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公開番号
2025074900
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023186021
出願日
2023-10-30
発明の名称
細胞処理方法、細胞処理システム、および、細胞処理装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250507BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】 培養容器の培養面上に接着した細胞を剥離する際の、培養容器に接する部材の温度を望ましい範囲に調整可能である細胞処理方法を提供する。
【解決手段】 振動を発生させる振動部を備える細胞処理システムを用いて培養容器の培養面上に接着した細胞を培養容器から剥離する細胞処理方法であって、振動部と振動伝達材料が接した状態で、振動部に第1のモードの振動を発生させ、振動伝達材料の温度を上昇させる加熱工程と、加熱工程の開始後に、振動伝達材料および培養容器が接した状態で、第1のモードとは異なる第2のモードの振動を振動部が発生させることで、細胞を培養容器から剥離する剥離工程と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
振動を発生させる振動部を備える細胞処理システムを用いて培養容器の培養面上に接着した細胞を前記培養容器から剥離する細胞処理方法であって、
前記振動部と振動伝達材料が接した状態で、前記振動部に第1のモードの振動を発生させ、前記振動伝達材料の温度を上昇させる加熱工程と、
前記加熱工程の開始後に、前記振動伝達材料および前記培養容器が接した状態で、前記第1のモードとは異なる第2のモードの振動を前記振動部が発生させることで、前記細胞を前記培養容器から剥離する剥離工程と、
を含むことを特徴とする細胞処理方法。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記第1のモード及び前記第2のモードの振動は、超音波帯域の振動であることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項3】
前記第1のモードの振動は、前記第2のモードの振動より高い周波数の振動であることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項4】
前記振動部は、圧電材料を含む振動子と、振動板とを有し、前記振動子に駆動電圧が印加されることによって、前記第1のモード及び前記第2のモードの振動を発生させることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項5】
前記第1のモードの振動は、前記振動部の振動面において複数の異なる部分の振幅が極大になる振動であることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項6】
前記加熱工程と前記剥離工程とが同時に行われる時間を少なくとも有することを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項7】
前記剥離工程の開始後に、前記振動部に前記第1のモードの振動を発生させることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項8】
前記第2のモードの振動は、矩形波または三角波であることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項9】
前記加熱工程および前記剥離工程の少なくともいずれかにおいて、前記振動伝達材料の温度が所定の範囲から外れる場合に、前記振動部の振動周波数または振幅を変更することを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
【請求項10】
前記振動伝達材料が固体または液体であることを特徴とする請求項1に記載の細胞処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、細胞処理方法、細胞処理システム、および、細胞処理装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
創薬分野や再生医療分野において、細胞培養によって製造された細胞が利用されている。中でも、接着性の細胞を大量培養する際には、培養容器や足場材料に接着した細胞を剥離し回収した後に培養容器に移して再度培養する継代操作が行われている。また、継代操作を行わない場合においても、接着性の細胞を利用する際に、培養容器や足場材料から細胞を剥離することが求められている。ここで、細胞は、細胞種によってそれぞれ増殖率や生存率の高い温度の範囲を有しているため、細胞を培養する工程は一定の温度に管理されたインキュベータなどの装置内で一般的に行われる。しかし、細胞の剥離などの操作を行う際は、インキュベータから培養容器を取り出す必要があり、インキュベータの外に置かれた培養容器内の細胞の温度が室温に近づくことで細胞の生存率が下がる可能性があった。
【0003】
特許文献1に、培養室から取り出された培養容器を載置するための載置台がヒータを備えており、培養容器内の培地が一定の温度に維持される培養処理装置がある開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-328726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、特許文献1では、ヒータの種別やヒータから培養容器に熱が伝わる経路についての開示がない。ヒータを備える載置台に培養容器を載置するだけでは、ヒータの熱が培養容器に伝わる際に時間がかかり、細胞の温度の維持が十分に行われない可能性があった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、培養容器の培養面上に接着した細胞を剥離する際の、培養容器に接する部材の温度を望ましい範囲に調整可能である細胞処理方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、培養容器の培養面上に接着した細胞を剥離する際の、培養容器に接する部材の温度を望ましい範囲に調整可能である細胞処理システムおよび細胞処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明によれば、振動を発生させる振動部を備える細胞処理システムを用いて培養容器の培養面上に接着した細胞を培養容器から剥離する細胞処理方法であって、振動部と振動伝達材料が接した状態で、振動部に第1のモードの振動を発生させ、振動伝達材料の温度を上昇させる加熱工程と、加熱工程の開始後に、振動伝達材料および培養容器が接した状態で、第1のモードとは異なる第2のモードの振動を振動部が発生させることで、細胞を培養容器から剥離する剥離工程と、を含むことを特徴とする細胞処理方法が提供される。
【0008】
また、本発明によれば、培養容器の培養面上に接着した細胞を培養容器から剥離する細胞処理装置であって、振動を発生する振動部、および、振動部の振動を制御する制御部、を有し、制御部は、振動部が振動伝達材料と接した状態で、振動部を第1のモードで振動させることで、振動伝達材料に振動を伝達し、振動伝達材料の温度を上昇させ、振動伝達材料および培養容器が接した状態で、第1のモードとは異なる第2のモードで振動部を振動させることで、培養容器から細胞を剥離することを特徴とする細胞処理装置が提供される。
【0009】
また、本発明によれば、培養容器の培養面上に接着した細胞を培養容器から剥離する細胞処理システムであって、振動を発生する振動部、および、振動部の振動を制御する制御部、を有し、制御部は、振動部が振動伝達材料と接した状態で、振動部を第1のモードで振動させることで、振動伝達材料に振動を伝達し、振動伝達材料の温度を上昇させ、振動伝達材料および培養容器が接した状態で、第1のモードとは異なる第2のモードで振動部を振動させることで、培養容器から細胞を剥離することを特徴とする細胞処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、培養容器の培養面上に接着した細胞を剥離する際の、培養容器に接する部材の温度を望ましい範囲に調整可能である細胞処理方法を提供することができる。また、本発明によれば、培養容器の培養面上に接着した細胞を剥離する際の、培養容器に接する部材の温度を望ましい範囲に調整可能である細胞処理装置および細胞処理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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