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公開番号2025080134
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-23
出願番号2023193172
出願日2023-11-13
発明の名称気象レーダ用送信機および気象レーダ用送信機における送信電力調整方法
出願人日本無線株式会社
代理人個人
主分類H03G 3/30 20060101AFI20250516BHJP(基本電子回路)
要約【課題】送信電力レベルを一定に保つことのできる気象レーダ用送信機および気象レーダ用送信機における送信電力調整方法を提供する。
【解決手段】パルス発生装置2からパルス信号を受信し、増幅して送信する気象レーダ用送信機1であって、パルス信号を減衰する可変ATT11と、可変ATT11からのパルス信号を増幅するFETデバイス12と、パルス発生装置2からパルス信号が送信されるタイミングを知らせるゲート信号を参照し、パルス信号が送信されている間に、FETデバイス12から出力されたパルス信号のピーク電力値を検出するピーク電力値検出部14と、ピーク電力値と所定の電力基準値とに基づいて、FETデバイス12から出力されるパルス信号の電力値が所定の電力基準値になるように可変ATT11による減衰量を調整する調整部15と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パルス発生装置からパルス信号を受信し、増幅して送信する気象レーダ用送信機であって、
前記パルス信号を減衰する減衰器と、
前記減衰器からの前記パルス信号を増幅する増幅器と、
前記パルス発生装置から前記パルス信号が送信されるタイミングを知らせるゲート信号を参照し、前記パルス信号が送信されている間に、前記増幅器から出力された前記パルス信号のピーク電力値を検出するピーク電力値検出手段と、
前記ピーク電力値と所定の電力基準値とに基づいて、前記増幅器から出力される前記パルス信号の電力値が前記所定の電力基準値になるように前記減衰器による減衰量を調整する調整手段と、を備える、
ことを特徴とする気象レーダ用送信機。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記パルス信号が送信されている間における前記ピーク電力値の平均値を算出する平均値算出手段を備え、
前記調整手段は、前記平均値と前記所定の電力基準値とに基づいて、前記減衰量を調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の気象レーダ用送信機。
【請求項3】
パルス発生装置からパルス信号を受信し、増幅して送信する気象レーダ用送信機における送信電力調整方法であって、
前記パルス信号を減衰する減衰工程と、
前記減衰工程後の前記パルス信号を増幅する増幅工程と、
前記パルス発生装置から前記パルス信号が送信されるタイミングを知らせるゲート信号を参照し、前記パルス信号が送信されている間に、前記増幅工程後の前記パルス信号のピーク電力値を検出するピーク電力値検出工程と、
前記ピーク電力値と所定の電力基準値とに基づいて、前記増幅工程から出力される前記パルス信号の電力値が前記所定の電力基準値になるように前記減衰工程における減衰量を調整する調整工程と、を備える、
ことを特徴とする送信電力調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、気象レーダ用送信機および気象レーダ用送信機における送信電力調整方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
気象レーダは、パルス信号を繰り返し送信し、雨や雪に反射させ、その反射パルスが戻ってくるまでの時間から雨や雪までの距離を測り、その反射パルス量から降雨量や降雪量を測定することによって、観測を行う(非特許文献1)。そのため、気象レーダの送信機には、送信電力レベル(利得)を長期的に安定させることが求められる。
【0003】
しかしながら、送信機の送信電力レベルは、通常、経年劣化、温度変化、PRF(パルス繰り返し周波数)やパルス幅の変化など、様々な外部要因によって微妙に変動する。
【0004】
図6は、従来の一般的な気象レーダ用送信機における送信電力レベルとパルスデューティ比(パルス幅×PRF)との関係を示すグラフである。図6に示すとおり、この気象レーダ用送信機は、パルスデューティ比の異なる長パルスと短パルスの信号を交互に送信するため、送信電力レベルが1観測(5分間)の間で約0.1dB変動する。
【0005】
このような送信電力レベルの変動について何ら措置を講じないでいると、送信電力レベルが徐々に下降していき、延いては気象レーダによる正確な測定ができなくなり、観測品質が低下するという問題がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
気象庁、”気象レーダ ”、[online]、[令和5年10月16日検索]、インターネット<URL:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/radar/kaisetsu.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、送信電力レベルを一定に保つことのできる気象レーダ用送信機および気象レーダ用送信機における送信電力調整方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、パルス発生装置からパルス信号を受信し、増幅して送信する気象レーダ用送信機であって、前記パルス信号を減衰する減衰器と、前記減衰器からの前記パルス信号を増幅する増幅器と、前記パルス発生装置から前記パルス信号が送信されるタイミングを知らせるゲート信号を参照し、前記パルス信号が送信されている間に、前記増幅器から出力された前記パルス信号のピーク電力値を検出するピーク電力値検出手段と、前記ピーク電力値と所定の電力基準値とに基づいて、前記増幅器から出力される前記パルス信号の電力値が前記所定の電力基準値になるように前記減衰器による減衰量を調整する調整手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の気象レーダ用送信機において、前記パルス信号が送信されている間における前記ピーク電力値の平均値を算出する平均値算出手段を備え、前記調整手段は、前記平均値と前記所定の電力基準値とに基づいて、前記減衰量を調整する、ことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、パルス発生装置からパルス信号を受信し、増幅して送信する気象レーダ用送信機における送信電力調整方法であって、前記パルス信号を減衰する減衰工程と、前記減衰工程後の前記パルス信号を増幅する増幅工程と、前記パルス発生装置から前記パルス信号が送信されるタイミングを知らせるゲート信号を参照し、前記パルス信号が送信されている間に、前記増幅工程後の前記パルス信号のピーク電力値を検出するピーク電力値検出工程と、前記ピーク電力値と所定の電力基準値とに基づいて、前記増幅工程から出力される前記パルス信号の電力値が前記所定の電力基準値になるように前記減衰工程における減衰量を調整する調整工程と、を備える、ことを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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