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公開番号
2025075801
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187226
出願日
2023-10-31
発明の名称
ラミネート装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B41J
11/42 20060101AFI20250508BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】貼り合わせ品質の低下を抑制する手段を提供する。
【解決手段】ラミネート装置1の制御部90は、第1部材101の先端Pが駆動開始位置Qに到達したときに、貼合ローラ50の駆動を開始させる。制御部90は、搬送動作(S115)によって、第1部材101が次の記録位置に到達するより前に、第1部材101の先端Pが駆動開始位置Qに到達する場合には(S114:No)、搬送動作に代えて、先端Pが駆動開始位置Qに到達するまで第1部材101を搬送して停止させる第1搬送(S116)と、先端Pが駆動開始位置Qに到達した位置から次の記録位置まで第1部材101を搬送して停止させる第2搬送(S117)と、を行う第1分割搬送動作を第1搬送ローラ41に実行させる。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
第1部材を搬送方向に搬送する搬送ローラと、
上記搬送ローラによって搬送された上記第1部材に画像を記録する記録部と、
上記記録部にて画像が記録された上記第1部材と、第2部材とを貼り合わせる貼合ローラと、
制御部と、を備え、
上記制御部は、
上記第1部材に画像を記録する記録動作を上記記録部に実行させ、
上記第1部材を次の記録位置まで搬送して停止させる搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、
上記第1部材の先端が駆動開始位置に到達したときに、上記貼合ローラの駆動を開始させ、
上記搬送動作によって、上記第1部材が次の記録位置に到達するより前に、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達する場合には、上記搬送動作に代えて、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達するまで上記第1部材を搬送して停止させる第1搬送と、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達した位置から次の記録位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第2搬送と、を行う第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させるラミネート装置。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
上記駆動開始位置は、上記第1部材の先端が上記貼合ローラに当接し、かつ上記第1部材に所定量以下のたわみが形成される位置である請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項3】
上記第1部材の先端を検知するセンサをさらに備え、
上記制御部は、
上記搬送ローラが上記搬送動作を実行中に、上記センサが上記第1部材の先端を検知した場合には、
上記搬送ローラに実行中の上記搬送動作を最後まで実行させ、
上記センサと上記駆動開始位置との間の第1搬送距離から、上記センサと上記第1部材の先端の停止位置との間の第2搬送距離を引いた第3搬送距離を算出し、
次の上記搬送動作による搬送距離が上記第3搬送距離未満である場合には、上記搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、
次の上記搬送動作による搬送距離が上記第3搬送距離以上である場合には、上記第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させる請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項4】
上記制御部は、上記記録部に上記記録動作として、上記搬送方向に交差する交差方向に1回移動する間に画像を記録可能な最大範囲に画像を記録する第1記録動作、および、上記交差方向に複数回移動する間に上記最大範囲に画像を記録する第2記録動作のいずれかを実行させ、
上記搬送動作による搬送距離は、上記記録部が上記第1記録動作を実行する場合における上記最大範囲の上記搬送方向の距離、および、上記記録部が上記第2記録動作を実行する場合に、上記記録部が上記交差方向に1回移動する間に画像を記録する範囲の上記搬送方向の距離のいずれかである請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項5】
上記第1部材の先端を検知するセンサをさらに備え、
上記制御部は、
上記センサが上記第1部材の先端を検知する前では、上記搬送動作による搬送距離が第4搬送距離より長い場合に、上記第1部材を上記第4搬送距離より短い第5搬送距離だけ搬送して停止させる第3搬送を少なくとも2回行う第2分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、
上記センサが上記第1部材の先端を検知した後では、上記搬送動作による搬送距離が上記第4搬送距離より長い場合でも、上記搬送動作を上記搬送ローラに実行させる請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項6】
上記制御部は、
上記搬送ローラが上記第3搬送を実行中に、上記センサが上記第1部材の先端を検知した場合には、
上記搬送ローラに実行中の上記第3搬送を最後まで実行させ、
上記センサと上記駆動開始位置との間の第1搬送距離から、上記センサと上記第1部材の先端の上記第3搬送による停止位置との間の第6搬送距離を引いた第7搬送距離を算出し、
上記第5搬送距離が上記第7搬送距離未満である場合には、上記第3搬送を上記搬送ローラに実行させ、
上記第5搬送距離が上記第7搬送距離以上である場合には、上記第3搬送に代えて、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達するまで上記第1部材を搬送して停止させる第4搬送と、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達した位置から次の記録位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第5搬送と、を行う上記第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させる請求項5に記載のラミネート装置。
【請求項7】
上記制御部は、
上記搬送ローラが上記第3搬送を実行中に、上記センサが上記第1部材の先端を検知した場合には、
上記搬送ローラに実行中の上記第3搬送を最後まで実行させ、
上記センサと上記駆動開始位置との間の第1搬送距離から、上記センサと上記第1部材の先端の上記第3搬送による停止位置との間の第6搬送距離を引いた第7搬送距離を算出し、
上記第2分割搬送動作における残りの搬送距離である第8搬送距離が上記第7距離搬送未満である場合には、上記第2分割搬送動作を最後まで実行させ、
上記第8搬送距離が上記第7搬送距離以上である場合には、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達するまで上記第1部材を搬送して停止させる第4搬送と、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達した位置から次の記録位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第5搬送と、を行う上記第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させる請求項5に記載のラミネート装置。
【請求項8】
上記第1部材の先端を検知するセンサをさらに備え、
上記制御部は、
上記搬送ローラが上記搬送動作を実行中に、上記センサが上記第1部材の先端を検知した場合には、
上記センサと上記駆動開始位置との間の第1搬送距離と、上記センサと上記第1部材の先端の停止位置との間の第2搬送距離とを比較し、
上記第1搬送距離が上記第2搬送距離以下である場合には、上記搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、
上記第1搬送距離が上記第2搬送距離より長い場合には、停止位置を上記駆動開始位置に変更し、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達するまで上記第1部材を搬送して停止させる第6搬送と、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達した位置から次の記録位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第7搬送と、を行う上記第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させる請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項9】
上記制御部は、
上記第1部材の先端が上記貼合ローラに到達する前に、上記記録部による上記第1部材への画像の記録が完了した場合には、上記第1部材の先端が上記貼合ローラに到達するまで上記第1部材を搬送する第8搬送を上記搬送ローラに実行させ、
上記第1部材の先端が上記貼合ローラに到達する前に、上記記録部による上記第1部材への画像の記録が完了していない場合は、上記搬送動作および上記第1分割搬送動作のいずれかを上記搬送ローラに実行させる請求項1に記載のラミネート装置。
【請求項10】
上記制御部は、
上記第1部材の先端が上記貼合ローラに到達した後で、上記記録部による上記第1部材への画像の記録が完了していない場合には、上記記録動作を上記記録部に実行させ、上記搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、
上記第1部材が次の記録位置に到達する前に、上記第1部材が先端を含む一部を切断させる第1切断位置に到達する場合には、上記搬送動作に代えて、上記第1切断位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第9搬送と、上記第1切断位置から次の記録位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第10搬送と、を行う第3分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させる請求項1に記載のラミネート装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の部材を貼り合わせるラミネート装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、画像が記録された第1部材と第2部材とを貼り合わせるラミネート装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された装置では、記録媒体用ロールに巻き取られた記録媒体が取り出され、取り出された記録媒体上に印刷部で印画像が形成される。印画像が形成された記録媒体は、第1のカット部で所定の長さにカットされ、ラミネート処理部に搬送される。一方、ラミネート部材はラミネート部材用のロールから繰り出され、ラミネート処理部の一対のガイドロールで記録媒体と重ね合わされる。その後、記録媒体とラミネート部材とは、一対の加圧加熱ロールで加熱される。記録媒体は第1部材に該当し、ラミネート部材は第2部材に該当する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-211593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、記録部で画像が記録された第1部材(記録媒体)を、所定の長さにカットした後にラミネート処理部に搬送すると、ラミネート完成品の形成に要する時間が長くなる。そこで、ラミネート装置において、記録部で第1部材に記録を行いながら、貼合ローラで2種類の部材を貼り合わせることが考えられる。
【0005】
記録部で第1部材に記録を行うためには、第1部材を間欠搬送する必要がある。しかしながら、貼合ローラの駆動を開始するときに、間欠搬送される第1部材が必ずしも貼り合わせに適した位置に停止しているとは限らない。このため、第1部材に多くのたるみが発生し、貼り合わせ品質が低下することがある。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、貼り合わせ品質の低下を抑制する手段を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明のラミネート装置は、第1部材を搬送方向に搬送する搬送ローラと、上記搬送ローラによって搬送された上記第1部材に画像を記録する記録部と、上記記録部にて画像が記録された上記第1部材と、第2部材とを貼り合わせる貼合ローラと、制御部と、を備えている。上記制御部は、上記第1部材に画像を記録する記録動作を上記記録部に実行させ、上記第1部材を次の記録位置まで搬送して停止させる搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、上記第1部材の先端が駆動開始位置に到達したときに、上記貼合ローラの駆動を開始させ、上記搬送動作によって、上記第1部材が次の記録位置に到達するより前に、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達する場合には、上記搬送動作に代えて、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達するまで上記第1部材を搬送して停止させる第1搬送と、上記第1部材の先端が上記駆動開始位置に到達した位置から次の記録位置まで上記第1部材を搬送して停止させる第2搬送と、を行う第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させる。
【0008】
上記のラミネート装置によれば、搬送動作を実行すると第1部材の先端が駆動開始位置に到達する場合に、搬送動作に代えて第1分割搬送動作を搬送ローラに実行させることにより、第1部材を貼り合わせに適した位置に一旦停止させた後に貼合ローラの駆動を開始させるため、貼り合わせ品質の低下を抑制できる。
【0009】
(2) 好ましくは、上記駆動開始位置は、上記第1部材の先端が上記貼合ローラに当接し、かつ上記第1部材に所定量以下のたわみが形成される位置であってもよい。
【0010】
(3) 好ましくは、上記ラミネート装置は、上記第1部材の先端を検知するセンサをさらに備え、上記制御部は、上記搬送ローラが上記搬送動作を実行中に、上記センサが上記第1部材の先端を検知した場合には、上記搬送ローラに実行中の上記搬送動作を最後まで実行させ、上記センサと上記駆動開始位置との間の第1搬送距離から、上記センサと上記第1部材の先端の停止位置との間の第2搬送距離を引いた第3搬送距離を算出し、次の上記搬送動作による搬送距離が上記第3搬送距離未満である場合には、上記搬送動作を上記搬送ローラに実行させ、次の上記搬送動作による搬送距離が上記第3搬送距離以上である場合には、上記第1分割搬送動作を上記搬送ローラに実行させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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