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公開番号2025078227
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-20
出願番号2023190646
出願日2023-11-08
発明の名称画像形成装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20250513BHJP(電気通信技術)
要約【課題】外部デバイスから画像データを受信して保存する画像形成装置であって、保存した画像データの安全性を向上させる技術を提供すること。
【解決手段】MFP1は、通信IF14を介して、複数ページからなる画像データを含むFAXジョブを、1ページ目から順次に受信可能である。そして、MFP1は、受信を開始したFAXジョブについて、1ページ分のFAXデータを受信した場合、受信したFAXデータを暗号化して不揮発性メモリ30に記憶し、受信を開始したFAXジョブについて、先行して受信した1ページ目のFAXデータに後続する2ページ目のFAXデータを受信した場合、受信した2ページ目のFAXデータを暗号化し、1ページ目のFAXデータに後続することを関連付けて、不揮発性メモリ30に記憶する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
通信インタフェースと、
不揮発性メモリと、
コントローラと、
を備え、
前記通信インタフェースを介して、複数ページからなる画像データを含むジョブを1ページ目から順次に受信可能であり、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブについて、所定単位の前記画像データを受信した場合、受信した前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに記憶し、
受信を開始した前記ジョブについて、先行して受信した前記画像データである先行画像データに後続する前記所定単位の画像データである後続画像データを受信した場合、受信した前記後続画像データを暗号化し、暗号化した前記後続画像データを、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記不揮発性メモリに記憶する、
ように構成される画像形成装置。
続きを表示(約 4,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載される画像形成装置において、
ユーザインタフェースと、
印刷エンジンと、
を備え、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介して、受信した前記ジョブの1つについて印刷指示を受け付けた場合に、前記印刷指示の対象となった前記ジョブに対応する、暗号化された前記先行画像データおよび前記後続画像データを、前記不揮発性メモリから読み出して復号し、復号された前記先行画像データに基づく印刷を前記印刷エンジンに行わせ、前記先行画像データに基づく印刷に続けて、復号された前記後続画像データに基づく印刷を前記印刷エンジンに行わせる、
ように構成される画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載される画像形成装置において、
ユーザインタフェースを備え、
前記コントローラは、
前記ユーザインタフェースを介して、受信した前記ジョブの1つについて転送指示を受け付けた場合に、前記転送指示の対象となった前記ジョブに対応する、暗号化された前記先行画像データおよび前記後続画像データを、前記不揮発性メモリから読み出して復号し、復号された前記先行画像データを転送し、前記先行画像データの転送に続けて、復号された前記後続画像データを転送する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項4】
請求項1に記載される画像形成装置において、
前記コントローラは、
FAXプロトコルによって受信を開始した前記ジョブについて、前記所定単位の前記画像データを受信した場合、受信した前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに記憶し、
FAXプロトコルによって受信を開始した前記ジョブについて、先行して受信した前記先行画像データに後続する前記後続画像データを受信した場合、受信した前記後続画像データを暗号化し、暗号化した前記後続画像データを、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記不揮発性メモリに記憶する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項5】
請求項1に記載される画像形成装置において、
前記所定単位は、1ページであり、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブについて、前記所定単位として1ページ分の画像データを受信した場合、受信した1ページ分の前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに記憶し、
受信を開始した前記ジョブについて、先行して受信した前記先行画像データに後続する1ページ分の前記後続画像データを受信した場合、受信した1ページ分の前記後続画像データを暗号化し、暗号化した前記後続画像データを、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記不揮発性メモリに記憶する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項6】
請求項5に記載される画像形成装置において、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブについて、1ページ分の画像データを受信した場合、受信した1ページ分の前記画像データを暗号化し、暗号化した1ページ分の前記画像データを記憶するファイルを生成し、生成した前記ファイルにファイル名を付けて前記不揮発性メモリに記憶し、
受信を開始した前記ジョブについて、先行して受信した前記先行画像データに後続する1ページ分の前記後続画像データを受信した場合、受信した1ページ分の前記後続画像データを暗号化し、前記先行画像データを記憶する前記ファイルとは別のファイルであって、暗号化した前記後続画像データを記憶する前記別のファイルを生成し、生成した前記別のファイルにファイル名を付けて、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記不揮発性メモリに記憶し、
前記先行画像データと前記後続画像データとの関連付けでは、暗号化した前記先行画像データを記憶するファイルのファイル名である第1ファイル名と、暗号化した前記後続画像データを記憶するファイルのファイル名である第2ファイル名とを含み、前記第2ファイル名が前記第1ファイル名に後続することを示す第1ファイル名情報を、前記不揮発性メモリに記憶し、
前記コントローラはさらに、
受信した前記ジョブの1つを出力する場合、前記第1ファイル名情報に基づいて、前記第1ファイル名を用いて前記先行画像データを読み出して復号し、前記第2ファイル名を用いて前記後続画像データを読み出して復号し、復号された前記先行画像データに基づく出力を行い、前記先行画像データに基づく出力に続けて、復号された前記後続画像データに基づく出力を行う、
ように構成される画像形成装置。
【請求項7】
請求項1に記載される画像形成装置において、
前記所定単位は、所定サイズのデータ量であり、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブについて、前記所定単位として所定サイズ分の画像データを受信した場合、受信した前記所定サイズ分の前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに記憶し、
受信を開始した前記ジョブの所定ページの画像データについて、先行して受信した前記所定サイズ分の前記先行画像データに後続する前記所定サイズ分の画像データである前記後続画像データ、あるいは前記所定サイズ分の前記先行画像データに後続する前記所定サイズ分に満たないページ終端までのデータであるページ終端画像データを受信した場合、受信した前記所定サイズ分の前記後続画像データあるいは前記所定サイズ分に満たない前記ページ終端画像データを暗号化し、暗号化した前記後続画像データあるいは前記ページ終端画像データを、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記所定ページの画像データとして前記不揮発性メモリに記憶する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載される画像形成装置において、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブについてページごとにファイルを生成し、生成した各ファイルにファイル名を付けて前記不揮発性メモリに記憶し、さらに各ページの前記ファイル名を含む第2ファイル名情報を、前記不揮発性メモリに記憶し、
受信を開始した前記ジョブの前記所定ページの画像データについて、前記所定サイズ分の画像データを受信した場合、受信した前記所定サイズ分の前記画像データを暗号化し、暗号化した前記画像データを前記所定ページに対応する前記ファイルに記憶し、
受信を開始した前記ジョブの前記所定ページの画像データについて、先行して受信した前記所定サイズ分の前記先行画像データに後続する前記所定サイズ分の前記後続画像データあるいは前記所定サイズ分に満たない前記ページ終端画像データを受信した場合、受信した前記後続画像データあるいは前記ページ終端画像データを暗号化し、暗号化した前記後続画像データあるいは前記ページ終端画像データを、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記所定ページの画像データとして前記ファイルに記憶し、
前記先行画像データと前記後続画像データとの関連付けでは、前記先行画像データが記憶される前記ファイルに、暗号化した前記後続画像データあるいは前記ページ終端画像データを、暗号化した前記先行画像データに後続するように記憶し、
前記コントローラはさらに、
受信した前記ジョブの1つを出力する場合、前記第2ファイル名情報に含まれる前記ファイル名を用いて、出力対象の前記ジョブの各ページに対応する前記ファイルを読み出し、前記所定ページに対応する前記ファイルが読み出されると、読み出された前記ファイルに含まれる前記先行画像データと、前記後続画像データあるいは前記ページ終端画像データと、を読み出して復号し、復号された前記先行画像データに基づく出力を行い、前記先行画像データに基づく出力に続けて、復号された前記後続画像データあるいは前記ページ終端画像データに基づく出力を行う、
ように構成される画像形成装置。
【請求項9】
請求項1に記載される画像形成装置において、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブごとに、ジョブの識別情報と、暗号化した各画像データを示す画像情報と、暗号化した各画像データの記憶順を示す順位情報と、を関連付けた管理情報を、前記不揮発性メモリに記憶し、
受信した前記ジョブの1つを出力する場合、出力対象の前記ジョブの前記識別情報に関連付けられた前記画像情報に示される各画像データを前記順位情報に従って読み出し、読み出された前記画像データを復号して出力する、
ように構成される画像形成装置。
【請求項10】
請求項9に記載される画像形成装置において、
前記コントローラは、
受信を開始した前記ジョブごとに、前記識別情報と、暗号化した各画像データを示す前記画像情報と、暗号化した各画像データの記憶順を示す前記順位情報と、暗号化した各画像データの、暗号化する前のデータサイズを示すサイズ情報と、を関連付けた前記管理情報を、前記不揮発性メモリに記憶し、
前記不揮発性メモリに記憶されている暗号化された前記画像データに基づくジョブの1つを出力する場合、出力対象の前記ジョブの前記識別情報に関連付けられた前記画像情報に示される各画像データを前記順位情報に従って読み出し、各画像データについて、対象の画像データに関連付けられた前記サイズ情報に示される前記データサイズのメモリ領域を確保した後、前記対象の画像データを復号する、
ように構成される画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術分野は、外部デバイスから画像データを受信して保存する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外部デバイスから画像データを受信して保存する画像形成装置が知られている。このような画像形成装置の技術としては、例えば特許文献1に、原稿を読み取ることで画像データを得る読取手段と、FAXプロトコルによって画像データを受信する受信手段とを有し、読取手段で得られた画像データに対しては消耗材の利用を削減するための所定処理を行い、FAXプロトコルによって受信した画像データに対してはその所定処理を行わない構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-121079号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
外部デバイスから画像データを受信して保存する画像形成装置では、保存した画像データの安全性が課題になる。特許文献1には、FAXプロトコルによって受信した画像データの安全性を向上させるための記載がなく、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は、通信インタフェースと、不揮発性メモリと、コントローラと、を備え、前記通信インタフェースを介して、複数ページからなる画像データを含むジョブを1ページ目から順次に受信可能であり、前記コントローラは、受信を開始した前記ジョブについて、所定単位の前記画像データを受信した場合、受信した前記画像データを暗号化して前記不揮発性メモリに記憶し、受信を開始した前記ジョブについて、先行して受信した前記画像データである先行画像データに後続する前記所定単位の画像データである後続画像データを受信した場合、受信した前記後続画像データを暗号化し、暗号化した前記後続画像データを、前記先行画像データに後続することを関連付けて、前記不揮発性メモリに記憶する、ように構成される。
【0006】
本明細書に開示される画像形成装置は、受信を開始したジョブについて、受信した画像データを不揮発性メモリに記憶する際、その画像データを所定単位ごとに暗号化する。これにより、画像データの安全性が確保されるとともに短時間で画像データを保存できる。また、画像形成装置は、暗号化した各画像データを、その先後関係を関連付けて不揮発性メモリに記憶する。これにより、画像形成装置は、そのジョブについて、印刷や転送等の出力処理を行う際、保存されている各画像データを読み出し易い。
【0007】
上記画像形成装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、当該プログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
【発明の効果】
【0008】
本明細書に開示される技術によれば、外部デバイスから画像データを受信して保存する画像形成装置であって、保存した画像データの安全性を向上させる技術が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態のMFPの電気的構成を示すブロック図である。
メイン処理の手順の例を示すフローチャートである。
着信履歴テーブルの例を示す説明図である。
FAX受信処理の手順の例を示すフローチャートである。
FAX管理テーブルの例を示す説明図である。
ページ管理テーブルの例を示す説明図である。
FAXデータ出力処理の手順の例を示すフローチャートである。
部分受信処理の手順の例を示すフローチャートである。
ファイルに記憶されるデータの構成例を示す説明図である。
部分出力処理の手順の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、画像形成装置を具体化した第1の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本明細書では、FAX受信、プリント、スキャン、FAX送信等の画像処理に関する複数の機能を実行可能な複合機(以下、「MFP」とする)を開示する。
(【0011】以降は省略されています)

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