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公開番号2025071371
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2025030527,2021123667
出願日2025-02-27,2021-07-28
発明の名称車両用シートフレーム構造
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/42 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の衝突の際、バックル装置の倒れ込みによる乗員の拘束力の低下を抑制することが可能な車両用シートフレーム構造及びこの車両用シートフレーム構造に用いられるブラケットの製造方法を得る。
【解決手段】スライドレール16に固定されたアンカーブラケット30に締結されたアンカーボルト32を介して、シートベルト20のバックル装置22の一部を構成するシートベルトステー36がアンカーブラケット30に取り付けられている。車両用シート10では、サイドフレーム42とアンカーボルト32の間に倒れ込み抑制機能が設けられており、車両の衝突の際、当該倒れ込み抑制機能によってシートベルトステー36の車両幅方向の外側への倒れ込みが抑制されるように設定されている。これにより、車両用シート10では、車両の衝突の際に、バックル装置22の倒れ込みによる乗員の拘束力の低下を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
乗員が着座するためのシートクッションの骨格とされるシートクッションフレームのうち、シート幅方向外側かつ車両幅方向の内側に配置され、シート前後方向に延びるサイドフレームと、
車体床部に設けられかつ前記シートクッションをシート前後方向にスライド可能とするスライドレールに固定されたブラケットと、
前記サイドフレームよりも車両幅方向の内側に配置され、前記ブラケットに締結されてシートベルトのバックル装置の一部を構成するシートベルトステーを当該ブラケットに取り付けるアンカーボルトと、
前記サイドフレームと前記アンカーボルトの間で構成され、車両の衝突の際に、前記シートベルトステーの車両幅方向の外側への倒れ込みを抑制する倒れ込み抑制機能と、
を有する車両用シートフレーム構造。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記倒れ込み抑制機能として、前記アンカーボルトがシート側面視で前記サイドフレームと重なる位置に配置されている請求項1に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項3】
前記倒れ込み抑制機能として、前記サイドフレームにおいて、車両幅方向の内側へ向かって突出するビード部が形成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項4】
前記アンカーボルトは、シート側面視で前記ビード部と重なる位置に配置されている請求項3に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項5】
少なくとも前記サイドフレームの下縁部において、車両幅方向の内側へ向かって突出する下縁ビード部が形成され、前記下縁ビード部は前記ビード部と繋がるように形成されている請求項4に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項6】
前記サイドフレームは、
前記サイドフレームの外形を構成するサイドフレーム本体と、
前記サイドフレーム本体の車両幅方向の外側に接合され、当該サイドフレーム本体との間で閉断面部が形成されたパッチ部材と、
を含んで構成されている請求項1~請求項5の何れか1項に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項7】
前記サイドフレーム本体と前記パッチ部材とが接合される接合部の一部は、シート側面視で当該サイドフレーム本体において車両幅方向の内側へ向かって突出して形成されたビード部の略中央部と重なる位置に設けられている請求項6に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項8】
前記シートクッションを前記スライドレールに対して上下移動させるリフタ機構を備え、
前記アンカーボルトは、前記シートクッションの上下方向の位置に関係なく、シート側面視で前記サイドフレームにおいて車両幅方向の内側へ向かって突出されたビード部と重なるように配置されている請求項1~請求項7の何れか1項に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項9】
前記ブラケットは、
前記スライドレールの上端に固定され、略水平に形成された固定部と、
前記固定部における車両幅方向の内側において起立し、前記アンカーボルトが締結され
た縦壁部と、
前記固定部と前記縦壁部との間で成す内角側に突出して形成された突出部と、
を含んで構成されている請求項1~請求項8の何れか1項に記載の車両用シートフレーム構造。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れか1項に記載のブラケットの製造方法であって、
一方側に対して他方側が起立した状態で屈曲された板金部材において、前記板金部材の一方側に前記アンカーボルトを固定する第1工程と、
前記板金部材の一方側において、当該板金部材の他方側との境界部から離間した位置を起点として、当該板金部材の一方側を前記板金部材の他方側と対向するように屈曲させる第2工程と、
を有するブラケットの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートフレーム構造及びこの車両用シートフレーム構造に用いられるブラケットの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、3点式シートベルト装置に関する技術が開示されている。この先行技術では、バックルステー(以下、「バックル装置」と称する)とシート側部材の一方に形成された複数の凹部と、バックルステーとシート側部材の他方に形成された凸部と、で構成された干渉構造を備えており、プリテンショナの作動時に凸部が凹部に係合することによって、車両の前面衝突時にバックル装置がアンカー回動軸芯回りにシート前方側へ回動するのを抑制し、乗員を拘束する拘束性能を向上させるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-103624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、例えば、車両の前面衝突時にシートベルトが引き出されたとき、バックル装置にはシートベルトが取り付けられたピラー側(車両幅方向の外側)へ向かう荷重が作用するが、その際、バックル装置が車両幅方向の外側へ倒れ込んでしまう可能性がある。このように、バックル装置が車両幅方向の外側へ倒れ込んだ場合、乗員の拘束力は低下する。
【0005】
つまり、上記従来技術の場合、バックル装置のシート前方側への回動は抑制されるものの、バックル装置において車両幅方向の外側へ向かう倒れ込みを抑制するという機能は有していない。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、車両の衝突の際、バックル装置の倒れ込みによる乗員の拘束力の低下を抑制することが可能な車両用シートフレーム構造及びこの車両用シートフレーム構造に用いられるブラケットの製造方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明に係る車両用シートフレーム構造は、乗員が着座するためのシートクッションの骨格とされるシートクッションフレームのうち、シート幅方向外側かつ車両幅方向の内側に配置され、シート前後方向に延びるサイドフレームと、車体床部に設けられかつ前記シートクッションをシート前後方向にスライド可能とするスライドレールに固定されたブラケットと、前記サイドフレームよりも車両幅方向の内側に配置され、前記ブラケットに締結されてシートベルトのバックル装置の一部を構成するシートベルトステーを当該ブラケットに取り付けるアンカーボルトと、前記サイドフレームと前記アンカーボルトの間で構成され、車両の衝突の際に、前記シートベルトステーの車両幅方向の外側への倒れ込みを抑制する倒れ込み抑制機能と、を有する。
【0008】
請求項1に記載の車両用シートフレーム構造では、サイドフレーム、ブラケット、アンカーボルト及び倒れ込み抑制機能を備えている。サイドフレームは、乗員が着座するためのシートクッションの骨格とされるシートクッションフレームのうち、シート幅方向外側かつ車両幅方向の内側に配置され、シート前後方向に延びている。車体床部には、シート
クッションをシート前後方向にスライド可能とするスライドレールが設けられており、当該ブラケットは、このスライドレールに固定されている。アンカーボルトは、サイドフレームよりも車両幅方向の内側に配置されており、ブラケットに締結されてシートベルトのバックル装置の一部を構成するシートベルトステーをブラケットに取り付けている。
【0009】
ここで、本発明は、サイドフレームとアンカーボルトの間には、倒れ込み抑制機能が構成されており、車両の衝突の際、当該倒れ込み抑制機能によってシートベルトステーの車両幅方向の外側への倒れ込みが抑制される。このように、シートベルトステーの車両幅方向の外側への倒れ込みを抑制することによって、車両の衝突の際、バックル装置の倒れ込みによる乗員の拘束力の低下を抑制することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の発明に係る車両用シートフレーム構造は、請求項1に記載の車両用シートフレーム構造において、前記倒れ込み抑制機能として、前記アンカーボルトがシート側面視で前記サイドフレームと重なる位置に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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