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公開番号
2025070103
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180186
出願日
2023-10-19
発明の名称
リングビーム整形素子及びレーザ加工機
出願人
株式会社アマダ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
27/09 20060101AFI20250424BHJP(光学)
要約
【課題】安価にレーザビームをリング状に整形することができるリングビーム整形素子を提供する。
【解決手段】リングビーム整形素子31sは、レーザビームの入射面と射出面とのうちの一方であり、平坦面である第1の面と、入射面と射出面とのうちの他方である第2の面と、第2の面に形成されている、周方向に均等な角度の位置に半径方向に形成されている複数の凸部311及び凹部312よりなる凹凸パターンとを備える。凹凸パターンは、凸部311の最上方位置が、中心側から半径方向の外側に向かうに従って第1の面からの高さが順に高くなっていく凸部パターンと、凹部312の最下方位置が、中心側から半径方向の外側に向かうに従って第1の面からの高さが順に低くなっていく凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含む。凸部311の最上方位置と凹部312の最下方位置との間は傾斜面となっている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
レーザビームの入射面と射出面とのうちの一方であり、平坦面である第1の面と、
前記入射面と前記射出面とのうちの他方である第2の面と、
前記第2の面に形成されている、周方向に均等な角度の位置に半径方向に形成されている複数の凸部及び凹部よりなる凹凸パターンと、
を備え、
前記凹凸パターンは、前記凸部の最上方位置が、中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第1の凸部パターンと、前記凹部の最下方位置が、前記中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第1の凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含み、前記凸部の前記最上方位置と前記凹部の前記最下方位置との間が傾斜面となっている
リングビーム整形素子。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記凹凸パターンは、前記第1の凸部パターンと前記第1の凹部パターンとの双方を含む請求項1に記載のリングビーム整形素子。
【請求項3】
前記凸部及び前記凹部は、前記中心から前記半径方向の所定の位置までの範囲に形成されている請求項1または2に記載のリングビーム整形素子。
【請求項4】
前記第2の面は、前記中心から前記半径方向の所定の位置までの領域である内周部と、前記内周部より前記半径方向の外側の領域である外周部とを有し、
前記外周部は、前記周方向に均等な角度の位置に前記半径方向に形成されている第1の数の第1の凸部及び第1の凹部よりなる外周凹凸パターンを有し、
前記内周部は、前記周方向に均等な角度の位置に前記半径方向に形成されている前記第1の数より少ない第2の数の第2の凸部及び第2の凹部よりなる内周凹凸パターンを有し、
前記外周凹凸パターンは、
前記第1の凸部の最上方位置が、前記内周部側の端部から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第2の凸部パターンと、前記第1の凹部の最下方位置が、前記内周部側の端部から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第2の凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含み、
前記第1の凸部の前記最上方位置と前記第1の凹部の前記最下方位置との間は傾斜面となっており、
前記内周凹凸パターンは、
前記外周凹凸パターンが前記第2の凸部パターンを含めば、前記第2の凸部の最上方位置が、前記中心から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第3の凸部パターンを含み、前記外周凹凸パターンが前記第2の凹部パターンを含めば、前記第2の凹部の最下方位置が、前記中心から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第3の凹部パターンを含み、
前記第2の凸部の前記外周部側の端部の最上方位置は、前記第1の凸部の前記内周部側の端部の最上方位置より前記第1の面からの高さが高く、前記第2の凹部の前記外周部側の端部の最下方位置は、前記第1の凹部の前記内周部側の端部の最下方位置より前記第1の面からの高さが低く、
前記第2の凸部の前記最上方位置と前記第2の凹部の前記最下方位置との間は傾斜面となっている
請求項1に記載のリングビーム整形素子。
【請求項5】
前記外周凹凸パターンは、前記第2の凸部パターンと前記第2の凹部パターンとの双方を含み、
前記内周凹凸パターンは、前記第3の凸部パターンと前記第3の凹部パターンとの双方を含む
請求項4に記載のリングビーム整形素子。
【請求項6】
レーザビームを射出するレーザ発振器と、
前記レーザ発振器より射出されたレーザビームを伝送する光ファイバと、
前記光ファイバの射出端より射出されるガウシアン型のビームプロファイルを有する発散光のレーザビームが入射される加工ヘッドと、
を備え、
前記加工ヘッドは、
前記発散光のレーザビームをコリメート光に変換するコリメートレンズと、
前記コリメートレンズより射出された前記コリメート光のレーザビームを集束させて、集束させたレーザビームを被加工材に照射する集束レンズと、
前記光ファイバの前記射出端と前記コリメートレンズとの間、前記コリメートレンズと前記集束レンズとの間、前記集束レンズよりも前記被加工材側のいずれかの位置に配置され、前記ガウシアン型のビームプロファイルをリング型のビームプロファイルに変換するリングビーム整形素子と、
を有し、
前記リングビーム整形素子は、
前記光ファイバの前記射出端、前記コリメートレンズ、前記集束レンズのいずれかから射出されたレーザビームの入射面と射出面とのうちの一方であり、平坦面である第1の面と、
前記入射面と前記射出面とのうちの他方である第2の面と、
前記第2の面に形成されている、周方向に均等な角度の位置に半径方向に形成されている複数の凸部及び凹部よりなる凹凸パターンと、
を有し、
前記凹凸パターンは、前記凸部の最上方位置が、中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第1の凸部パターンと、前記凹部の最下方位置が、前記中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第1の凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含み、前記凸部の前記最上方位置と前記凹部の前記最下方位置との間が傾斜面となっている
レーザ加工機。
【請求項7】
前記凹凸パターンは、前記第1の凸部パターンと前記第1の凹部パターンとの双方を含む請求項6に記載のレーザ加工機。
【請求項8】
前記凸部及び前記凹部は、前記中心から前記半径方向の所定の位置までの範囲に形成されている請求項6または7に記載のレーザ加工機。
【請求項9】
前記第2の面は、前記中心から前記半径方向の所定の位置までの領域である内周部と、前記内周部より前記半径方向の外側の領域である外周部とを有し、
前記外周部は、前記周方向に均等な角度の位置に前記半径方向に形成されている第1の数の第1の凸部及び第1の凹部よりなる外周凹凸パターンを有し、
前記内周部は、前記周方向に均等な角度の位置に前記半径方向に形成されている前記第1の数より少ない第2の数の第2の凸部及び第2の凹部よりなる内周凹凸パターンを有し、
前記外周凹凸パターンは、
前記第1の凸部の最上方位置が、前記内周部側の端部から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第2の凸部パターンと、前記第1の凹部の最下方位置が、前記内周部側の端部から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第2の凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含み、
前記第1の凸部の前記最上方位置と前記第1の凹部の前記最下方位置との間は傾斜面となっており、
前記内周凹凸パターンは、
前記外周凹凸パターンが前記第2の凸部パターンを含めば、前記第2の凸部の最上方位置が、前記中心から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第3の凸部パターンを含み、前記外周凹凸パターンが前記第2の凹部パターンを含めば、前記第2の凹部の最下方位置が、前記中心から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第3の凹部パターンを含み、
前記第2の凸部の前記外周部側の端部の最上方位置は、前記第1の凸部の前記内周部側の端部の最上方位置より前記第1の面からの高さが高く、前記第2の凹部の前記外周部側の端部の最下方位置は、前記第1の凹部の前記内周部側の端部の最下方位置より前記第1の面からの高さが低く、
前記第2の凸部の前記最上方位置と前記第2の凹部の前記最下方位置との間は傾斜面となっている
請求項6に記載のレーザ加工機。
【請求項10】
前記外周凹凸パターンは、前記第2の凸部パターンと前記第2の凹部パターンとの双方を含み、
前記内周凹凸パターンは、前記第3の凸部パターンと前記第3の凹部パターンとの双方を含む
請求項9に記載のレーザ加工機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リングビーム整形素子及びレーザ加工機に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
レーザ加工機によって板金を切断したり溶接したりするときに、特許文献1に記載されているようなアキシコンレンズを用いて、レーザビームをリング状に整形することがある。特許文献1に記載のレーザ加工機においては、コリメートレンズが光ファイバより射出された発散光のレーザビームをコリメート光に変換し、アキシコンレンズがコリメート光のレーザビームをリング状に整形する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-85939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アキシコンレンズは硝材を研磨して作製することが必要なため高価であり、それに伴ってアキシコンレンズを備えるレーザ加工機は高価となる。アキシコンレンズを用いることなく、安価にレーザビームをリング状に整形することができるリングビーム整形素子及びレーザ加工機の登場が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1またはそれ以上の実施形態の第1の態様は、レーザビームの入射面と射出面とのうちの一方であり、平坦面である第1の面と、前記入射面と前記射出面とのうちの他方である第2の面と、前記第2の面に形成されている、周方向に均等な角度の位置に半径方向に形成されている複数の凸部及び凹部よりなる凹凸パターンとを備え、前記凹凸パターンは、前記凸部の最上方位置が、中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第1の凸部パターンと、前記凹部の最下方位置が、前記中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第1の凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含み、前記凸部の前記最上方位置と前記凹部の前記最下方位置との間が傾斜面となっているリングビーム整形素子を提供する。
【0006】
1またはそれ以上の実施形態の第2の態様は、レーザビームを射出するレーザ発振器と、前記レーザ発振器より射出されたレーザビームを伝送する光ファイバと、前記光ファイバの射出端より射出されるガウシアン型のビームプロファイルを有する発散光のレーザビームが入射される加工ヘッドとを備え、前記加工ヘッドは、前記発散光のレーザビームをコリメート光に変換するコリメートレンズと、前記コリメートレンズより射出された前記コリメート光のレーザビームを集束させて、集束させたレーザビームを被加工材に照射する集束レンズと、前記光ファイバの前記射出端と前記コリメートレンズとの間、前記コリメートレンズと前記集束レンズとの間、前記集束レンズよりも前記被加工材側のいずれかの位置に配置され、前記ガウシアン型のビームプロファイルをリング型のビームプロファイルに変換するリングビーム整形素子とを有し、前記リングビーム整形素子は、前記光ファイバの前記射出端、前記コリメートレンズ、前記集束レンズのいずれかから射出されたレーザビームの入射面と射出面とのうちの一方であり、平坦面である第1の面と、前記入射面と前記射出面とのうちの他方である第2の面と、前記第2の面に形成されている、周方向に均等な角度の位置に半径方向に形成されている複数の凸部及び凹部よりなる凹凸パターンとを有し、前記凹凸パターンは、前記凸部の最上方位置が、中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に高くなっていく第1の凸部パターンと、前記凹部の最下方位置が、前記中心側から前記半径方向の外側に向かうに従って前記第1の面からの高さが順に低くなっていく第1の凹部パターンとのうちの少なくとも一方を含み、前記凸部の前記最上方位置と前記凹部の前記最下方位置との間が傾斜面となっているレーザ加工機を提供する。
【発明の効果】
【0007】
1またはそれ以上の実施形態に係るリングビーム整形素子及びレーザ加工機によれば、安価にレーザビームをリング状に整形することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係るレーザ加工機を示す図である。
図2は、第1実施形態に係るリングビーム整形素子を示す平面図である。
図3は、第1実施形態に係るリングビーム整形素子を示す断面図である。
図4は、第1及び第2実施形態に係るリングビーム整形素子に入射されるレーザビームのガウシアン型のビームプロファイルを示す図である。
図5は、第1実施形態に係るリングビーム整形素子より射出されるレーザビームのリング型のビームプロファイルを示す図である。
図6は、第1実施形態に係るレーザ加工機において、被加工材の表面からレーザビームの進行方向側の各位置で得られるリングビームを示す図である。
図7は、第1実施形態に係るリングビーム整形素子とアキシコンレンズとのレーザビームをリング状に整形する作用を比較するシミュレーション結果を示す図である。
図8は、第2実施形態に係るレーザ加工機を示す図である。
図9は、第2実施形態に係るリングビーム整形素子を示す平面図である。
図10は、第2実施形態に係るリングビーム整形素子を示す断面図である。
図11は、第2実施形態に係るリングビーム整形素子より射出されるレーザビームのリング型のビームプロファイルを示す図である。
図12は、第1実施形態に係るリングビーム整形素子より射出されるレーザビームのリング型のビームプロファイルと、第2実施形態に係るリングビーム整形素子より射出されるレーザビームのリング型のビームプロファイルとを比較する図である。
図13は、第3実施形態に係るレーザ加工機を示す図である。
図14は、第3実施形態に係るレーザ加工機において、リングビーム整形素子を回転させる回転機構の一構成例を示す図である。
図15は、第3実施形態に係るレーザ加工機において、リングビーム整形素子の回転に応じて変化するビームプロファイルを示す図である。
図16は、第4実施形態に係るレーザ加工機を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各実施形態に係るリングビーム整形素子及びレーザ加工機について、添付図面を参照して説明する。
【0010】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るレーザ加工機100を示す。レーザ加工機100は、被加工材Wを切断するレーザ切断機であってもよいし、被加工材Wを溶接するレーザ溶接機であってもよい。前者の場合の被加工材Wは例えば1枚の板金であり、後者の場合の被加工材Wは例えば2枚の板金である。レーザ加工機100は、NC装置10、レーザ発振器20、加工ヘッド30を備える。レーザ発振器20と加工ヘッド30とは、レーザ発振器20より射出されたレーザビームを伝送する光ファイバ25で接続されている。
(【0011】以降は省略されています)
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