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公開番号
2025068812
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023178835
出願日
2023-10-17
発明の名称
自転車用フレーム構造
出願人
三恵技研工業株式会社
代理人
個人
主分類
B62K
19/40 20060101AFI20250422BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】必要な製品精度の確保、高い歩留まりの確保、製造コストの低減を図ることができる自転車用フレーム構造を提供する。
【解決手段】ヘッドパイプ2に向かって斜め上方に延びる上方延設部31が形成され、上方延設部31の下端から曲がる運転者の足の位置付近に位置する曲がり部32から後方に向かって略水平で延びる水平部33が設けられている側面視く字状に屈曲されたダウンチューブ3を有し、ダウンチューブ3が左右一対の半体34、35を幅方向に相互に接合して形成されたシングルフレームで構成され、上方延設部31の内部にダウンチューブ3に内装されるECU9の係合保持ステー38が設けられ、上方延設部31にECU9を内装するための開口部353が設けられている自転車用フレーム構造。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
ヘッドパイプに向かって斜め上方に延びる上方延設部が形成され、前記上方延設部の下端から曲がる運転者の足の位置付近に位置する曲がり部から後方に向かって略水平で延びる水平部が設けられている側面視く字状に屈曲されたダウンチューブを有し、
前記ダウンチューブが左右一対の半体を幅方向に相互に接合して形成されたシングルフレームで構成され、
前記上方延設部の内部に前記ダウンチューブに内装される電気ユニットの係合保持ステーが設けられ、
前記上方延設部に前記電気ユニットを内装するための開口部が設けられていることを特徴とする自転車用フレーム構造。
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【請求項2】
前記係合保持ステーが前記一方の半体に固定され、
前記係合保持ステーが前記一方の半体に寄った位置で前記電気ユニットを係合保持すると共に、
前記開口部が前記他方の半体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の自転車用フレーム構造。
【請求項3】
前記電気ユニットを上側から係入可能な前記係合保持ステーと前記一方の半体の内周面とで前記電気ユニットを係合保持することを特徴とする請求項2記載の自転車用フレーム構造。
【請求項4】
前記上方延設部の上側から側部にかけて重ねられて、前記一方の半体と前記他方の半体に跨るように断面視略コ字状のチューブカバーが配置され、
前記チューブカバーの配置領域における前記上方延設部の側壁部が前記ダウンチューブの内側に寄って形成され、
前記チューブカバーの両側の側壁がそれぞれ前記一方の半体と前記他方の半体とに着脱自在に固定されていると共に、
前記開口部が前記チューブカバーで覆われていることを特徴とする請求項2記載の自転車用フレーム構造。
【請求項5】
前記ヘッドパイプに隣接する前記ダウンチューブの前端部に部分的に板厚を厚くする補強部材が接合されていることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の自転車用フレーム構造。
【請求項6】
前記電気ユニットがECUであり、前記上方延設部の前記ECUの設置領域よりも上側に前記ECUの配線を束ねるワイヤーガイドが設けられていることを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の自転車用フレーム構造。
【請求項7】
時速20km/h以下の低速で走行すると共に請求項6記載の自転車用フレーム構造を備えることを特徴とする原動機付自転車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダウンチューブに電気ユニットが内装される自転車用フレーム構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ダウンチューブに電気ユニットが内装される自転車用フレーム構造として特許文献1に開示されているフレーム構造がある。このフレーム構造は、バッテリーユニットと、バッテリーユニットからの電力の供給を受けて作動する電動モータを有する電動自転車のフレーム構造であり、ヘッドパイプから車体後方に向かって斜め下向きに傾斜して直線状に延びるダウンチューブが設けられ、ダウンチューブの長さ方向の大部分に亘ってダウンチューブにバッテリーユニットが内装され、ダウンチューブの後端開口部に電動モータの一部がねじ込まれるようにして電動モーターの一部がダウンチューブに内装されている。
【0003】
更に、ダウンチューブの中間部の一側部には、ダウンチューブの外周面に連なる蓋部材で閉じられる開口部が形成されており、電気ユニットに相当するバッテリーユニットが、ダウンチューブ内の収納空間に開口部から出し入れ可能に収納されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-238675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ダウンチューブは自転車用フレームの主要な強度を確保する骨格に相当する部分であり、必要十分な強度で形成する必要があるが、例えば時速20km/h以下で走行する特定の原動機付自転車のような自転車の場合には、運転者の足の位置付近の曲がり部で側面視く字状に屈曲させて車体の前後方向の長さを延ばし、より強度を高めたダウンチューブを用いることが望まれる。そして、電気ユニットが内装される側面視く字状に屈曲した形状のダウンチューブでは、例えば曲がり部より前側の電気ユニットが内装される部分と、リアステーが接合される後端部分では断面形状が異なるように形成される等、断面形状や断面の大きさが異なる部分が必要とされるのが通常である。
【0006】
しかしながら、断面形状や断面の大きさが異なる部分が必要とされる側面視く字状に屈曲したダウンチューブは、金属管の引抜加工と曲げ加工で形成すると、必要な精度の確保が難しくなり、歩留まりが低下するという問題が生ずる。また、金属材を鋳造して形成すると、製造コストが非常に高くなるという別の問題が生ずる。
【0007】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、電気ユニットが内装される側面視く字状に屈曲したダウンチューブを有する自転車用フレーム構造において、必要な製品精度の確保、高い歩留まりの確保、製造コストの低減を図ることができる自転車用フレーム構造及びこの自転車用フレーム構造を備える原動機付自転車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の自転車用フレーム構造は、ヘッドパイプに向かって斜め上方に延びる上方延設部が形成され、前記上方延設部の下端から曲がる運転者の足の位置付近に位置する曲がり部から後方に向かって略水平で延びる水平部が設けられている側面視く字状に屈曲されたダウンチューブを有し、前記ダウンチューブが左右一対の半体を幅方向に相互に接合して形成されたシングルフレームで構成され、前記上方延設部の内部に前記ダウンチューブに内装される電気ユニットの係合保持ステーが設けられ、前記上方延設部に前記電気ユニットを内装するための開口部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、左右一対の半体を幅方向に相互に接合してダウンチューブを形成することにより、電気ユニットが内装される側面視く字状に屈曲したダウンチューブを有する自転車用フレーム構造を製造する際に、必要な製品精度の確保、高い歩留まりの確保、製造コストの低減を図ることができる。また、ダウンチューブを運転者の足の位置付近に位置する曲がり部から後方に向かって略水平に延ばし、ダウンチューブの前後方向の長さを延ばすことにより、ダウンチューブの強度をより高めることができる。また、シングルフレームのダウンチューブとすることにより、運転者の地面への足付きの容易性を確保することができる。
【0009】
本発明の自転車用フレーム構造は、前記係合保持ステーが前記一方の半体に固定され、前記係合保持ステーが前記一方の半体に寄った位置で前記電気ユニットを係合保持すると共に、前記開口部が前記他方の半体に形成されていることを特徴とする。
これによれば、一方の半体に寄った位置で係合保持ステーが電気ユニットを係合保持することにより、他方の半体の内部スペースに余裕が生まれ、電気ユニットの大きさや形状に応じて係合保持ステーを変更することで、多様な大きさや形状の電気ユニットをダウンチューブ内で係合保持することができる。即ち、ダウンチューブに内装可能な電気ユニットの大きさや形状の自由度を高めることができる。また、電気ユニットを内装するための開口部を他方の半体に形成することにより、一方の半体に固定されている係合保持ステーに電気ユニットを取り付け易くすることができる。
【0010】
本発明の自転車用フレーム構造は、前記電気ユニットを上側から係入可能な前記係合保持ステーと前記一方の半体の内周面とで前記電気ユニットを係合保持することを特徴とする。
これによれば、ダウンチューブの内部に他方の半体の開口部から電気ユニットを入れ、一方の半体の内周面に沿って電気ユニットをスライドさせ、上側から係合保持ステーに係入して電気ユニットを係合保持させることができ、電気ユニットの取付作業の利便性を非常に高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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