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公開番号2025068655
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178581
出願日2023-10-17
発明の名称ベントシステム
出願人日立GEニュークリア・エナジー株式会社
代理人弁理士法人開知
主分類G21C 9/004 20060101AFI20250422BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】ベントシステムを用いて希ガスの大気放出を抑制するとともに、ベントシステムの追加による設備物量が増大することを抑制することが可能な原子炉格納容器のベントシステムを提供する。
【解決手段】原子炉格納容器5から気体を排出するベントシステム1は、原子炉格納容器5に接続された主配管21と、主配管21上に設けられ、水素及び水蒸気と希ガス及び窒素とを分離する希ガスフィルタ11と、主配管21上に複数並列に設置される吸着剤15a,15bと、吸着剤15a,15bの下流に設置され、窒素の大気放出をする主排気管27と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
原子炉格納容器から気体を排出するベントシステムであって、
前記原子炉格納容器に接続された主ラインと、
前記主ライン上に設けられ、水素及び水蒸気と希ガス及び窒素とを分離する希ガスフィルタと、
前記主ライン上に複数並列に設置される吸着剤と、
前記吸着剤の下流に設置され、前記窒素の大気放出をするベントラインと、を備える
ベントシステム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
原子炉格納容器から気体を排出するベントシステムであって、
前記原子炉格納容器に接続された主ラインと、
前記主ライン上に設けられ、水素及び水蒸気と希ガス及び窒素とを分離する希ガスフィルタと、
前記主ライン上に設置される吸着剤と、
前記吸着剤の下流に設置され、前記窒素の大気放出をするベントラインと、を備える
ベントシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のベントシステムにおいて、
前記希ガスフィルタの後段の前記主ラインから分岐した、前記希ガス及び前記窒素を流すバイパスラインと、
前記主ラインのうち、前記バイパスラインとの分岐点の後段に設けられた冷却器と、を更に備える
ベントシステム。
【請求項4】
請求項1または2に記載のベントシステムにおいて、
前記吸着剤に吸着された前記希ガスを前記吸着剤から分離するために流される前記窒素、及び前記窒素により前記吸着剤から分離された前記希ガスを貯蔵する貯蔵庫と、
前記ベントラインから分岐しており、前記貯蔵庫と接続された貯蔵庫ラインと、を更に備える
ベントシステム。
【請求項5】
請求項1に記載のベントシステムにおいて、
前記希ガスフィルタの後段の前記主ラインから分岐した、前記希ガス及び前記窒素を流すバイパスラインと、
前記主ラインのうち、前記バイパスラインとの分岐点の後段に設けられた冷却器と、
前記吸着剤に吸着された前記希ガスを前記吸着剤から分離するために流される前記窒素、及び前記窒素により前記吸着剤から分離された前記希ガスを貯蔵する貯蔵庫と、
前記ベントラインから分岐しており、前記貯蔵庫と接続された貯蔵庫ラインと、
前記主ラインのうち、前記冷却器の後段の複数の前記吸着剤に向けて分岐する部分に設けられた複数の主ライン弁と、
前記バイパスラインのうち、複数の前記吸着剤に向けて分岐する部分に設けられた複数のバイパスライン弁と、
前記ベントラインのうち、複数の前記吸着剤から合流する前段部分に設けられた複数のベントライン弁と、
前記貯蔵庫ラインのうち、複数の前記吸着剤から合流する前段部分に設けられた複数の貯蔵庫ライン弁と、を更に備え、
前記主ライン弁、前記バイパスライン弁、前記ベントライン弁、及び前記貯蔵庫ライン弁の開閉を切り替えることにより、フィルタベントの継続と前記吸着剤からの前記希ガスの分離とを平行して実行する
ベントシステム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原子炉格納容器のベントシステムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ウェットウェルの気相部から外部環境までの流路を形成するベントラインと、ベントライン上に設置され希ガスの透過する体積流量が水蒸気及び水素ガスと比べて少ない希ガスフィルタと、ベントライン上の希ガスフィルタの上流側部分とウェットウェルの気相部に接続された流路を形成する戻りラインとを備えるベントシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-51390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在の国内原子力プラントでは、過酷事故発生時の原子炉格納容器の過圧破損防止及び水素爆発防止手段の一つとして、格納容器中のガスを放出するフィルタベントシステムが設置されているが、フィルタベントでは放射性希ガスの除去が困難である。そこで、希ガスの除去をする方法が考えられている。例えば、特許文献1に記載の技術がある。
【0005】
特許文献1には、「本発明によれば、ベントライン上に希ガスフィルタを設置することで、原子炉格納容器から排出する気体(ベントガス)のうち、水蒸気及び水素ガスを外部環境へ放出することができると共に、放射性希ガスのベントラインを介した外部環境への放出を極力抑制することができる。」という記載がある。
【0006】
特許文献1では、放射性希ガス及び窒素を遮断し、水素及び水蒸気を透過する膜フィルタである希ガスフィルタを用いることで、水素と水蒸気のみを放出し、放射性希ガスと窒素を原子炉格納容器へ戻すことになっている。
【0007】
しかしながら、特許文献1では、希ガスを除去することなく原子炉格納容器へ戻していることから系内の希ガス濃度は下がらない。このため、原子炉格納容器からの漏えいが希ガス放出の主たる経路となり、希ガスフィルタの効果を最大化できないと考えられる。
【0008】
本発明は、ベントシステムを用いて希ガスの大気放出を抑制するとともに、ベントシステムの追加による設備物量が増大することを抑制することが可能な原子炉格納容器のベントシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、原子炉格納容器から気体を排出するベントシステムであって、前記原子炉格納容器に接続された主ラインと、前記主ライン上に設けられ、水素及び水蒸気と希ガス及び窒素とを分離する希ガスフィルタと、前記主ライン上に複数並列に設置される吸着剤と、前記吸着剤の下流に設置され、前記窒素の大気放出をするベントラインと、を備える。
【0010】
また、他の一例をあげるならば、原子炉格納容器から気体を排出するベントシステムであって、前記原子炉格納容器に接続された主ラインと、前記主ライン上に設けられ、水素及び水蒸気と希ガス及び窒素とを分離する希ガスフィルタと、前記主ライン上に設置される吸着剤と、前記吸着剤の下流に設置され、前記窒素の大気放出をするベントラインと、を備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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