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公開番号
2025069822
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179791
出願日
2023-10-18
発明の名称
液体吐出装置
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
弁理士法人ATEN
主分類
B41J
2/01 20060101AFI20250423BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】液体の吐出に異常があるか否かの吐出検査が行われないノズルの数を極力少なくする。
【解決手段】インクジェットヘッドと電極との間に電位差を生じさせた状態で、インクジェットヘッドの複数のノズルの各々について、ノズルから電極に向けてインクを吐出させるようにインクジェットヘッドを駆動させる吐出駆動が行われたときの電極の電圧の変化に基づいて、ノズルから正常にインクが吐出されたか否かの吐出検査を行う吐出検査処理を実行する。吐出検査処理中に電流の流れる時間の短いACリークが発生しても吐出検査処理を継続する。吐出検査処理中に電流の流れる時間が長いDCリークが発生したときには(S106:YES)、吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていないノズルについての吐出検査を中止する(S108)。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のノズルを有するヘッドと、
電極を有し、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させたときの前記電極における電気的な変化に応じた検査用信号を出力する検査用信号出力部と、
前記ヘッドと前記電極との間に第1所定値以上の電流が流れる第1リークが発生したときに第1リーク信号を出力し、前記ヘッドと前記電極との間に第2所定値以上の電流が流れる、前記第1リークとは別の第2リークが発生したときに前記第1リーク信号とは別の第2リーク信号を出力するリーク信号出力部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルの各々について順に、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させ、前記検査用信号出力部から出力される前記検査用信号に基づいて前記ノズルにおいて液体の吐出に異常があるか否かの吐出検査を行う吐出検査処理を実行し、
前記吐出検査処理中に、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力されても、前記吐出検査処理を継続し、
前記吐出検査処理中に、前記リーク信号出力部から前記第2リーク信号が出力されたときに、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止することを特徴とする液体吐出装置。
続きを表示(約 2,700 文字)
【請求項2】
前記第1リークは、前記ヘッドと前記電極との間に前記第1所定値以上の電流が流れる時間が所定時間未満のリークであり、
前記第2リークは、前記ヘッドと前記電極との間に前記第2所定値以上の電流が流れる時間が前記所定時間以上のリークであることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記吐出検査処理中に、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号を取得したノズルの数が所定個数に達したときには、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記吐出検査処理中の、連続して前記吐出検査を行う所定個数の前記ノズルについての前記吐出検査時のいずれにおいても、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力されたときには、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項5】
前記複数のノズルは、第1ノズルと第2ノズルとを含み、
前記制御部は、
前記吐出検査処理中の、前記第1ノズルについての前記吐出検査時に前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力されても、前記吐出検査処理を継続し、
前記吐出検査処理中の、前記第2ノズルについての前記吐出検査時に前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力されたときには、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記吐出検査処理中に前記リーク信号出力部から前記第2リーク信号が出力されたときに、
前記リーク信号出力部から当該第2リーク信号が出力され前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査が中止された後、
第1時間が経過していない状態で、前記吐出検査を行うことを指示する検査指示信号を再度受信したときには、前記吐出検査処理を実行せず、
前記第1時間以上経過した状態で、前記検査指示信号を再度受信したときには、前記吐出検査処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項7】
前記電極が内部に配置され、前記複数のノズルを覆うキャップと、
前記複数のノズルから液体を排出させるための圧力を発生させるポンプと、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルがキャップに覆われた状態で前記ポンプを駆動させることによって、前記複数のノズルから前記キャップに液体を排出させるパージを行わせ、
前記パージの後、第2時間が経過していない状態で前記吐出検査を行うことを指示する検査指示信号を受信したときには、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させずに前記電極と前記ヘッドとの間に電位差を生じさせるリーク検査処理を実行し、
前記リーク検査処理によって、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号および前記第2リーク信号のいずれもが出力されなかった場合には、前記リーク検査処理を実行し、
前記リーク検査処理によって、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号および前記第2リーク信号のいずれかが出力された場合には、前記吐出検査処理を実行せず、
前記パージ後、前記第2時間以上経過した状態で前記検査指示信号を受信したときには、前記リーク検査処理を実行し、
前記リーク検査処理によって、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号および前記第2リーク信号のいずれもが出力されなかった場合と、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力された場合とには前記吐出検査処理を実行し、
前記リーク検査処理によって、前記リーク信号出力部から前記第2リーク信号が出力された場合には前記吐出検査処理を実行しないことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項8】
記憶部、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルの各々について前記第1リークの発生回数についての情報を前記記憶部に記憶させ、
前記吐出検査処理中の、あるノズルについて前記吐出検査を行っているときに、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力されたときに、
前記あるノズルについて前記情報が示す前記第1リークの発生回数が第1回数以上の場合には、前記吐出検査処理を継続し、
前記あるノズルについて前記情報が示す前記第1リークの発生回数が前記第1回数未満の場合には、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
【請求項9】
前記制御部は、
所定個数以上の前記ノズルについての前記情報が示す前記第1リークの発生回数が第2回数以上となったときに、前記ヘッドの交換を促すためのヘッド交換信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の液体吐出装置。
【請求項10】
記憶部、を備え、
前記制御部は、
前記複数のノズルの各々について前記第2リークの発生回数についての情報を記憶させ、
前記吐出検査処理中の、前記情報が示す前記第2リークの発生回数が第3回数以上の前記ノズルのついての前記吐出検査時に、前記リーク信号出力部から前記第2リーク信号が出力されたときには、当該吐出検査処理において、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルのうち、前記情報が示す前記第2リークの発生回数が第3回数未満の前記ノズルについて前記吐出検査を行い、前記情報が示す前記第2リークの発生回数が前記第3回数以上の前記ノズルについて前記吐出検査を行わず、
前記吐出検査処理中の、前記情報が示す前記第2リークの発生回数が第3回数未満の前記ノズルについての前記吐出検査時に、前記リーク信号出力部から前記第2リーク信号が出力されたときには、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録を行うプリンタが記載されている。特許文献1に記載のプリンタでは、インクジェットヘッドの複数のノズルと、キャップ内に配置された電極とを対向させ、複数のノズルの各々について、ノズルから電極に向けてインクを吐出させるようにインクジェットヘッドを駆動させることによって、異常ノズルであるか否かの判定を行う。異常ノズルであるか否かの判定を行っているときに、インクジェットヘッドと電極との間にリークが発生したときには、異常ノズルであるか否かの判定を中止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-16023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、特許文献1に記載されているように、インクジェットヘッドと電極との間にリークが発生したときに、異常ノズルであるか否かの判定を中止する場合、異常ノズルであるか否かが判定されないノズルの数が多くなってしまうという課題があった。これに対して、本出願の発明者は、インクジェットヘッドと電極との間にリークが発生したときの状況によって、リークが発生したときに異常ノズルであるか否かの判定を中止する必要性が高い場合と低い場合とがあることに気が付いた。
【0005】
本発明の目的は、液体の吐出に異常があるか否かの吐出検査が行われないノズルの数を極力少なくすることが可能な液体吐出装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有するヘッドと、電極を有し、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させたときの前記電極における電気的な変化に応じた検査用信号を出力する検査用信号出力部と、前記ヘッドと前記電極との間に第1所定値以上の電流が流れる第1リークが発生したときに第1リーク信号を出力し、前記ヘッドと前記電極との間に第2所定値以上の電流が流れる、前記第1リークとは別の第2リークが発生したときに前記第1リーク信号とは別の第2リーク信号を出力するリーク信号出力部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のノズルの各々について順に、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させ、前記検査用信号出力部から出力される前記検査用信号に基づいて前記ノズルにおいて液体の吐出に異常があるか否かの吐出検査を行う吐出検査処理を実行し、前記吐出検査処理中に、前記リーク信号出力部から前記第1リーク信号が出力されても、前記吐出検査処理を継続し、前記吐出検査処理中に、前記リーク信号出力部から前記第2リーク信号が出力されたときに、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止する。
【0007】
また、本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有するヘッドと、電極を有し、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させたときの前記電極における電気的な変化に応じた検査用信号を出力する検査用信号出力部と、前記ヘッドと前記電極との間に所定値以上の電流が流れるリークが発生したか否かに応じたリーク信号を出力するリーク信号出力部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数のノズルの各々について順に、前記ノズルから前記電極に向けて液体を吐出させるように前記ヘッドを駆動させ、前記検査用信号出力部から出力される前記検査用信号に基づいて前記ノズルにおいて液体の吐出に異常があるか否かの吐出検査を行う吐出検査処理を実行し、前記吐出検査処理中の、前記複数のノズルのうち第1ノズルについて前記吐出検査を行っているときに、前記リーク信号出力部から前記リーク信号が出力されても、前記吐出検査処理を継続し、前記吐出検査処理中の、前記複数のノズルのうち前記第1ノズルと別の第2ノズルについて前記吐出検査を行っているときに、前記リーク信号出力部から前記リーク信号が出力されたときには、前記吐出検査処理における、まだ前記吐出検査が行われていない前記ノズルについての前記吐出検査を中止する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、リークが発生したときに常に吐出検査処理を中止する場合と比較して、吐出検査処理を中止する頻度が低くなり、吐出検査が行われないノズルの数を極力少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。
キャップ内に配置された電極等を説明するための図である。
プリンタの電気的構成を示すブロック図である。
検査回路の構成を示すブロック図である。
(a)は吐出駆動でノズルからインクが吐出されたときの検査用信号を説明するための図であり、(b)は吐出駆動でノズルからインクが吐出されなかったときの検査用信号を説明するための図である。
(a)はACリークが発生していないときにラッチ回路が受信する信号を説明するための図であり、(b)はACリークが発生したときにラッチ回路が受信する信号を説明するための図であり(c)はACリーク信号を説明するための図である。
DCリーク信号を説明するための図である。
検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査処理中にACリークが発生した回数が所定回数に達した場合に検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
連続して吐出検査が行われる所定個数のノズルのいずれの吐出検査時にもACリークが発生した場合に吐出検査処理を停止させる例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
第2ノズルについての吐出検査時にACリークが発生した場合に吐出検査処理を停止させる例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は第2ノズルをリップに近いノズルとする場合を説明するための図であり、(a)は吐出検査時にACリークが発生した回数が多いノズルとその近くのノズルを第2ノズルとする場合を説明するための図である。
第2ノズルについての吐出検査時にリークが発生した場合に吐出検査処理を停止させる例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
前回の吐出検査処理の中止からの経過時間が短い場合には次の吐出検査処理を実行しない例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査処理前にリーク吐出検査処理を実行する例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は吐出検査時にACリークが発生した回数が少ないノズルについての吐出検査時にACリークが発生した場合に吐出検査処理を中止し、吐出検査処理中にACリークが発生した回数が所定数以上のノズルの数が多くなったときにインクジェットヘッドの交換を促す例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートであり、(b)はこの例における、変数Kb
N
の値をリセットするための処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査時にDCリークが発生した回数が少ないノズルについての吐出検査時にDCリークが発生した場合には吐出検査処理を中止し、吐出検査時にDCリークが発生した回数が多いノズルの吐出検査時にDCリークが発生した場合に、吐出検査時にDCリークが発生した回数が少ないノズルについての吐出検査を継続する例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査時のACリークの発生回数が少ないノズルを吐出検査の対象に設定する例における、検査指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
吐出検査時のACリークの発生回数以上のノズルの個数が多い場合に補完記録を行う例における、記録指示信号を受信したときの処理の流れを示すフローチャートである。
(a)は非補完記録による記録を説明するための図であり、(b)は1つのラスタラインを形成する記録パスの回数を多くする補完記録による記録を説明するための図である。
(a)は解像度を高くする補完記録を説明するための図であり、(b)は吐出異常ノズルおよびリーク異常ノズルに隣接するノズルからのインクの吐出量を多くする補完記録を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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