸送する第2輸送経路F2を切替え可能な構成である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本体と、前記本体に配されて樹脂材料を除湿乾燥する第1ユニットおよび第2ユニットと、前記樹脂材料を輸送する第1管と、前記樹脂材料を除湿乾燥した乾燥材料を輸送する第2管を備え、前記第1管を前記第1ユニットの入口に接続し、前記第1ユニットの出口と前記第2ユニットの入口を接続し、前記第2管を前記第2ユニットの出口に接続して前記乾燥材料を輸送する第1輸送経路と、前記第1管を前記第2ユニットの入口に接続し、前記第2ユニットの出口と前記第1ユニットの入口を接続し、前記第2管を前記第1ユニットの出口に接続して前記乾燥材料を輸送する第2輸送経路を切替え可能な構成であること
を特徴とする樹脂材料除湿乾燥装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1輸送経路において前記第1ユニットの出口と前記第2ユニットの入口を接続し、前記第2輸送経路において前記第2ユニットの出口と前記第1ユニットの入口を接続する第3管を備え、前記第1ユニットと前記第2ユニットは、前記樹脂材料を除湿乾燥して排出可能なタンクをそれぞれ有しており、前記タンクは前記本体に並設していること
を特徴とする請求項1に記載の樹脂材料除湿乾燥装置。
【請求項3】
前記タンクは、筒状の胴部と前記胴部を受ける受部と、前記受部に連結されるとともに前記胴部に連結されて前記胴部を傾斜可能に支持する連結部を有し、前記連結部は、前記タンクを開ける際に前記胴部が倒れるときの勢いを抑えるばね部材が配されていること
を特徴とする請求項2に記載の樹脂材料除湿乾燥装置。
【請求項4】
前記本体は、操作者の入力操作を受付けるディスプレイと、前記第1輸送経路および前記第2輸送経路に対応した設定条件データを格納したデータベースと、前記第1ユニットおよび前記第2ユニットを制御するコントローラを有し、前記コントローラは、前記ディスプレイに信号接続されるとともに前記データベースにアクセス可能な構成であり、前記コントローラは、前記入力操作に基づいて前記データベースにアクセスし、前記入力操作に応じた画面を前記ディスプレイに表示させること
を特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂材料除湿乾燥装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記入力操作に応じて、前記第1輸送経路を示す第1案内画面と前記第2輸送経路を示す第2案内画面を切替えて前記ディスプレイに表示させること
を特徴とする請求項4に記載の樹脂材料除湿乾燥装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記入力操作に基づく前記第1輸送経路での第1運転に際し、外部成形機の生産開始時刻に応じた第2乾燥開始時刻を前記第2ユニットに設定し、前記第2乾燥開始時刻に応じた第1乾燥時刻を前記第1ユニットに設定する構成であり、前記入力操作に基づく前記第2輸送経路での第2運転に際し、前記生産開始時刻に応じた前記第2乾燥開始時刻を前記第1ユニットに設定し、前記第2乾燥開始時刻に応じた前記第1乾燥時刻を前記第2ユニットに設定する構成であること
を特徴とする請求項4に記載の樹脂材料除湿乾燥装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂材料除湿乾燥装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
射出成形機(以下、成形機と略す)は、加熱溶融させた樹脂材料を金型内に射出注入して冷却し固化する成形サイクルを繰り返して成形品を生産する装置であり、複雑な形状の成形品を短時間で大量生産することができる。樹脂材料除湿乾燥装置は、樹脂ペレットなどの樹脂材料を除湿乾燥して成形機に供給する。
【0003】
従来、予備乾燥装置とメイン乾燥装置を有する乾燥装置が提案されている(特許文献1:特開平11-90932号公報)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-90932号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来は、樹脂材料の輸送経路が固定されていた。そのため、成形品を製品Aから製品Bに生産切替えするに際して、清掃作業時間や清掃タイミングがネックになって成形機の稼働率が上がらなかった。製造ラインでは、多品種少量生産の市場要求に短納期で対応しなければならず、成形機の稼働率を上げることが課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、除湿乾燥に係る清掃作業時間の短縮を図るとともに清掃タイミングの最適化を図ることができる樹脂材料除湿乾燥装置を提供することを目的とする。
【0007】
一実施形態として以下に開示する解決策により、前記課題を解決する。
【0008】
本発明に係る樹脂材料除湿乾燥装置は、本体と、前記本体に配されて樹脂材料を除湿乾燥する第1ユニットおよび第2ユニットと、前記樹脂材料を輸送する第1管と、前記樹脂材料を除湿乾燥した乾燥材料を輸送する第2管を備え、前記第1管を前記第1ユニットの入口に接続し、前記第1ユニットの出口と前記第2ユニットの入口を接続し、前記第2管を前記第2ユニットの出口に接続して前記乾燥材料を輸送する第1輸送経路と、前記第1管を前記第2ユニットの入口に接続し、前記第2ユニットの出口と前記第1ユニットの入口を接続し、前記第2管を前記第1ユニットの出口に接続して前記乾燥材料を輸送する第2輸送経路を切替え可能な構成であることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、1つの除湿乾燥ユニットから2つの除湿乾燥ユニットに変更することで、小型のタンクで対応することができる。つまり、各タンクそれぞれの清掃作業時間を短縮できる。尚且つ、第1輸送経路と第2輸送経路を切替えて運転することで、各タンクそれぞれの清掃作業のタイミングの最適化を図ることができる。よって、多品種少量生産の市場要求に短納期で対応できる。
【0010】
一例として、前記第1輸送経路において前記第1ユニットの出口と前記第2ユニットの入口を接続し、前記第2輸送経路において前記第2ユニットの出口と前記第1ユニットの入口を接続する第3管を備え、前記第1ユニットと前記第2ユニットは、前記樹脂材料を除湿乾燥して排出可能なタンクをそれぞれ有しており、前記タンクは前記本体に並設している。この構成によれば、第1輸送経路と第2輸送経路の切替えが容易にできるとともに、各輸送経路におけるタンクおよび配管それぞれの清掃が容易にできる。
(【0011】以降は省略されています)

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