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公開番号2025073145
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023183660
出願日2023-10-26
発明の名称アルジミン変性シリコーン及びそれを含む湿気硬化性シリコーン樹脂組成物、並びに前記アルジミン変性シリコーンの製造方法
出願人信越化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 77/388 20060101AFI20250502BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ポリアミン化合物に化学修飾を施さずにシリコーン樹脂組成物の長期1液保存が可能な、アルジミン変性シリコーン及びその製造方法を提供する。
【解決手段】下記式(1)で示されるアルジミン変性シリコーン。
(AR1 2SiO1/2)a(R1 2SiO2/2)b(R1SiO3/2)c(SiO4/2)d (1)
(式中、Aは下記式(2)で示されるアルジミン基であり、R1は独立して、炭素数1~10の1価炭化水素基であり、aは2≦a≦5であり、bは0<b≦200であり、cは0≦c≦1であり、dは0≦d≦1である。ただし、2≦a+b+c+d≦200である。)
-Q1-CH=N-R2 (2)
(式中、Q1は炭素数2~10の2価炭化水素基であり、R2は炭素数1~10の1価炭化水素基である。)
【選択図】なし



特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で示されるアルジミン変性シリコーン。
(AR


SiO
1/2


(R


SiO
2/2


(R

SiO
3/2
)c(SiO
4/2
)d (1)
(式中、Aは下記式(2)で示されるアルジミン基であり、R

は独立して、炭素数1~10の1価炭化水素基であり、aは2≦a≦5であり、bは0<b≦200であり、cは0≦c≦1であり、dは0≦d≦1である。ただし、2≦a+b+c+d≦200である。)
-Q

-CH=N-R

(2)
(式中、Q

は炭素数2~10の2価炭化水素基であり、R

は炭素数1~10の1価炭化水素基である。)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記式(1)のアルジミン変性シリコーンが、下記式(3)で示されるものであることを特徴とする請求項1に記載のアルジミン変性シリコーン。
TIFF
2025073145000020.tif
30
91
(式中、A及びR

は前記式(1)と同じであり、eは1~150の数である。)
【請求項3】
請求項1に記載のアルジミン変性シリコーンと、ポリアミン化合物とを含むことを特徴とする湿気硬化性シリコーン樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリアミン化合物が下記式(7)で示されるアミノ変性シリコーンであることを特徴とする、請求項3に記載の湿気硬化性シリコーン樹脂組成物。
TIFF
2025073145000021.tif
35
99
(式中、R

は独立して前記式(1)と同じであり、R

は下記式(8)で示されるアミノ基であり、fは1~200の数、gは2~50の数である。)
TIFF
2025073145000022.tif
27
84
(式中、Q

は炭素数1~8のアルキレン基であり、hは0~4の整数である。)
【請求項5】
請求項1の前記式(1)で示されるアルジミン変性シリコーンの製造方法であって、
下記式(4)で示されるアルデヒド変性シリコーンに、下記式(6)で示される1級アミン化合物を反応させることを特徴とするアルジミン変性シリコーンの製造方法。
(A’R


SiO
1/2


(R


SiO
2/2


(R

SiO
3/2
)c(SiO
4/2
)d (4)
(式中、R

は独立して前記式(1)と同じであり、a、b、c及びdも前記式(1)と同じであり、A’は下記式(5)(式中、Q

は前記式(2)と同じである。)で示されるアルデヒド基である。)
-Q

-CH=O (5)


N-R

(6)
(式中、R

は炭素数2~10の2価炭化水素基である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルジミン変性シリコーン及びそれを含む湿気硬化性シリコーン樹脂組成物、並びに前記アルジミン変性シリコーンの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
アルデヒドや酸無水物、アクリル、マレイミド、エポキシなどの反応性官能基を含む変性シリコーンと、ポリアミン化合物を架橋剤としたシリコーン樹脂組成物が知られている。しかし、上記組成物は、反応速度が速いため、1液組成物と言われる混合物の状態では、長期保存が困難である。
【0003】
上記ポリアミン化合物にケトン化合物を作用させポリケチミン化合物にすることで、上記1液組成物の貯蔵安定性を向上させる方法が知られている(特許文献1及び2)。しかし、上記ポリケチミン化合物は、ケチミン基上の窒素原子にも求核性が残っているため、数か月~数年にわたる長期保存には適していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-271389号公報
特開平10-060227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、ポリアミン化合物に化学修飾を施さずにシリコーン樹脂組成物の長期1液保存が可能な、アルジミン変性シリコーン及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、下記のアルジミン変性シリコーン及びこれを含む湿気硬化性シリコーン樹脂組成物、並びに前記アルジミン変性シリコーンの製造方法を提供する。
【0007】
即ち、本発明は、下記式(1)で示されるアルジミン変性シリコーンを提供する。
(AR


SiO
1/2


(R


SiO
2/2


(R

SiO
3/2
)c(SiO
4/2
)d (1)
(式中、Aは下記式(2)で示されるアルジミン基であり、R

は独立して、炭素数1~10の1価炭化水素基であり、aは2≦a≦5であり、bは0<b≦200であり、cは0≦c≦1であり、dは0≦d≦1である。ただし、2≦a+b+c+d≦200である。)
-Q

-CH=N-R

(2)
(式中、Q

は炭素数2~10の2価炭化水素基であり、R

は炭素数1~10の1価炭化水素基である。)
【0008】
上記式(1)のアルジミン変性シリコーンは、下記式(3)で示されるものであることが好ましい。
TIFF
2025073145000001.tif
29
87
(式中、A及びR

は上記式(1)と同じであり、eは1~150の数である。)
【0009】
これらアルジミン変性シリコーンは、ポリアミン化合物を含む湿気硬化性シリコーン樹脂組成物にした際の貯蔵安定性に優れ、湿気による硬化速度とのバランスも良い。
【0010】
本発明は、上記本発明のアルジミン変性シリコーンと、ポリアミン化合物とを含むことを特徴とする湿気硬化性シリコーン樹脂組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

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